見出し画像

【感想】NHK 歴史探偵「大江戸ワンダーランド 大名庭園への招待」を視聴しました

2024年2月28日(水)22:00~22:45 歴史探偵「大江戸ワンダーランド 大名庭園への招待」を視聴しました。

<始まる前に>
芝離宮、新宿御苑、椿山荘などが登場するのかな。
江戸時代は華やかさがありそうです。

<NHKのあらすじ>
東京の町に残る江戸の大名庭園。
そこには訪れるゲストを楽しませる驚きの仕掛けが隠されていた!
海のテーマパークや旅のテーマパークなど大名庭園の知られざる魅力を調査。


■大江戸ワンダーランド 大名庭園への招待

●スタジオで
大名庭園はどれくらいあったと思いますか?
千を超えていたと言います。
上屋敷、中屋敷、下屋敷とそれぞれにお庭がついていたので1000を超えたのです。
それぞれ趣向を凝らしていました。
海のテーマパーク、農村のテーマパーク・・・・
佐藤所長「大名庭園って、テーマパークだったんですか?」

■海のテーマパーク 浜離宮恩賜庭園

●浜離宮恩賜庭園(浜御殿)
東京湾から大名庭園に船で向かいます。
汐留のビル群、東京タワーも見え、緑が生い茂っているのが見えます。
水門を通って進んでいくと、浜離宮恩賜庭園です。
かつて浜御殿と呼ばれていた25万平方メートルです。
最大の特徴は、海に面しているということ。
階段のようなものが海にあり、これは「将軍お上がり場」です。
浜離宮恩賜庭園は、6代将軍徳川家宣の時代に作られ、160年の間歴代の将軍に愛されていました。
御座船という将軍のクルーズ船で訪れていました。
徳川家斉は248回来ていたことがわかっています。
どんな魅力が隠されているのでしょうか?

●釣り
・服部勉さん(東京農業大学教授)
池といえば錦鯉を思い浮かべますが、ここは、クロダイ、ボラ、アカエイなどが泳いでいます。
実は、海水で、水門で海とつながるよう作られています。
将軍たちは、海釣りが楽しみでした。
「プライベートで遊べる、当時の楽しみ方の一つでした」

●鴨場
作り物の鴨をおとりに、野生の鴨をここにおびき寄せていました。
ホシハジロなど海ガモの鑑賞が出来ました。

●塩田
塩焼きの様子、塩を作る光景を見物出来ました。

●茶屋
いくつもの茶屋が立っていて、将軍の休憩所として作られました。
松の御茶屋は、2010年に復元されました。
ただの池ではなく、仕掛けがあります。
岩の色がちょっと違います。水面に近いほうが白っぽい色で、満潮、干潮になると水面が変化します。
庭園の景色そのものを変化させる、贅沢な楽しみでした。

●スタジオで
佐藤所長「粋な感じがしますね」
河合先生「家臣や大奥の女性、例えば家斉の御台所・寔子は海の魚釣りが楽しくて昼間でやり続けたそうです」
農村のテーマパーク「西園」は、港区赤坂にあった庭園で、農村に迷い込んでしまったかのような様子でした。
やかんでお湯を沸かし、まな板と包丁がおいてあり、そこには誰もいません。
宿場町のテーマパークが戸山荘
河合先生「ゲストが気たときだけ大名の家臣が町人に変装して店主役をやります」
佐藤所長「庶民の生活を体験することだったのが面白いです」
和歌のテーマパーク「六義園」
古今和歌集などの和歌にちなんだ景色が並びます。
旅のテーマパークが「後楽園」です。

■旅のテーマパーク 小石川後楽園

●小石川後楽園(文京区)
唐門へ
明朱舜水が庶民に先駆けて楽しんではいけない後で楽しみなさいということで名付けられました。
小石川後楽園は、面積約7万平方メートル、徳川光圀お気に入りの庭です。
1つ目の仕掛けが「音」です。
だんだん音が大きくなっていき、最大の音になるところに、滝がありました。
小さな滝は、ある秘密が隠されていました。

●寝覚めの床
「寝覚めの滝」は、中山道の「寝覚の床」からとったもの、切り立った岩、侵食した花崗岩が連続する絶景。
松尾芭蕉、十返舎一九などが俳句で詠んだ名所でした。
京都へと続く中山道をイメージして作られています。
木曽路ともよばれ、中程に寝覚の床があります。
この道にも工夫があります。
「縮景」と呼ばれ、先に何が待っているんだろういう期待をふくらませる作りになっています。
そして、最大の仕掛けが。
そこには明るく視界がひらけた景色、高いところから見ることができるので絶景です。
暗いところから明るいところ、狭いところから広いところへ、大きな分節点でもあります。
クイズです。
「大泉水」と名付けられた、これって何に見立てたもの?
中山道の途中にあるといえば
「琵琶湖!」

●琵琶湖
庭園には、琵琶湖をイメージしたモチーフが点在します。
「唐崎の一本松」に見立てたもの。
「竹生島」をイメージしたもの。
さらに京都までの道中には、上方にある名所が登場します。

●竜田川
もみじの林があり、ここにも流れがあります。
「竜田川」という名前がつけられています。
奈良県北西部を流れる大和川の支流です。
「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」在原業平
もみじの景勝地を縮景していることがわかります。
2つの組み合わせ、もう一つの縮景のポイントです。
ついに京都に到着しました。

●渡月橋
嵐山にある「渡月橋」です。
参勤交代参勤交代が無かった
光圀は言ってみたいあこがれの旅のテーマパークとして作った

●スタジオで
後楽園、白糸の滝が再現されたもの。
中国の西湖の堤を、後楽園で再現しています。
河合先生「光圀は中国文化にあこがれていて朱舜水を師匠に招いて作っています」
「大名は自由に旅行できず、決められたコースを予定どおり周りの景色も見えなかった」

■大名庭園から生まれた??

さいたま市へ
●大宮盆栽村
6件が盆栽業を続けています。
・山田香織さん(盆栽屋5代目)

●「五葉松の盆栽」
唯一初代から受け継いでいて、樹齢は350年です。
盆栽というよりか、大きな一本の木を見ているようです。
根岸で創業、巣鴨など江戸の北の郊外には植木を扱う盆栽屋が集まっていました。
大名庭園で培われた技術が凝縮していると言います。

●「赤松石付き盆栽」山田香織作
赤松、長寿梅、ツツジ、シダ類など鉢の中に庭園を再現しています。
庭園と盆栽すごく共通点が多いと感じますし、持ち運びできるので、床の間などに飾って楽しむことができます。
品種改良でイメージ通りの花屋草木を生み出すなど、園芸の技を磨いていきました。
あさかほだけで、1200系統の品種を改良しています。
「龍田川」という赤い朝顔
蜂が遊ぶと書いて遊蜂
「乱獅子」など
朝顔市、菊まつりなど江戸の文化となって現代まで続いています。

●ソメイヨシノ
春の訪れを告げる風物詩が、ソメイヨシノ
春のお花見に欠かせない存在です。
ソメイヨシノ同士で交配できない一代限りの品種です。
江戸染井村の植木職人でした。
・秋山伸一さん(豊島区)
「染井の植木屋は1件の規模が大きい、非常に高い技術を持っていることが知られていて全国で苗木として広まりました」

●スタジオで
佐藤所長「思わぬ着地点でした」
河合先生「イギリスのロバート・フォーチュン、プラントハンターなんですが、日本の園芸を褒め称えています」

ーーーおわりーーー

次回は「ブギウギコラボスペシャル」3月6日(水)22時放送です。

■感想

職場が浜松町にあった頃、浜離宮恩賜庭園は何度か行ったことがありますね。
桜を見に行ったこともあります。
後楽園はドームは行ったことがあるけど、庭園の方は行ったことがないです。
六義園も桜の名所ですよね。
江戸と桜は切っても切り離せないものです。
とはいえ、桜はやっぱり醍醐の桜、吉野の桜で有名な秀吉が花開かせました。
江戸のほうが田舎だったので、造園とか植栽はやりやすかったんでしょう。
江戸の堤防の桜木も、人が踏み固めて土手を強化するために植えられたとかだったかな。
盆栽にしても、庭園にしても、ミニチュアの景色をつくるという発想は面白いですし、日本人独特の考え方やそれを活かす技術も積み込まれた誇れる文化ですね。
江戸なんて初期の頃は湿地帯が広がる低地で、人が住むには適さなかったとか。
それを可能にした徳川の力は、やはりすごいと言うしか無く、尊敬に値します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?