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変わったこと。



以前日記にも書いたとおり、私は母と、うまく付き合えない時期があった。




母は昔から、何度も何度も

女の子が欲しかったんだと伝えてくれていたけど




兄がとっても良い子だったからか、

私が兄のように素直じゃなくて優秀じゃなかったからか、

兄が女の子だったらよかったのに。私が男の子だったら、よかったのに。


そしたら、お互いもっと楽だったのに。

と何度も何度も思っていた。






そして、うまく付き合えない自分に苛立った。





でもいま、そんな気持ちが一切ないことを

最近になって気がついた。







兄たちが家を出てから、私とお母さんは何遍もぶつかり合って、時には泣きながら、本音を言い合えるようになった。



兄が結婚して、我が家が兄家族(つまり冷たい言い方をすれば他人) が帰省する場所になってから、私は母と共に「おもてなす側」になった。



兄夫婦にこどもがうまれ、両親が「祖父母」になってから、母が兄にも奥さんにも姪にも、どれだけ気を遣ってこの実家という場所を作っているか、分かるようになった。



働きながら、私以上に稼ぎながら、仕事で忙しい父と自分と娘の居る場所を守りながら、家を出た家族にとって居心地のいい場所を作るのはどれだけ難しいことだろう。





そう考えると、あぁ、いま、

本当の意味で母の味方になれるのは、



私しかいないんだと気づいた。





本音を聞いて、気疲れを分かち合えるのも

母がやらなきゃと思う家事を分担できるのも

私しかいない。




そうなったときに、一番に思ったのが





あ、私がいてよかったな って。





優秀な兄でも、ほかの誰でもなく私が娘だから、一緒に分かち合って支えてあげられるんだって。



もし私がここにいなかったら、母は孤独だったり寂しかったり辛かったりしたかもしれない。




それは、嫌だなと。





25歳になって、ようやく、

なんのわだかまりもなく

自分が「娘」で、よかったんだって思った。







昔の私が無理に

合わないところを合わせなかったから、

心を押し殺さなかったから、





今の関係があるのかな。





そうかもなって、



それでよかったんだって、







今なら思う。






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