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バリヤフリー・ユニバーサルデザインを設計する3つの方法

拡大化するユニバーサルデザイン

「みんなが普通に生活できる」その考えの元に1980年代に「ユニバーサルデザイン」が生まれました。それから40年後の現代まで少しずつですが進んできています。近年では、技術的にも進歩し、DXの後押しもあり様々な場面でユニバーサルデザインの見直しの歩みが早められているようです。

その上、多様化の認識も広まり、身体及び学習障碍者の社会進出も注目を集めてきており、バリアフリーの考え方もユニバーサルデザインに組み入れられつつあります。

設計するための3つの方法

そのような状況のため、ユニバーサルデザインの「ユニバーサル(全員、一般、普遍的)」の範疇がどんどんと広がっています。

以前のユニバーサルは、高齢者、知的しょうがい者、弱視者等従来のサービスを改善することで対応できていました。しかし現代のユニバーサルの範囲は多様化と共に広範囲に広がり、重度しょうがい、学習しょうがい、精神しょうがいにまで至り、考えなくてはならないことは多岐に渡るようになっています。

このとてつもなく広く大きくなった、バリアフリー・ユニバーサルデザインを設計するためには3つの方法があります。

バリアフリー・ユニバーサルデザインを設計する3つの方法

A.利用する環境/サービス/製品の機能を変更する。

階段とスロープの併設

階段の昇降が困難な方の為の、スロープを設置することで通行を可能にします。このように環境/サービス側に身体的多様性になるべく広く対応できるように変更する方法です。

この方法は気軽に利用できる環境が整います。その一方利用できる身体的多様性について、ある程度見切りを付けることになります。またその施設の所有者である自治体や提供者との調整が必要になってきます。

B.利用者側に装備/ガジェットを追加する。

画像認識カメラを装備したメガネ
歩行をサポートするパワースーツ
悪路でも対応できる車いす

障がい等で現在社会にある環境/サービスに適応できない部分を、機器やガジェットを身に付け対応できるようにする方法です。

この方法はその利用者に一番適した方法を提供できます。費用的には高額になる傾向があり、その負担は誰が負うのかも課題になる場合があります。

C.環境/利用者両方を結びつけるコネクション機能を装備する。

遠隔操作ロボットを使用しオンラインで接客

環境と利用者双方の間に、それぞれが利用可能なユニバーサルインターフェースを装備し、それを結びつけるコネクション機能を提供する方法です。

例えば、道の下にその箇所の状況を伝えるICチップを埋め込み、利用者はその情報を読み取りながら、その環境/サービスを利用することができるようになります。利用者は高度な利用方法をシンプルな装備/技術で利用可能になります。

この方法はより多くの人々(すべての人々かも)を社会生活ができるようにする可能性を持っています。より高い技術的要素が必要になってきますが、急速に発展している現代においては、とても現実的で短期間で、そしてトータルのコストが一番低い方法になります。

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