人気の記事一覧

雪のひとひらは雨のしずくと出逢い、ふたりの間には4人の美しい子供たちが生まれます。彼女は、雪のしずく、雨のひとひら、雪のさやか、雨のしずく二世、と名づけます。彼らの旅路も人生同様思わず頁を閉じてしまいたくなる場面もあるのですが、最後にはあたたかな気持ちで瞼を閉じることができます。

『雪のひとひら』は私が出逢った中で最も美しく聡明な書物の一つです。刊行時の原著を海外で探し出し大切にしていました。つぎに私が哲学の授業を持つことがあればこの本と共に、生まれたこと、生きること、愛すること、世界を見つめる眼差し、孤独、幸福、生命について思考できたならと願っています。

哲学、ここだけの話(何のための授業)

「問い」をめぐる読書④土屋陽介『僕らの世界を作りかえる 哲学の授業』青春新書 2019年/⑤梶谷真司『考えるとはどういうことか:0歳から100歳までの哲学入門』幻冬舎 2018

3年前