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目指せ!新規就農39|農地取得にむけた熱い思いとタイミング

新規就農者としての私にとって、農地を手に入れることは、高い山を登るような挑戦です。
なぜなら、地域に根ざした地主たちは、土地をただ誰にでも開放するわけではありません。特に私のように、その土地に新たに足を踏み入れた者に対しては、なおさらです。
この壁を乗り越え、農地を手に入れるためには、ただ単に農業への熱意を持っているだけでは足りない。地域の人々との深い絆を築き、互いの信頼を得ることが不可欠なのです。

今回の記事は、長野で100年続くリンゴ農家の5代目みやちんのvoicy「宮下直也の信州りんご旅:農地の取得は熱い想いとタイミング」を聞いて、考えたことをまとめてみました。

1.地域の高齢化と農地の未来

農業を継続する人口の減少と高齢化は、日本全国で顕著な問題です。
私が新規就農する北海道厚真町でもその問題は深刻です。町内の103軒のハスカップ農家の皆さんの平均年齢は70代後半。多くの農家が後継者不足に悩んでおられます。
このことは、地域にとっても、新規就農者にとっても大きな課題です。

一方で、この状況は新たな可能性を秘めています。農地を手放すことを検討している高齢の農家がいれば、それは新規就農者にとってチャンスになり得るのです。
しかし、このチャンスをつかむためには、ただ単に農地が必要というだけでは不十分。地域の人々との信頼関係を築くことが重要です。

2.コミュニティとの繋がりの重要性

私は来年4月から厚真町の地域おこし協力隊として赴任し、農業研修を行う予定です。
この新しい仕事は、私と厚真町を結びつけるのには、うってつけだと、ワクワクしています。厚真町の地域社会と広く深くつながる大きな機会となり得るからです。

厚真町のような小規模な町では、地域の人々との一つ一つの関係が、新規就農者にとって非常に重要です。
私は、地域の伝統や文化を学び、尊重することから始めていこうと思います。

また、ハスカップファーム山口農園さんのもとで、農業研修をさせていただいたり、事業継承を予定している農園さんの管理も任せられるようになります。
そうした経験を通じて、おそらく、ハスカップ農家さんとのつながりや、近隣の農家さんとのつながりも得やすくなるのではないかと期待しています。

3.情熱を伝えることの力

農地を得るためには、ただ農業技術を学ぶだけでは不十分です。
農業に対する熱い思い、そして地域を良くしようとする情熱を、地域の人々に伝えることが重要です。私は厚真町での活動を通じて、これらの情熱を伝え、共感を得るための努力を惜しまないつもりです。

私の目指すのは、ただのハスカップ農家になることではありません。厚真町の農業をさらに豊かにし、地域全体の活性化に貢献することです。
地域の伝統や文化を大切にしながら、新しい技術やアイデアを取り入れて、地域農業の発展に貢献したいと考えています。

例えば、ハスカップを使った新しい商品開発や、地域の祭りやイベントでのハスカップのPR活動を通じて、地域に新しい風を吹き込むことができればどんなにいいことでしょう。
これらの活動を通じて、地域の人々とのつながりをさらに深め、農地を得るための信頼関係を築きたいです。

まとめ|農地取得には、熱い想いとタイミングが重要だ!

新就農者にとって、農地を取得するためには、熱い情熱と正しいタイミングの絶妙な組み合わせがキーポイントです。
どちらか片方がそろっていただけでは不十分です。
地域との関係を築き、地域を大切に思う熱い情熱と、適切なタイミングで農地を手に入れることが、新規就農の成功への鍵です。

来春から始まる私の厚真町での新たな挑戦は、このバランスを見つける試みです。
ハスカップ農業に対する私の熱意を地域の人々に伝え、彼らとの信頼関係を築く一方で、地域のニーズに合わせて柔軟に対応し、農地取得のチャンスをうかがっています。

特に、地域おこし協力隊としての役割は、このプロセスにおいて大きな意味を持ちます。地域の人々との日々の交流を通じて、厚真町の農業の現状を理解し、地域とともに成長していく機会を見つけられるはずです。

今回の記事は、みやちんのvoicyをヒントに、農地取得、農地拡大、新しい町での挑戦を夢見る私にとって、このことを考えるためのいい機会になりました。

4月からのこと、一層ワクワクしてきました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で39記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る

30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?

32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?

34.自分で作った作物が一番美味しい
35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか

36.ブロックチェーン技術でトレーサビリティを効率化
37.NFTを使って、自分の商品の流通の流れを見える化する

38.農畜産物の適正価格を実現するための課題とは?
39.結局行き着く先は、直販か?

40.こんなにいい条件で就農できるんですか!?(歓喜)
41.農家はどんな情報発信をしていけばいいのか?
42.その作物に物語があるならば、応援したくなっちゃう
43.農作物はすばらしい料理人に出会って、より高い価値を引き出される
44.
写真の撮り方で農作物の価値を上げる
45.なぜ農業をしたいのか?原点を問い直す
46.プロ農家の視点で学ぶ
47.プロ農家のもとで学ぶ

48.農業×アウトドアは相性がいい!
49.手持ちのカードを増やそう!
50.成功と失敗
51.人のそばで農業をすることのメリット
52.NFTって結局いったい何なのさ?
53.農業でNFTをどう活用するの?

54.消費者にどんな情報を発信すればいいのか?
55.ブランティングで作物の価値を上げる
56.地域を知るにはこどもから
57.スマートファームの夢!自動収穫ロボットが描く未来農業

というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

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