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朝コーヒーが美味い話、パンと読書

一番美味い飲み物とはなんだろうか。
トロピカルなジュース?風呂上がりのビール?至高のカクテル?
どれも捨てがたいが、僕は朝一のコーヒーを挙げたい。

休日の朝、深い眠りから目覚める。気怠い体をゆっくりと起こして、カーテンを開ける。空はきれいに晴れている。雲ひとつない。窓を開けると新鮮な太陽の光と気持ちのいい風が、昨日のままの部屋に新たな刺激を与える。

そんな日に僕がまず一番最初にすることは、湯を沸かしてコーヒーをつくること。
豆を取り出して、はかりできっちりと量る。
コーヒーミルに豆を入れるときのカラカラという音が心地よい。
ゆっくりとハンドルをまわしていくと、挽かれていく豆の感触が手のひらに伝わってくる。
ドリッパーに粉をいれて、沸騰したお湯をそそぐ。苦さと、少しの甘さを含んだ香りが一気に広がって、鼻の奥をくすぐる。
お湯は最初に6分の1をいれてから、1分ほど長めに蒸らす。
また6分の1をいれて、1分蒸らす。
そして残りの6分の4を丁寧に注いでいく。
料理のときには、量をはかるといった面倒なことはしないことがおおいけれど、コーヒーを淹れるときだけはしっかり量る。
それが一日を始めるうえでの、一個の儀式のようになっている。




淹れ終わったら、今度はつまみと本を用意する。今日はカレーパンとチョココロネ。カレーパンはトースターで2分ほど焼き直している。そうして表面がカリカリのカレーパンを食べることに最近は凝っている。

「獣の奏者 王獣編」とともに。
2時間ばかりじっくりと読む。


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