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オーガニズム

第3話 本当のことを言うと

ユキが「おぉ、ユキオ?ちょっとこっち来いよ。もう夜だし、砂浜で花火をやろうぜ」とバイクから降りて、暗くなった砂浜でライターで火を付けた。
パチパチパチパチと花火が付いて、綺麗な色がだんだん変わって来ていた。
ユキオが「綺麗だな。僕もやろうかな?」と花火に火を付けた。
タクマが「な?姉ちゃん。此処で会ったのも何かの縁だろう?一緒にデートをしねぇか?」としつこくモカに声を掛けて居た。
モカが「辞めてください。何であなたとデートしなければならないんですか?」と、タクマの手を振り解こうとするが、がっしりと掴まれているので逃げられない。
ユキが「おい、お前。何でよりにもよってモカにしつこくしているんだよ?辞めろって言っているのに、しつこくするんじゃ無い」とタクマの手を思いっきり力強く振り払った。
タクマが「ちっ、何だよ。可愛いと思っていたら、男連れかよ?ちゃんとしとけよ」と鼻息を荒くして去って行った。
モカは「ごめんなさい。私…、もう、迷惑をかけないと決めたのに、ユキくんに振り向いて貰いたくて、どうしても見つめて貰いたくて、守ってもらいたかった」と素直にユキに気持ちをぶつけた。
ユキも「俺、モカに嫌われようと嫌われまいがそんなの関係無いって言ったけど、俺は、やっぱりモカが好きなんだよな?」とモカの唇にキスをした。
モカが「ユキ君。ありがとうね。私もユキ君の事好きだよ。これからもずっとずっとね」とユキに告白をした。


       終わり

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