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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第42回「天下分け目」

2023年11月5日(日)20時『どうする家康』第42回「天下分け目」を視聴しました。

<始まる前に>
最終回が12月17日、全48話ということが確定したようです。
残り7回、じっくり楽しみましょう。

<NHKのあらすじ>
上杉征伐に向かう家康(松本潤)のもとに、三成(中村七之助)挙兵の知らせが届いた。
小山で軍議が開かれ、西国大名の多くが三成につく中、家康は天下分け目の戦に臨むため、西へ戻ると宣言する。
秀忠(森崎ウィン)に真田昌幸(佐藤浩市)の攻略を任せ、江戸に戻った家康は、各国大名に応援を働きかける。
一方、京では千代(古川琴音)と共に伏見城を守る鳥居元忠(音尾琢真)が、三成の大軍に囲まれ、最期の時を迎えていた。


■プロローグ

●ナレーション(寺島しのぶ)
「石田三成挙兵。神の君がそれを知ったのは、上杉景勝を討伐するため会津へ進軍している途上の下野・小山。君の元には事態の深刻さを知らせる報が次々と舞い込んでおりました」

●7月24日下野・小山城
大谷刑部、小西行長、毛利たち奉行、宇喜多秀家が敵につきました。
前田利長、小早川秀秋等がつけばお手上げ、成すすべがなくなります。
天下を治めるには能わず、民の声、天の声かもしれない、と家康は弱気です。
京都より書状がとどき、上方は大変な事態になっていたものの、阿茶局(松本若菜)は寧々(和久井映見)が差し向けた兵によって逃げることができました。
家康は、福島、黒田、豊臣家臣が我らに従うのかどうか、褒美をちらつかせ巻き込むことにしました。
明朝、結城秀康(岐洲 匠)と秀忠、本多忠勝(山田裕貴)の問に、一人で参上した真田信幸(吉村界人)は、父・真田昌幸は信濃に引き換えしたと述べました。
真田親子が上杉に寝返りました。
(ナレ)「その頃、信濃・上田へと引き返す、真田昌幸は」

●真田昌幸
上野・沼田城で真田信繁(日向 亘)と真田信幸の妻・稲(鳴海 唯)が城内に入れないと息巻きます。
稲が門を包囲し、昌幸を入城させないようにしました。
孫たちの顔を見たいといい、真田昌幸は、顔を見て、感涙しています。
稲は、戦が終わったら再会をしてください、と述べました。

---曲---
稲本響

■7月25日小山評定

(ナレ)「翌7月25日、世に名高い小山評定。君の元には福島、黒田、藤堂等、豊臣の諸将等が集められたのでございます」
福島正則(深水元基)、黒田長政(阿部進之介)、藤堂高虎(網川 凛)等が集まり、家康はこう話します。
石田三成の挙兵により、上杉討伐を取りやめ西に引き返すが、大坂に妻子を取られていることを詫ました。
だが、妻子に刃を突き付けるものに従うのか、乱世に逆戻り、戦うことに決めた、戦なき世をつくるためだ
と皆に述べました。
福島正則が正信に促され立ち上がり、石田、毛利に天下を収められると思うかと、豊臣家臣は家康に従い戦うことで一致団結したのです。
平岩親吉(岡部 大)も感極まり、「厭離穢土欣求浄土」を誓いました。


(感想)
ここまでにするために、裏工作とか大変な事があったと思います。
そのあたり、描いてくれるとおもしろいですけどね。
最後までどうしても、感激ドラマになりがちでした。

●江戸城へ
(ナレ)「かくして井伊直政は福島正則と東海道を西へ、真田の抑えに秀忠公、上杉の抑えに結城秀康を残し、君は戦に備え、江戸へと向かったのでございます」

●大坂城
三成は茶々に報告します。
秀頼を戦に出す用意がある、家康の首を取れと命じました。
毛利輝元はあとは任せるとだけ言いました。


(感想)
三成の思惑どおり進んでいるということですね。
三成の挙兵が早まったということを家康は想定外と思ったから、東へ攻めていたということかな。
鳥居元忠だけに伏見を守らせたということからもそれが伺えます。

■7月29日伏見城

(ナレ)「翌日、二千の兵が守る伏見城に、押し寄せた三成の軍勢は、二万五千。ついに戦の火蓋が切られたのでございます」
嶋左近(高橋 努)中心に2万5千の冷えが伏見城に向かいました。
伏見城を守っているのは鳥居元忠と千代です。
桶狭間を戦い抜いたことに、宇喜多秀家は昔話とあざ笑います。
(ナレ)「小早川秀秋、北政所の甥、若くして筑前35万石を預かる大名でございます」
小早川秀秋(嘉島 陸)が参上しました。
秀秋は、豊臣一門として家康の勝手な振る舞いに憤っていると語ります。
守りの弱い松の丸を明朝一気に攻めることになりました。

■鳥居元忠と千代の最期

鳥居元忠は、鉄砲で負傷し、千代が介抱しています。
ようやく死に場所を得たと二人で感謝のことばをかけ合いました。
家臣に落ちたい者は堕ちろと言い、三河の侍が天下の伏見城を枕に討ち死にできる幸せを喜びながら果てました。

●8月7日江戸城
伏見城が落ち、鳥居元忠は見事に討ち死にとの知らせが家康のもとに届けられました。
この戦はどちらがより多くの味方をつけるかによる、腕が折れるまで書状を書くと述べました。
本多忠勝は先に西に進むことになりました。


(感想)
千代が、急に女兵士として戦うのはちょっと不自然ですが、元忠、最期は見事に役目を果たしましたね。
ここは想像上なんとでも描けるところではあります。

●美濃・大垣城
(ナレ)「君が連日連夜、書状を書きつづけている頃、美濃・大垣城へ入り、徳川軍を迎え討つ用意を整える石田三成もまた」
「同じく諸大名へ、家康糾弾の書状を送りつづけ」
「双方合わせて実に数百通が日ノ本全土を飛び交う熾烈な調略戦が行なわれたのでございます」

●加賀・金沢城
前田利長、小早川秀秋等はどちらにも転べるようにしておけと指示します。
三成は小西行長のもとにも家康の書状が届きます。
小西行長は十字架を見せながら三成に従うことをゼウスに誓いました。


(感想)
そうそう、これがあるから、三成と戦ったとも言えますね。
イエズス会。
これが、日本を壊滅させると判断したのでしょう。

■8月25日美濃・岐阜城

(ナレ)「徳川の先陣、井伊直政、本多忠勝、福島正則等は怒涛の勢いで三成達に進撃しておりました」
福島正則の張り切り過ぎで三成との決戦が早まってしまうと、井伊、榊原は憂慮しています。
徳川抜きで決戦となってはすべてが水の泡。
「今じゃ、我らも前に出るぞ、9月9日までに美濃赤坂にむかえ」(家康)

●真田軍
(ナレ)「君が西へと向かったその頃、信濃では秀忠公の軍勢が真田に迫っておりました」
秀忠の軍勢3万8千が向かってきたとの知らせが届くと、真田昌幸は降伏しろと指示します。

●信濃・秀忠本陣
秀忠は降伏の書状に単純によろこびます。
それを見て、榊原、本田正信は、直ちに城を明け渡しここに来るよう真田信幸に命じました。
(ナレ)「しかし、待てど暮らせど、真田は上田城に籠ったまま」

●信濃・上田城
本多正信は嘘だと見抜き、真田は勝つためにどんな手でもつかうと言います。
親子が別れて戦うといのも乱世の知恵。
真田昌幸・信繁親子は、あとは家康と三成どちらが上回るか、どちらにしても真田は生き残る。
「乱世を泳ぐは愉快なものよ」(昌幸)

●9月8日秀忠軍
9日までに来いという書状を利根川を渡る際奪われ、取り返したのが昨夜になりました。
大久保忠益(吉家章人)は、腹を切って詫びると泣きながら言いました。

■赤坂三成軍

三成軍に、真田の蜘蛛の巣にかかったことが知らされます。
三成の狙いは、ここに誘い出すこと。
「関ケ原」
家康はその手にのってみるかな、と三成の誘いに乗ることになりました。
天下分け目の大戦

----つづく----

次回はどうする家康 第43回「関ケ原の戦い」11月12日放送です。

■感想

可哀想ですけど、鳥居元忠は捨て駒にされたのですね。
そして、問題になるのが徳川秀忠の遅刻。
初陣?である21歳の秀忠に責任を被せるのはちょっと無理がありますね。
本多正信、榊原康政等が側にいての結果です。
ここは石田三成、大谷刑部等の知恵が勝ったとも言えます。
勝てば官軍負ければ賊軍じゃないですが、家康の戦略は危なかったんじゃないでしょうか。
まあ、余裕がありすぎて、不覚をとったんじゃないかな。
楽勝予想が出ると苦戦するスポーツのように。
阪神タイガース優勝おめでとう!


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