不思議なポッケで

こんなこといいな
できたらいいな

でお馴染みのお手手の丸い猫型ロボットが大好きだ。
2頭身3頭身のキャラクターって可愛い。
反則だと思う。
「〜ナリ」とか、「ちくわが大好きだわん!」
とかも好きである。
短い手足がちょこちょこ動くところなんて最高である。

猫型ロボットさんはアニメのポップな感じも漫画のダークな感じも堪らない。
その魅力は私が語るまでもなく世間的には常識であろうかと思うのであえてあまり触れずにおく。

この国民的人気キャラクターはそれ故に世間話に登場し、
「ポケットの道具何がほしいか論争」
がよく起きる。
「どこでもドア」と「もしもボックス」が人気だが
私は「お医者さんカバン」が欲しい。
あれ、最高過ぎないですか?
ロボットが聴診器を当ててちょろっと診察するだけで、病名も診断されて薬までポーンと処方してくれる訳である。
病院に行っていろんな検査を受ける必要もないし、待ち時間もないし、薬だって高熱ぐらいだったら飲んで一晩で治るのである。
だって薬は1回分しか処方されていない。
しかも未来の技術で飲みやすい液体型である。

あれは素晴らしい。
内科に行く必要がなくなる。
病気を治してもらおうと病院に行って病気をもらってくる事もない。
完全自宅完結だ。
いやー。あれは素晴らしい。

そして「取り寄せバッグ」も欲しい。
いながらにして取り寄せられるなんて、便利。
紛失とかの概念がなくなる。念じて手を入れるだけで良い。
鍵も財布も携帯もなくしても大丈夫。
大丈夫ではないかな。言い過ぎました。すいません。

でもこれを持ってるだけで得られる安心感は半端じゃない。
しかもなんとこれ、人も取り寄せられる。
誰か1人が集合場所で取り寄せバッグを使えば集合がかなり容易である。
どこでもドア的な役割も果たせるなんて、使いようによって可能性は無限大だ。

でもこの「取り寄せバッグ」、便利すぎる故か映画ではあまり使われない。
あまり便利すぎるものは映画ではやんわり規制がかけられて
少年少女の冒険に水をささない配慮がされているのだろうと思う。

あのポケットから出てくる道具の制限なしで全てを解決していたら
手に汗握る展開はないし、
普段暴れん坊な彼の友達思い感動シーンや
ヘタレな彼の勇気を振り絞るシーンや
いつもは駄目な彼が1人で奮闘するシーンや
どさくさに紛れてシャワーを浴びさせられる彼女のシーンは
必要なくなってしまう。
それは寂しい。
あれこそ映画の楽しみである。

しかし私はもう大人なので「取り寄せバッグ」が欲しい。
有効活用したい。
私の人生が映画になる事はきっと一生ないので、少しくらい楽させて頂いても良い。
「お医者さんカバン」も欲しい。
年々絶好調ではなくなる私の体を労ってあげたい。
あー欲しい。

とか真剣に考える。
こんな事を言っているうちはまあまあ平和だと自覚している。
明日のおやつはどら焼きを食べよう。
栗まんじゅうでもいいかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?