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  • 青天蓋、ばら、祈りとタイルの街

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自分を切り離したくて急に箱根へ行った日記

「いつもどおり」から自分を切り離さないではいられない、という、殆ど暴力的な衝動で、木曜日の深夜、厳密には日付がまわって金曜日になってから、金曜の夜に宿をとった。 https://twitter.com/hatake_ager/status/1238135162958802945?s=21 私のこの切実な切り離し作業の動機については詳しく書かない。とにかく、最近の私は、自分の精神に均衡を取り戻そうと必死だ。気を抜くと、無音で自分が自分から剥がれて現実の何もかもに切迫感を感じる

    • 旅の仲間あつまり編 ~言ってみると意外に現実になるもんだね

       あまり壮大なプロットを立ててしまうと途中で頓挫する気は濃厚にしているけれども、最初からこの楽しかったあつまり~計画~準備~旅の細部を省いて書こうとしても寂しくてモチベーションが上がらない。自分を懲りずに信じて、やや無謀な風呂敷を拡げてみようと思います。  その理由の一つは言うまでもなく、残しておきたい・できたら読んでもらいたい、だって楽しかったから、という私利私欲。そしてもう一つの理由は、Twitterはじめオンラインの友人たちと旅に出てみたい、という潜在わくわくの方は結

      • はじめに

        2019年秋、イスタンブールを旅した。 帰路、後述するがオーバーブッキングで出国が1日遅れ、体力的には限界値を迎えた状態で家にたどり着いた深夜、それでも見てきた街の話がしたくて、起きていた父にぽつぽつ語っていた。ご飯のこと、猫のこと、友達のこと、建築のこと、イスラームという信仰について。 街いっぱいの鮮やかな石と布と果物と空、日が傾くたびにうたわれるハザーンの響き。 イスラム教という信仰に思い切り偏見がある私の父親。最初変な顔をしながら、焼酎をお湯で薄めながら、最後はなにか

        • 栄養失調疑惑〜牢獄の鏡、なんとなく像を結びはじめる〜

          年初から、自分の体を物理でとらえなおす試みを続けている。 https://note.com/hatake_ager/n/nda613e3f5dbc 私はどんなかたちを、重さを、構成比で日々更新されているのか?その更新のしかたをどのように私は選び取っているのか? 毎日記録する試みが、思ったよりもたくさんの気づきを生んでいるので記録する。今日はそのうち最大のものを。 私、栄養失調では? そもそも私の体調は中の下くらいを横ばい、めちゃくちゃ体調がいい日というのはひと月に3日あれ

        自分を切り離したくて急に箱根へ行った日記

        • 旅の仲間あつまり編 ~言ってみると意外に現実になるもんだね

        • はじめに

        • 栄養失調疑惑〜牢獄の鏡、なんとなく像を結びはじめる〜

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        • 青天蓋、ばら、祈りとタイルの街
          2本

        記事

          牢獄に鏡、はじめました

          新年早々、文章で感動した。 この先の私が書くことはヒマなときに読んでいただくとしてとりあえずこちらを。 https://note.com/320_42/n/n7c05c33cb4b7 以下、たくさん引用してしまって申し訳ないのですが、本文より。 盲目的に「痩せ」を目指すとき、身体の認識に連続性が失われていることが多いように感じます。認識の上でどこかパーツの一部分だけが極端に肥大しているような… 仮に完全パーフェクトなパーツをゲットしたとしても、それが装着されるのは自らの身体

          牢獄に鏡、はじめました

          星教え

          ひととぶつかるのが好きだ。 誰かの心の中の、日当たりのいい物置みたいなやわらかい場所を言葉にして見せてもらうのが好きだ。 言葉を使ってお互いの内側を近づけることも、遠くにあるものを一緒に見ようとして背伸びすることも、とても好きだ。 小さい頃、南房総で見た夜の空を思い出す。さそり座のアンタレスを教えるために、母は私に頬をくっつけて、自分の視線の先をなぞらせるように言葉を使った。あれがさそりの尾。まっすぐたどる、線を伸ばす、そう、あれが夏の大三角形だよ。 ずい分大人になって、自

          星教え

          終わりにむけてはじめる

          あと十日で2019年が終わるということを信じられなくて、会う人会う人にそのことを言っている自分が、いのししの神様みたいだなと思った。不遜だ。いのししの神さま(本職)、そろそろねずみのと交代だから。 生まれた時から続けることが苦手で、どんなに好きなことでも継続できないたち。新年からやり始めたたくさんのことはみんな忘れた。でもはじまりからはじめるのではなくて、終わりにむけてはじめてみたら私も少しは続くかもしれない。そしてそれは来年を生き始める私を寿ぐかもしれない。 1日ひとつ

          終わりにむけてはじめる