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津山加茂郷フルマラソン全国大会

ハッチです。
4月16日に2022-23シーズン最終戦となる、第30回記念津山加茂郷フルマラソン全国大会に参加しました。今回も備忘録的まとめですがお付き合いください。

前日まで

大阪マラソンを終えてから、膝の具合が悪くなる事なく、時間を作っては少しずつ走れていました。痛みなく走れるとは、なんて素晴らしい事でしょう。
とはいえ、レース間隔が約1か月半しか無い中で、疲労抜き期間を考えると大幅に練習を積み上げる事は難しいと判断。無理して怪我を再発させても嫌だなという思いもあり、閾値走2回にガチユル走1回実施した以外はジョグオンリーな練習内容でした。

おかやまマラソンでは初フルサブ4、大阪マラソンでは怪我なくサブ4という目標があった一方、今回の津山加茂郷は特にテーマも燃える情熱も無し😅レース前の緊張感もゼロだったため、妻からは「え、明日フル走るの!?」と言われるほどのゆるゆる具合。

それならばいっそのこと失敗しても良い、思い切ったレースをして、来シーズンの糧にしよう!という事で設定したテーマと目標は、
「撃沈上等!攻めたレースをする」
松 3時間50分切り
竹 PB更新(NET:3時間55分01秒)
梅 サブ4
必達 歩かずに「完走」
としました。

なんと言ってもハーフまで約300mをずっと上り、折り返したらほぼ来た道を下る、行って来いのコース。どれだけ前半で体力を消費するか見当がつきません。
一方で、参加人数が1500人程度の小規模大会なのでスタート渋滞やコースロスは少ない事が見込まれます。

少し下ってひたすら上り、ひたすら下ってラストは上り

これらを踏まえて42.6kmを走る事を想定し、作成した腕輪型ペースチャートがこちら

左:目標「松」 右:目標「梅」

いずれにおいても、前半はしっかり抑えて後半は下りで勢い付けて押せるだけ押すという方針で、
前半:5′35″/km 後半5′14″/km→3時間49分50秒
前半:5′50″/km 後半5′25″/km→3時間59分30秒
と設定。そしてもし万が一攻めのレースが上手くハマって3時間45分切りが狙えた時用のタイムも手書きで追記をしておきました。

補給はセット売りでお安く入手できたアミノサウルス、メダリスト、東京マラソンEXPOで入手したジェル状のポカリスウェットを加えた編成。コムレケアゼリー、芍薬甘草湯と2RUNも攣り対策で用意しました。これらをユレニクイに摂る順に並べて入れ、更に600mlペットボトルの水を携行する事に。

メダリストアップルは純粋に味が好き

ウェアは大阪マラソンと同じくteamいきもの舎プリントのシングレットに2XUのタイツとカーフスリーブ。そしてシューズは新兵器・アシックスのS4を投入。

安定の形から入るスタイル
S4でサブ4

当日朝〜スタートまで

朝5時起床。擦れる箇所にテーピング、ガーミンを再起動、忘れ物チェック。シューズトラブルに備えてグライドライド3を履いて行き、現地でS4に履き替える事に。2足あれば憂いなし、心配性なんです。
5時30分に家を出て最寄りの吉野家で朝食

納豆でご飯一杯、TKGでもう一杯食す
定食のご飯をおかわりできるのありがたい

高速と国道53号を経て7時50分頃会場入りして、当日受付完了。
フィニッシュゲートを見るとテンション上がりますね。大阪マラソンの時もそうでした。

実際はここをくぐってグラウンドを1周半したらフィニッシュラインが待ってます

そうこうしてるうちにチームメイトのTazzoさんReiさんと合流してスタートに向けた準備。

すごく…🐮です

たあぼーさんご夫妻ともご挨拶でき、軽くアップジョグをして整列。「タイム狙いの人は前に行ってくださーい」という運営の案内に従い、程々に前へ。毎回スタート前には靴紐の締付けがしっくり来てない気がして、締めたり緩めたりを繰り返してしまうのなんでなん。20秒前に締め終わり号砲。

スタート〜ハーフ折返し

津山加茂郷はグロスタイムのみの計測なのでスタートラインに計測器は無し。スタートロスはほぼ無し。Sブロックから出た気分。テンション上がって突っ込み過ぎないよう慎重に。500mくらいで早くも目標ペースで走れるようになる。
5kmを過ぎたら上りが始まる。けれども不安に思っていた程ではなく、ゆるゆるとした坂だったので一安心。無理にペースをあげるでも落とすでもない巡航モードで進んでいく。
沿道には地元住民や、おじいとおばあからの優しい声援を受けたり、「本人!?」と見間違うほど衣装込みで綾小路きみまろ激似な方からも応援をいただき、和やかなムード。この大会が地域の方に愛されているからこそ30回も続いているのだなぁと感じる。

10kmエイド、テーブル3台に水→スポドリ→バナナの順で並んでいる一箇所のみで、ここを逃すと次のエイドは15km地点。人だかりで近寄る事ができなかったのでスルーして手持ちの水を飲むことに。岡山と大阪の都市型マラソンの経験から、テーブルは複数箇所あるものという思い込みをしていた。
15kmエイド、気温も上がってきているので、しっかり意識してスポドリを取りたい。でも減速したくなくて紙コップ1杯取るに留まる。これが後々響いてくる事に。
19km過ぎた頃スライドで「ハッチさんファイトー❗️」と声がかかる。たかひろさんが気付いてくださった。思いがけないエール交換ができテンション上がる⤴️
折り返し直前は1kmちょっとで40m駆け上がりキツかったものの、まだまだ余力ありで難なくハーフ到達。
5km 26′55″
10km 54′07″(LAP 27′12″)
15km 1:21′48″(LAP 27′41″)
20km 1:49′50″(LAP 28′02″)
HALF  1:55′13″ (5′27″/km)

ハーフ折返し〜フィニッシュ

目標「松」の3時間50分切りの設定より2分程貯金を作って折返し。すぐ前方にゲストランナーの元天満屋陸上部、重友梨佐さんが沿道にいるではありませんか。笑顔でハイタッチしてもらいましたが、多分この時のフォームが1番キレイだったと思います😂
お待ちかねの下りがスタート。ブレーキをかけないよう前傾を意識すると、出力は上りと同じでもペースはあがってキロ5分を切れだす。さあ攻めるぞと軽快に下っていく。超気持ちいい。

ややペースが落ち着いたところで30km到達。壁を感じることもなく、まだ余力が感じられる。ここまでにジェルや2RUN、予防的にコムレケアゼリーも摂っていたものの、汗が出ておらず額を触ると塩まみれである事に気付く。これはイカンとエイドでしっかり減速し、水2杯を顔と足にかけスポドリ2杯をガブ飲み。
25km 2:15′11″(LAP 25′21″)
30km 2:41′04″(LAP 25′53″)

30km通過で目標「松」より2分50秒程貯金。もしかして目標の上方修正あるか?とペースチャートの手書き部分を見る。

30kmを2:39′30″で通過して
5′19″/kmでいけたら3時間45分が切れる計算

小さく書きすぎたため老眼で文字が見えない🥺というプチトラブルはさておき、30km地点で3時間45分切りまでは1分34秒遅れな事がわかる。ペースは5′15″/kmくらいで走れているのでここから更にペース上げられたらワンチャンを3時間45分切り出来るんじゃね?と俄然盛り上がる。そう、今回は攻めたレースをすると決めているので上げる一択。下り坂の力を借りてキロ10秒近くペースアップ。

私設エイドでいただいたコーラの美味しさに感動していたら、その先でツケマイさんを発見。ユニフォームを公開して下っていたのですぐ分かった。リアル初対面だが声をかけて初めましてと挨拶を交わす。そこから並んで一緒に走ってくれたことで凄く走りやすくなる。やっぱり単独走より2人でも集団走のほうが良い。
35km 3:07′12″(LAP 26′08″)

さすがに苦しくなってきたがまだ頑張れるまだイケると自分を鼓舞。そして39km頃でツケマイさんとお別れ、並走ありがとうございました❗️
さぁ後3kmちょっとという頃、突然強烈な苦しさが訪れてペースが維持できなくなる。脚はまだ動くのに、体内のエネルギーがゼロになった感じで体が前に進まないうえ、次第に手足が痺れだす。キロ7分を切るのがやっと。

40km地点でペースチャートを確認すると、5′19″/kmで3時間32分40秒で通過しなければならないところ、既に3時間34分を超えていた。
「あー、45分切りはもう無理や」と気付いた瞬間心がボッキリ折れてしまう。
以降、キロ8分が精一杯となり3度目のマラソンで初めて歩きたいと頭をよぎる。が、せめて歩かず「完走」だけはしようと根性だけで前進。こんなに長く感じる1kmは今まで無い。
ラスト1kmで沿道から「4時間切れるよ❗️ファイト‼️」と声援をいただく。そうだ、まだサブ4圏内だと最後の気力を振り絞る。ゲートをくぐり残すはグラウンドを1周半。先にフィニッシュしているたかひろさんが「ファイトー❗️」と声をかけてくださる。必死でもがいて長い長い1周半の先のフィニッシュラインに流れこむ。

たあぼーさんの奥様ご提供

FINISH:3時間54分13秒(5′30″/km)PB約1分更新

フィニッシュ後

コースに向けてお辞儀をして感謝のお礼、ありがとうございました。疲労困憊で立っているだけで精一杯だが、ヨロヨロしながらスポドリをいただき、椅子を見つけて腰かける。「動かないと固まってしまうから歩くべし」とのアドバイスをふと思い出したので再度立ち上がりヨロヨロ動く。
Tazzoさん🐮がフィニッシュしたのが見えたのでそちらに近寄りPB更新できた事を報告。会話をしているうちに、今までに無い程の強い痺れが顔面と手足に生じる。とうとう一歩も動けなくなり、車イスで救護テントに運んでいただく事に。
全身の至る所がそれぞれで攣って悶絶。特に右脹脛が、人生で最も激しく攣って本当にギャー!って声が出た。
医師から軽度の熱中症だからOS1を飲んでとご指示くださり、1本頂戴する。めちゃくちゃウマイ、まさに命の水と呼ぶにふさわしい味だった。
人の姿に戻ったTazzoさんとフィニッシュしたReiさんが側で見守ってくださり、申し訳なさと安心感の中、救護テントのベッドで横になる。1時間程したら動けるようになったので、医療スタッフの皆様に深々と御礼をお伝えして救護テントを後にした。

まとめ

結果だけ見れば、目標どおり攻めたレースの結果、PB更新して苦しくなっても歩かなかった、と言えますが、やはり救護のお世話になってしまったのはいただけないと反省しています。
子供の頃からずっと運動部で育ったので、そこで培った根性は発揮できたとしてもそれは褒められるものでは無く、退くべきときは退いて無事帰宅するまでがマラソンだと思いました。

上記反省を踏まえた上で、レース内容の振り返り。
エイドの数がおかやまマラソン13、大阪マラソン15に対し、津山加茂郷は8箇所と少ないにも関わらず各エイドでは紙コップ1つ程度しか給水しなかった事。さらに減速を嫌ってスポドリを取らず、水のみで済ます箇所が複数あったことが最大の要因だと思います。気温も前2レースと比べると高かったので尚更でしょう。減速してでもしっかりスポドリを取ることでラストの大失速を防ぐ方が結果的に良いといえそうです。

撃沈の記録

高低差のあるコースでしたが39kmまではペースを維持できた事は収穫でした。マラソンもゴルフも上がってナンボだと思うので、残りの3.5kmをどうまとめられるかは上記反省点のフィードバックとこれからのトレーニング次第ですね。

山⛰

次走は8月27日北海道マラソンです。今回よりも更に暑い中でのレースになる事が想定されますので、この経験を活かし、しっかり対策を練って臨みたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!また引き続きよろしくお願いします🙇🏻‍♂️

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