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大人になってもたんこぶ出来るよ

たんこぶって、子供の特権だと思ってない?

そんなことないよ。
大人になっても出来るよ。
今まさに、私のおでこにたんこぶ出来てるよ。

いやこれ結構痛いよね。

よくギャグマンガなんかでさ、明らかに殺傷能力の高い鈍器とかで殴られたり、とんでもない速度で建築物にぶつかったりしてるのに、ちょっと一粒涙出して、頭に立派なたんこぶつけたら、禊が終わったとばかりにキャラクター即動き出すじゃない。
で、しれっと次かその次のコマではなかったことになってるじゃない。

あれ、本当に漫画の世界の話ですよ。

実際はね、翌日も残ります。
あんなに立派なこぶじゃないけど、ちゃんと膨らんでます。
「ここ、ぶつけましたよね」って主張してきます。
押すと痛いのに、なんでか押してしまう存在感。
これがたんこぶの魔力……!

大した話じゃないんだけどね。
自転車に鍵を挿したかったの。
いつもは勘で、手元見ないでもいい感じに入るんだけど、昨日はなんかうまくいかなくて、しょうがないのでかがんで鍵のあたり見ようと思ったの。
そしたら、自転車の横の柵に頭ぶつけたの。
額の真ん中。
三つ目の目が開眼するあたり。

思わず「いてっ」って声出たよ。
無意識に。

こんな、それこそマンガみたいなリアクションするなんて完全に想定外。
誰も見てなくて良かったよ。
現実でこんなリアクションしても、ただただ恥ずかしいばかりだよ。

そして現実故に、次のコマに進んでもたんこぶは残ったまま。

私、前髪ない派だから、こう、いつもおでこはむき出しなのよ。
その無防備なおでこ、きのうはちょっと赤かった。
恥ずかしかったよ。
昨日だけは「前髪あった方がいいかも」って思ったよ。

とはいえ似合わないんだけどさ。
自力で前髪を維持する技術力もないから、現実的な案でもないんだけどさ。

でも、誰も気付かなかったよ。
私のおでこの腫れと赤みに。

気付いて欲しくないけど、気付かれないと寂しいというこの矛盾。
人間とはなんて勝手な生き物なのでしょう。
無駄に分母を大きくして、私の矮小さを誤魔化す作戦。
無駄なあがきを展開してみたけども。

まあ世界規模でいったら私の額の傷なんてなかったことと一緒だしね。

と、これまたスケールを大きくして自分を慰めてみたけども。
あんまり意味ないね。

世界にとっては取るに足らなくとも、私にとっては大事です。
頭に刺激を与えて、これ以上容量が減っては困ります。

周りをよく見て、注意して生きましょう。
小学校のときの通知表に書かれていたことを、未だに実践出来ていない悲しい現実。

三つ目の目があればな。
少なくとも頭は打たずに済むのにな。

現実逃避ばかりが捗る毎日。
生きていくと言うことは傷を負うということです。
今後も頑張って生きていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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