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深めの記事。

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悩ましいもの。実直に深め。親子関係。機能不全家族。人生の話。命の話。憎しみと前向きと。痛みはある話。私の感性の話。
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記事一覧

生まれて産まれてない弟と、お姉ちゃんのわたし

20数年前。弟の誕生とそしてお別れがあった。 私が、小学2年生の時。死産だった。幼かった私…

果ノ子
4年前
19

野の医者の子供たちは笑えるか

『野の医者は笑う』を読んで生じた、ざわざわぐるぐる 臨床心理学者の東畑開人さん。彼の著書…

果ノ子
4年前
11

ヒビ割れグラス

「子供なんて産まなきゃよかった」 そう母から言われたことがある。もう10数年以上前のこと…

果ノ子
4年前
1

よわいまま、そのまま

弱いままそのままの文章を書けない。 悲しいままに文章を書けない。 憎しみをそのままにして表…

果ノ子
5年前
3

何かあった出来事の後の憂鬱さの、その灰と。

胸にぎゅっとくることがあった後。 それでなんだか憂鬱な気分が続いていたりするその感じ。 気…

果ノ子
5年前
2

加害者に足りうる私を選ぶということ

前々前回ぐらいのノートに 「ちゃんと大人になったのだから能動的な加害者になるのだ。」と、…

果ノ子
5年前
3

悲しみのない世界を望む人に聞きたくて

悲しみについて考えるとき、昔のことを一つ思い出す。 悲しみがない世界を望む、大人たちについて。 子供の頃、信念を持つ大人たちが、笑顔で語るのを聞いていた。 「神様によって悲しみのない世界がきます。それは素晴らしいことだ」って。 それを聴きながら子供の私は少し考えていた。 「悲しみのない世界ってそんなにいいものなのだろうか」って。 だって私には 悲しみがない世界も、悲しみがない私も想像できなかった。 当時中学生になる頃の私ですら、 私の一部は悲しいことで成り立っ

健やかであればいいという、責任の所在のなさ

クーラーをつけた部屋で。 苦しくて、苦々しい感情を書きつつ。 ひと段落して、夕方夕ご飯の準…

果ノ子
5年前
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物を読む・書くということの、酔い

noteで書かれたものの一覧を、 ただただ指で スライドして見ているとなんだか少し酔う。 い…

果ノ子
6年前
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嘆く人に届かない気持ち

世の中酷いことになったと嘆く人がいる。 けれど個人的には、できることがあると思う。 と…

果ノ子
6年前
3

可哀想で終わらせず、できることはある

こういう事件が起きると私もだけど、どうしても感傷さが出る。 でも生きているし、具体的にな…

果ノ子
6年前
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え?お母さんなのに恋愛するの?

(勝間和代さんの話を見て。子供を庇護する年齢の大人になった時点で、親になった時点で、子供…

果ノ子
6年前
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溺れて藁を掴んだ人の、そのこどもだった

幡野広志さんのnote『溺れる人に藁を掴ませる人。』を読み終わり、 わたしの母は溺れている時…

果ノ子
6年前
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彼のようになったら、私も死を選ぶのか

(きょうだいの自死の後に思ったり考えたりしたこと。具体的な話はしてないし、暗過ぎないとは思っているけど、一応注意書きを) 2017年の年末。春に退職した私は、アルバイトはしていたけど、正規職員で働いてるわけではなく。時間がたくさんあった。 12月のシフトは終わり、1月の仕事始めは割とゆっくり。春前にはまた正職員で働くイメージもあったから、きっと最後のまとまった休暇となる。 この休みをどう過ごそうかな、と思っていた時に、友達と飲みに行った。 私は当時に起きたあるニュースで