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頑張れは『なし』ですよ!

僕が小学生のとき、町内を走るマラソン大会で、沿道を埋め尽くした保護者の中にひときわ大きな声を出して『ゴロー頑張れ!』と叫ぶおばさんがいました。

そう僕のお母さんです。

たしかにマラソン大会なら走ってもせいぜい20〜30分程度。走行距離もコースも決まっているし『頑張れ!』もありでしょう。けど運動が得意でなかった僕は、母の大声での声援がいつも嫌でした。

だから幼い頃から『頑張れ!』には違和感を感じるのです。

今日はその話をしましょう。

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そして、これが人生となると『じゃあゴールはどこ?ずーっと苦しい思いをしなきゃいけないの?』となる。

だから『頑張れ』はナシなんじゃないかな?と思っているのです。

仕事の打ち合わせの場でも『じゃあこの仕事よろしくお願いします』に対して『はい頑張ります!』みたいな返しをする。Twitterでも『毎日コツコツが大事です』のツイートに対して『XXさんを見習って僕(私)も頑張ります!』みたいなリプライを見かけます。

『うーんそれでいいのかなぁー?』と僕は思ってしまう。

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僕らの世代は学校時代、その後の社会人になってからも『根性論』『精神論』が根強く残っていた記憶があります。

『頑張ればなんとかなる』

『負けは精神のたるみだ』

『根性見せろ!気合いだ!』

ホント社会に出てからも、ときにこんなことを言われたものです。冒頭で申し上げたマラソン大会と同じく『今月、今週、今日、今夜<だけ>』と期限が決まっている苦しさを乗り切るのならそれも『あり』でしょう。

しかし、人生は長丁場。

『あそこだ!』と思って向かい始めたゴールも時間の経過とともに変わっていく。自分も変わるんですよ『九の坂』と言って『29』『39』『49』の歳からの1年。次の年代へ変わるときに。

そんな感じで自分が変わると、進む道を見失い、真っ暗闇に紛れ込んでしまうこともある。どうすれば良いんだと、もがき苦しむことは人生では起きる。これが僕の実感です。

そんなとき決して頑張っては『ダメ』なんです!

暗闇が明るまで、朝になるまで、朝になっても動けないようであれば、動けるようになるまで『心も体』も休ませないと。

なので『頑張ります』を普段から連呼しているとメンタルが落ちたときに、頑張れないのは『負けだ』と思っちゃうんですよね。周囲の人も含めて。最近は『メンタル不調』に対しての理解も深まってきたので、僕らの若い頃に比べるとずいぶん良くなってきました。

別に負けたっていいじゃないですか。一度や二度の負けで人生終わっちゃう訳じゃないし。人生における一時撤退は『戦略』のひとつですよ。

そもそも人生は誰かとの『競争』じゃないですからね。

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だから『頑張れは<なし>ですよ!』としました。

その想いから『頑張る』『頑張れ』を普段から口にしないのが『いいかなぁ』と。『努力』もいい言葉ですけど、力がこもる感じがしてしまう。

いまの僕は力を抜いて毎日『コツコツ』積み上げることが大事だと思っています。

なので『励む』がいいですね。人に対しても『励みます』と返すようにしています。

僕の『人生の目標』はあらゆる意味で揺るがない自分を作ること。

人格完成です。

これからも皆さんと共にその高みに向かって『励んで』まいります。

それではまた。







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