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絶滅危惧種の鳥🌏無人島滞在記④保護区inニュージーランド👉驚きの交配💦スティッチバード&唯一のフクロウ、モアポーク紹介🥰


今年、ニュージーランドのオークランドからフェリーで1時間の距離にある無人島、ティリティリ・マタンギ島を訪れた時の話、第4弾です。

この島には居住区は無く、絶滅危惧にあった在来種の野鳥、爬虫類、虫の保護のために整備された保護区になっています。
最初から、保護区だったわけでなく、一度は農地として島のほとんどの原生林が伐採されてしまいました。その後、在来の植物をよく考えた順番で植え、その後、野鳥たちを放ち保護しているのです。

第4弾は、魅力あふれる2種類をまたご紹介します。
オスの黄色い色が特徴で、交配システムが大変珍しいスティッチバード、そして在来種唯一のフクロウのモアポークです。
マオリ語のヒヒ、ルルの名でそれぞれ親しまれています💖


よく考えて植林された二次林とは思えない素敵な森。
でもまだ若い森です💛


島に入ってすぐ、鳥の声が次々聞こえてくる♬

①スティッチバード


この絶滅危惧種の鳥は、1995年にこの島に連れて来られました。
開けたところではなく、茂みの中を素早く動きます。

そのため、私のカメラと技術では、ひどい写真しか撮れませんでした。(←同じようなことを何度も書いていますね💦)

オスは黒い黒に黄色い胸元の帯が特徴でわかりやすい
(引用:New Zealand Birds Online)

オスは、この胸元の黄色~オレンジ色が鮮やかであることが、健康かどうかの指標にもなるんだそうです。
植物の実のカロテノイド色素がこの色になるので、しっかり栄養が取れたら色も鮮やかに美しくなるということだそうです。

なるほど、個体によって黄色の濃さ、オレンジ色が入るなど差がある様子!
引用:NZ birdsonline: Kapiti Island, November 2015. Image © Paul Le Roy by Paul Le Roy
メスは茶色っぽいグレー。このしっぽを上げるポーズをよく取るのでわかる
(引用:New Zealand Birds Online)

北島全域だけでなく、グレートバリア諸島などにもいたのだそうです。しかし、1870年代までに本土から姿を消し、最後に目撃されたのは1883年のタラルア山脈だったとのこと。
人間の持ち込んだネズミや外来種が持ち込んだ病気も数を減らす原因になったそうです。病気の影響を受けやすい鳥だったことも、絶滅の危機に遭った理由のようです。

周辺の島々に移送して増やす試みは、失敗に終わった場所も多かったようです😢
ティリティリ・マタンギ島を含め、何とか数か所の島で成功しています。よく成熟した原生林にのみ生息したという説明がありました。(参照)


まだ生態はわかっていないことも多いが、鳥としては珍しい多様な交配システムを持っている。数羽のオスとメスが他の巣を訪れていることが報告されている。

託児所のような場所があって巣立ち後のヒナが集まって遊ぶ。

New Zealand Birds Online  "stichbirds hihi"

この鳥の交配システムは、確かにすごく変わっているようで、どこの紹介文を読んでも、いろいろ書いてありますね。鳥で唯一、対面でも交尾することが知られていますが、これはツガイ以外のメスに対して強引に行われる行為のようです。(参照)

鳥でもそんなのがいたのか!?👀

と驚きます。
周りを警戒しながら、水浴びをするオスの様子をご覧ください。ニュージーランドの野鳥にしては珍しいほどの警戒ぶりです。
オス同士の競争が激しいことが原因でしょうか。。。

(引用:YOUTUBE  Supporters of Tiritiri Mtangi)

声は、チャッチャ、といった警告音、または、単音の甲高い短い声を出します。オスは繁殖期に周りにいるすべてのメスと交配しようと全力で努力するらしく、しつこくメスを追いかけるようなんです。それで、メスは大きな声で警告音を出すようです。

声はコチラからお聞きください。(引用:NZ Birds Online)
sounds に数種類の声が録音されています。


②モアポーク:唯一のフクロウ

この島内にいるのですが、今回の訪問では見られませんでした😢

29㎝、175gと小さめのフクロウです。
夜行性の動物を昼間に見るのは、基本的に世界どこでも難しいですね。


引用:NZ Birds Online: Ruru | Morepork. Adult at night. Tiritiri Matangi Island, November 2012. Image © Philip Griffin by Philip Griffin



限られた予約数になるのですが、ティリティリ・マタンギ島に宿泊できるので、いつかそれをやってみたい!(オンライン予約可能!だがすぐいっぱいに)
日数確保して年間会員になって、、、など多くの関門がありそうですが、次にNZを訪れる時にはぜひトライしてみたいです。

そうしたら、夜行性のモアポークの姿は見えないかもしれないが声は聞けるだろうし、運が良ければキウイにも会えるかも。(←超楽天的予測ですね~)

野鳥などの保護が最優先なので、持ち込めるものなど厳しいルールがあり、また、海が荒れたらフェリーは欠航になるので戻れなくなる!
滞在日数に、相当余裕が無いと泊まることは出来ません。
(日帰りでも帰りのフェリーが欠航になるかもしれない天気の時は要注意!)


引用:NZ Birds Online: Ruru | Morepork. Adult perched on branch at dusk. Kerikeri, December 2014. Image © Duncan Watson by Duncan Watson



20年以上前にニュージーランド南島に住んでいた時、よく深い森の中に入っていたので、1回だけ、モアポークを見たことはあります。
向こうから飛んで近づいてきたんです。で、こちらを見て、「な~んだ、エサではないね」と言う顔をして飛び去りました。私にとっては、超幸せだった瞬間です💖

引用:NZ Birds Online: Ruru | Morepork. Adult. Blowhard Bush, Hawke's Bay, December 2012. Image © Adam Clarke by Adam Clarke

モアポークは、絶滅危惧種ではなく、ニュージーランド全域にいます。
原生林にも人工林にも広く分布。大きな昆虫、小さい鳥、小型哺乳類など、さまざまな動物を捕まえて食べます。


島内に、船からネズミがうっかり入り込んだ時に備えて罠が置いてある。
幸い、長い間、ネズミはかかっていないとガイドの人が言っていた。



この島は、完全にネズミ等の哺乳類は排除済なので、虫などを食べているとはずです。
この島に2011年に連れてこられたカマドウマ科のジャイアント・ウェタという大きい虫がいます。ニュージーランド固有種です。島内で、順調に増えているようです。

初めて見た時、この大きさに驚きました。ニュージーランドのシダもこの虫も、まるで恐竜時代のようですよね!
小さい子供の頃、まだ汲み取り式トイレだったんですよねえ。その頃に、カマドウマの小さいタイプ(我が家ではカマゴと呼んでいた)がいました。いつ飛びついてくるかとすごく怖かったのを思い出しました💦

ジャイアント・ウェタには何種類もいるのですが、1種を除いてすべて絶滅の危機にあるようです。巨大種は、保護された土地でのみ生存しています。(参照:Giant weta DOC NZ

10㎝に達することも!世界で最も重い昆虫。妊娠中のメスは70gにも!
引用:ウィキペディア


シダの種類は詳しくないが、とにかく大きくて驚く
絶滅したモアが歩いていた時代に思いを馳せてしまう
植物の中には、モアに食べられないようにと形状が進化したものも!
モアはもう存在しないのに、必死に身を守ろうとしている植物を見ると、切なくなる。


珍しく、昼間に羽繕いをしたり、伸びをしたり,、頭を掻いたりと動いているモアポークの映像があります。

(引用:YOUTUBE gardening with birds)

声は、コチラからどうぞ。(引用:DOC NZ)
フクロウにしては高い声でホーホー言います。

哺乳類がいない中で進化したニュージーランド。
フクロウがたくさんいないのは、捕食する小動物がいなかったのもあるでしょうね。
北海道のシマフクロウのように魚を捕るフクロウがいてもよかったのに~と思いますが、そういう風に進化していかなかったんですね。


最後まで読んでいただいてありがとうございます!
良かったら、スキ、コメント、フォローをいただけると嬉しいです♬

第5弾は、鳥と共に害獣、ポッサムの話も入れていこうと思います!

鳥見はつみょん💛

👉滞在記はシリーズにしたので、その他をまだご覧になっていない方は、こちらからどうぞ!
 「行き方」について紹介した記事も最後にリンクを貼っておきます!

★行き方はコチラ⤵⤵⤵✨











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