これがその世界への入口に掲げられているデザインだ。今何万人いや十数万人が電灯のもと、なめるように表紙をためつすがめつしている。無香の香りのような重みを楽しみながら、なかなか1ページに踏み込めない。直感と霊感で書物そのものの“気”をちびちび飲んでいる。ジョニーウォーカーも来ている。
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