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金と権利は成功した数に比例して強くなる。技術と能力は失敗した数に比例して強くなる。

今週の日記です。

まず最近読んだ本で良かったものを。

今年の本屋大賞だったようですね。
主人公成瀬の破天荒な行動がとてもかっこよくて可愛いです。
派手なことは一切起きません。アクションも事故もラブロマンスもなし。
閉店間際の西武百貨店に通いつめたり、いきなりMー1目指したり、頭ボーズにしたり、カルタ部に入ったり。
滋賀というローカルすぎるネタの中で生きるグローバルな主人公の活躍にワクワクします。
最近の若い人って、何をやるにもコスパやタイパを気にしたり、失敗を気にしたり、自分にできることをやりたがったりする傾向があると思います。
最近ニュースで、4月に新卒で入った新人が1週間で辞める、というニュースを見ました。「上司ガチャがハズレ。配属ガチャがハズレ」という理屈でさっさと逃げるそうです。
それはそれで良いのかもしれませんが、世の中って上手くいかないのがデフォで、失敗した分だけ得るものが多くなりますから、自分の価値観と違うものに足を突っ込むのもうまく行かないのも、大事な気がする、そう言う意味ではもったいないなと思うオッサンです。
そんな最近なくしがちな「できるかどうか、無駄かどうか関係ない。興味を持った事に全力」という姿勢を見せてくれる主人公にかっこよさを感じますね。
あと、時期がコロナ禍の設定なので、あの世界が足踏みして止まってしまった数年間を、この物語が取り戻してくれるような気がしました。

あと、「銀河鉄道の夜」を読み直してました。
小さい頃から何度も読んでるので内容は大体覚えてるんですけどね。
出版時期や出版社によって違うのか、内容とか展開が少しだけ違うパターンや、使われている文字が違うパターンがあったりして、大人になって読むとまた違う楽しみ方があります。
最近は読書をするのにどうしても速読をしてしまいます。積読が溜まっているのがいけないんですけど。
たまに宮沢賢治の本を読んで、頭のギアをローに落として、一つ一つの表現の仕方を拾っていく読み方をするのは楽しいです。
不思議なことに、銀河鉄道の夜を読んでいると、小さい頃に初めて読んだ時の、夏の庭から漂う草の匂いとかを思い出したりします。
小さい頃の才能ですね。大人になると、そんな別の感覚すら印象に残して読む才能が薄くなってきた気がします。

それと「母という呪縛 娘という牢獄」を読みました。
ベストセラーらしいです。
滋賀県で起きたバラバラ殺人死体遺棄事件。被害者は母、犯人は娘で、30年にわたって母からの教育虐待を受け続け、自分の人生を取り戻すがために母を殺したという事件を追ったドキュメンタリーです。
ニュースでは知ってましたが、ニュースで想像していた母の性格や、娘の考え方が、この本を読むと実は違っていたのが興味深かったです。
ドキュメンタリーという本は勉強になります。

本の話はこれでおしまい。
トラベラーズノートに書いた落描きを出しておこうと思います。

これは過去に撮った写真を落書きをしてます。ただの手の練習ですね。
最近フレッシュネスバーガーのジンジャーを飲んでます。辛くて好きです。

それと、神奈川にある大山という山に登ってきました。
初心者向けと聞いてたのに、岩だらけでめっちゃきついんです。

山頂からの眺めも良かったですね。天気も良かったんですが、この日は黄砂がひどくて、都心の方までは視界が開けてなかったです。
こまが有名だそうで、参道の名前になってまして、そこは登山客のお土産横丁になってます。

しかしうっすらと富士山が見えました。写真で撮ると遠く感じますが、実際はかなり近く感じます。

中継ポイントとして有名なのが夫婦杉という巨木です。樹齢600年らしいです。大木というだけでロマンを感じます。
あと、天狗の鼻突岩という、大きな岩にまんまるな穴が空いている岩があります。どうせ昔はここに柱か何か刺してたものが転がって落ちてきたものだろうと推測しますけど。鼻にしては穴が大きすぎますし。
頂上に阿夫利神社の本社があるんですが、下社に比べてずっと小さくボロいです笑
建物自体がご立派なのは下社なので、ケーブルカーで遊びにきて眺めを堪能して帰るだけでも楽しめそうですね。けど景色は最高に良いです。

大山ケーブルカーは2016年にグッドデザイン賞を受賞したらしく、えらく近代的なデザインをしております。近未来な見た目でオンボロな駅を行き交う姿がなんともギャップがあって面白いです。
下社のある中腹には「石尊」というおしゃれ茶屋があり、バルコニー席では下界を見下ろしながら茶をしばけるスポットとなってます。
名物は抹茶味の「升ティラミス」。美味しいです。

今週はとりあえずこんなものです。
桜の時期が終わってGWが近くなってきました。
果たして旅行レポは描けるのか・・・?

ではまた。

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