Prokofiev Symphony No.1 Movt.1

もともとこの部分は気になっていたんですが、何が気になるのかがわからなかったのできっちりスコアを勉強させていただきました。(尊敬の眼差し>プロコフィエフさん)

第一楽章の主部の終りとその再現ですが、まず主部の終わりの部分。音はこちら。

3-4小節目、7-8小節目いずれも7度の音は鳴っても次で解決しないというような近代和声になっている部分はありますが、特に妙な感じはしない。

ところがこれが再現す

もっとみる

Prokofiev "Peter and the Wolf"

プロコフィエフの調性の自由自在な扱い方は作品群の随所に見られるが、非常によく知られた代表的な例として「ピーターと狼」の冒頭部分(ピーターの主題)を見てみたい。音はこちら。

最初の2小節は伸びやかなハ長調で何事も起きないかのように思われるのに、3小節目でいきなりAbに飛ぶ。このメロディーも曲者で、Eb Major として(移動ドで)ドードソドードソ、ドーソーソーではない。もちろんAb Major

もっとみる

Prokofiev Violin Concerto No.1 Movt.3

Digitalian's Alchemyで取り上げられていたプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第一番。終楽章の第一主題を取り上げてみたい。音はこちら。

主題の4小節目にGm の和音からハープとともにBbm7に入るのがなんとも魅力的で、大変プロコプロコした(?)ところだと思うのだ。そのあとの和音進行もプロコフィエフ的である。Bbm7 C/E Ebm7 Fm Abm7 Gdim 。最後のG dim

もっとみる

Prokofiev Flute Sonata Movt. 3

プロコフィエフのフルートソナタは、ヴァイオリンソナタとしても演奏されるし、クラリネットにオーケストラ伴奏というのもあったし、大変愛されている曲だ。この第3楽章を取り上げたい。

最初の部分だが、なんか騙された感のある進行である。

下の総譜にフルートパートとピアノパートを圧縮していれてある。最上段は説明のためのものである。

最初はF Majorで尋常である。やや音域の広いメロディーではあるが、フ

もっとみる

Prokofiev Symphony No.6 Movt. 1 & 2

とにかく妙な曲である。「戦争の悲惨を忘れてはならない」というのだが、確かに1,2楽章とも陰鬱な音楽であるが、それ以上にプロコフィエフの大半の音楽に比してかなり実験的であり、響きもあまりよくないように思う。案の定、この曲はジダーノフ批判にさらされることになる。

第一楽章の冒頭を示す。金管で音階を降りてきて、最初のテーマが出るのだが、どうも調性は調号からいってもEb minor らしいとは思われるも

もっとみる

Prokofiev Visions fugitives No.2

この曲をはじめて聴いたときのショックはすごかった。なんだこれは!?という感じで、何がどうなっているのかわからなかった。一曲目も美しいのだけれど、なんと言ってもこの2曲目がね、びっくりしましたね。

A. 最初の部分はAb上の減七和音で、それにGとDbが付加された響きである。あえて言えば、Ab上の減七和音とDb上の減三和音が重なっているといえばいいか・・・しかしEは鳴っていないのであまり説得力はない

もっとみる