ホワイトボックステスト

ホワイトボックステストについて

ITパスポートや基本情報技術者などでも頻出のホワイトボックステストだが受験者の中には実際にテストケースを作成した経験のある人は少ないはず。今回は、そんなホワイトボックステストについて簡単にまとめる。

ホワイトボックステストとは、システム内部の構造を理解した上で、プログラムが意図した動作を行うかをテストする手法である。

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「スタバに行く」を例に以下のフローチャートに基づいてテストケースを設計していく。

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(1)命令網羅    

命令網羅とは、全ての命令が少なくても一回は実行されるテストケースのこと。スタバにいく場合のフローチャートをもとに命令網羅のテストケースを作成してみる。
*以下のテストケースは一例であり、他にも全ての命令を少なくても1回は実行するテストケースは存在する。

テストケース1(赤ライン)
今日の気温30度、お腹空いてる(偽)、ダイエットしていない(偽)
スタバに行く→アイスコーヒーを頼む→スコーンを頼む→会計
テストケース2(青ライン)
今日の気温20度、お腹空いてる(偽)、ダイエットしていない(偽)
スタバに行く→ホットコーヒーを頼む→スコーンを頼む→会計

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(2)分岐網羅

分岐網羅とは、それぞれの判定条件を少なくても一回は実行するテストケースのこと。スタバにいく場合のフローチャートをもとに分岐網羅のテストケースを作成してみる。
*以下のテストケースは一例であり、他にも判定条件を少なくても一回は実行するテストケースは存在する。

テストケース1(赤ライン)
今日の気温30度、お腹空いてる(偽)、ダイエットしている(真)
スタバに行く→アイスコーヒーを頼む→会計
テストケース2(青ライン)
今日の気温20度、お腹空いてる(偽)、ダイエットしていない(偽)
スタバに行く→ホットコーヒーを頼む→スコーンを頼む→会計

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(3)条件網羅

条件網羅とは、判定条件が複数ある場合に、それぞれの条件が真・偽の場合を組み合わせたテストケースのこと。ただし、(真、真)の組み合わせ=(お腹空いていない、ダイエット中)の組み合わせは考えなくても良い。スタバにいく場合のフローチャートをもとに条件網羅のテストケースを作成してみる。 
*以下のテストケースは一例であり、他にもそれぞれの条件が真・偽の場合を組み合わせたテストケースは存在する。

テストケース1(赤ライン)
今日の気温30度、お腹空いていない(真)+ダイエットしていない(偽)
スタバに行く→アイスコーヒーを頼む→会計
テストケース2(青ライン)
今日の気温20度、お腹空いてる(偽)+ダイエットしていない(偽)
スタバに行く→ホットコーヒーを頼む→スコーンを頼む→会計
テストケース3(緑ライン)
今日の気温17度、お腹空いてる(偽)+ダイエットしている(真)
スタバに行く→ホットコーヒーを頼む→会計

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