白熊に 青空映える 猿滑
大喰らい 秋来ぬかとか 上の空
切羽にて 吾発動す 用心棒
義理立てぬ 目くじら立ちて 人立たず
秋彼岸 彼の世此の世と いき違え
ゆく今や 人なき此の世の 目に泪
廻り道 したとて其れは 吾の道
機狂いて 花も乱れる 此の世かな
人の道 外れる已前に 人で無し
身の程を 知らず加減も 露知らず
先入観 二進も三進も いかぬ人
能能も 理解も為ずに のうのうと ノーと云えども 狂言と垂れ
うだうだと 言うても吾に 実も生らず
拘れば 拘る程に 我は病み
風吹かし 不快と何も せぬ人ぞ
此の世から 去りて静かの 咲きし花