誰にでも見ることはできない景色
ペットロス について
去年の11月に愛犬を急な病で亡くした。
それから2ヶ月が経った。
彼と歩いた散歩道。よくボール投げをした大きな木のある広場。キッチンにいる私を彼がいつも眺めていた隅っこの壁についた彼の影。
毎朝目が覚めると、喪失の深さに打ちのめされる。
人と滅多に会わない田舎の大きな公園を私は歯を食いしばって歩き回る。涙が流れ出るのを我慢しようと。それでも流れ出る涙や鼻水を拭いながら、歩かずにはいられない。
ある日、まだ泣いているの?と友人に言われた。
あの子は