見出し画像

ケンブリッジ大学(院・理系・Taughtコース)への提出書類について

少し前に出願情報の記事を書いた後で、ふと私が実際に提出した出願書類も見たい人がいるのでは、と気になった。

ケンブリッジはかなり提出書類に関する様式が細かい。これは、Post Graduate Admission office、コース教員に加えて、学寮(カレッジ)の三者
が知りたい情報をなるべく少ない紙の枚数でまとめるためと思われる。実際、すべての必要な情報を入力すると、7枚の紙に必要な情報が綺麗にまとまった形で出力することが可能になり、少なくとも取り回しは非常に楽になる。改行は消されるので読みづらくなってしまうけど。

このうち、学生を採用する主体であるコース教員が見る部分である1-3枚目/7をここで有料公開する。

有料にするのは、英国有名大学への日本人の出願者が増えてほしいという気持ちの強さと、個人情報を見る人の範囲を狭めたいがための関税障壁の高さが均衡した値段。大学生は本気で留学考えてないと500円出さないでしょ。で1000円にすると金満大学生と社会人以外をフィルターアウトしちゃいそう。

ただ、やっぱり個人情報は恥ずかしいので、分野の専門用語や学部などは、黒塗りにしたうえで、適宜ホグワーツ用語に差し替えることにした。

私のバックグラウンド:数値占い学(同分野での博士号+職歴あり)
コース名:天文データ科学(Mphill Taught Degree)
コース教員の母体学部:天文学

応募したコースはSTEM分野なので、PSでは必要な情報をわかりやすく伝えることだけを考えて書いた。うちの分野じゃ文学的素養は問われないのだ。また、ResearchではなくTaught Degreeなので、自分で研究計画を立てる必要はない。そういったコースへの出願情報で良ければ、読んでみてほしい。何かの参考になれば幸いである。




有料区画に進む前に…


ネット上での受かった人のPSの探し方

Oxbridge大学に実際受かった人のPersonal Statementはネットを探せばごろごろ転がっている。 ”Cambridge personal statement” "Cambridge referencing letter example"ってググってみてほしい。たくさん見つかるから。下手したらあなたと同じコースの人のPSだって存在する。まあ、Cambridge大学はコースごとに個別の質問に回答を入力する様式だから、PSなる物は必ずしも存在しないんだけど。

また、Student Roomという学生用のコミュニティで、自分のコース名で検索し、去年または自分より前のラウンドで受かった報告をしているユーザに書類や面接について質問するのもおすすめだ。私はそのような質問を受けて、快く回答した…大学に入ってからも同じアカウント名で継続的に活動するので、全体的に親切な人が多い印象だ。

公式情報はちゃんと読んだ?

Undergrad用ではあるが、公式の書き方ガイドも存在する。私は基本的にこれだけを読んでから、出願書類全体のストーリーを決めて、あとは特にネットの情報はほどほど程度に参考にして書き上げた。

また、Oxford大学のgraduate addmission officeはyoutubeで積極的に出願書類の作り方などを情報公開している。共通する項目も多いため、見ると参考になる。さらにまた、Cambridge大学のOpen dayに参加すると、Graduate Admission Office(学生の選抜のための専門機関)やコース教員から直接説明を聞き、また書類作成のコツなどについて質問することができる。可能であれば出願する2-3か月前にはメーリングリストに登録し、Online Open Dayなどがあれば情報が届くように設定しておこう。


これを知ってもまだ有料区画が読みたい?まあ確かに、オンラインで見つかるPSはかなり様式や見え方が、教員の手に渡った状態とは異なっているし、抽象的な話ばかりだと書類作成の具体がつかめないかもしれない。
そんな場合は続きを読むとなんらかの参考になるところもあるかもしれない。そのくらいのつもりで読んでいただけると幸いである。


ここから先は

2,631字 / 1画像 / 2ファイル

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?