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本棚を整理して思うこと

ちょっと前のことになるが、引っ越しをした。

部屋が広くなったので、本棚を新しく買うことにした。

棚から溢れ、積まれていた本にも居場所を与えたい。そう思って購入した本棚だが、積まれていた本で埋まってしまうとなんだかなあという気持ちになる。

これから買う本をどこへしまえばいいのか。


本を買えば、本の数が増える。

本棚がいっぱいになれば、新しく購入した本をしまえないので、溢れた分はそこかしこに積まれることになる。

では新しく本棚を買えばいいではないかとなるのだが、部屋の広さには限界がある。

宇宙が広がっていようと、部屋が広がることはない。世の中には新しい本が増えているのに、である。

今のところ、「もうこれ以上本は買いません」「本は今後は電子書籍で買います」という宣言をするつもりはない。

残る手段はより広い土地を求めるか、もう読まないかなという本を手放すかとなる。

別に電子書籍に抵抗はないし使ってもいるが、やはり手元に置いておきたい本というものはある。

しかしいつまでも広大な土地を求めて流浪の人生を送るわけにもいかないので、ここでと決めたらあとはいくつか本を手放すしかない。無茶な話である。

そんなことを考えながら各部屋に本棚を配置し、実際に本を棚に並べていくと、自分の中で優先度の高いものと低いものがあることを改めて認識する。

どのような本は優先度が高いのか。

また読みたいと思うかどうかだけでなく、読み返すことがありそうかどうか、例え読み返すことがないとしても手元に置いておきたいかどうか、という問いが浮かぶ。

本をインテリアとは考えていないので、読むことがない本を手元に置いておいても仕方がない。

そう頭では理解しているのだが、時間が経っても読み終わった時の感触が手に残っている本を手放すことに強い抵抗を覚えた。

逆を言えば、買った時や読んだ時の感触が残っていない本については、手放すタイミングなのかなとも思う。自分の手元にあるよりも、それを求めている人の手に渡る方がいいだろう。

そう思うと、本の数を減らすという、不可能そうな難事業にも解決の糸口が見えてくる気がする。

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