もし、人間の「理性」が個人の経験の領域を超えて、他者とも常に厳密な一致を可能にするような能力であるならば、人類の歴史において対立や争いは起こりえなかったはずだ。 だからこそ、「理性」(目的)に代わる「根拠」(手段)を明確にして、人間が何を知るべき、何をやるべきと世に問うた根拠律。