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ケータイを理解するには電波行政から

未だに携帯電話=大手3社と思われてる理由

僕の友人ではほぼ皆無になりつつあるのですが、地元の職場で若者も含めて色々話をしても、誰もが”携帯=大手3社”で話をするものだと考えている場合が多い。

電波行政をまず、理解しよう


https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/
から引用。現在の技適マーク

このマークを意識している人、手を上げてー。
「そんなもん知っとるわ!」っていう友人達からのクレームが届きそうですが(汗)。
日本の電波法に準拠した製品にはこのマークが使えます。JASとかJISマークみたいなものですね。

携帯電話は全て無線を使って通信しているので、当然この技適マークのついた機器をスマホとして使ってます。

電波は有限。総務省が許認可権限を持っている

電波は無限にあるわけではなく、周波数ごとに用途がきちんと定められていて、目的外用途で勝手に周波数をあてがうと電波法違反で捕まります。

ここではどの周波数がどの用途にあてられているか分かります。

携帯電波の周波数は大手3社+楽天に割当

細かい周波数は見てもらうとわかるので置いといて、携帯電波の周波数は現在、大手3社+楽天に割り当てられています。
昔々、MVNOなんて言葉が無かった時代は、この大手3社だけが携帯電話のサービスを提供していましたが、この寡占状態では利用料金が高止まりしてしまうということで、総務省が”電波の卸売”を通してMVNOを活性化する方向にシフトしました。

MNOとMVNOというキーワード

MNO=Mobile  Network Operator (=大手3社+楽天)
MVNO=Mobile Virtual Network Operator(=大手3社から電波を仕入れ販売)

キーワードはこうやって見ると簡単でしょ(^^)。Virtual=仕入れて販売している と考えたらOKです。



情報格差と複雑さが大手に優位な市場を作っている

このあたりの電波行政のことを理解していると大手3社以外のMVNOでも、使っている電波は大手3社と同じだから繋がりやすさには差がないことも分かります。時間帯によってはMVNOが遅くなるのもあてがわれてる周波数帯の幅と利用者数のバランスが厳しいから、というのも分かります。そのあたりを理解した上でMVNO等をうまく選べば自分に合ったプランを選ぶことができます。
なのに、大手3社しか選択肢がないような考え方をしてしまう方の多くは、このあたりについて全く知らないという情報格差と、料金体系の複雑さが考えることを止めさせてしまっているんじゃないかと思う。

大手3社を選ぶべき人達は?

大手3社を使い続けるメリットが大きい人は、この使い放題プランをテザリングを含めて使い倒せる人達だけ。

月額7,000円〜9,000円をデータ通信のみで使う人達向け。諸々の割引条件を全て取り除いて必ず確認します。

それ以外の小容量・中容量の人達は大手3社ではなく、サブブランドやMVNOから選択肢を選ぶことで自分にあったプランを見つけられます。

大手3社のスマホリース契約には気をつけよう

大手3社はいずれも本体の購入プログラムを用意していますが、これらはパット見で安く見えますが、ただのリース契約。2年後には返却が必須ですし、それより何より、本体価格が水増しされているので、4年間通して使うと、本来の価格よりも高い値段を支払うことになります。

このあたりの仕組みもちゃんと理解した上で契約した方がいいです。一度契約したら解約は恐ろしく手間がかかります。

対面販売の心地よさにお金を払うかどうか

ケータイショップで長い時間をかけてあれこれと話をされていくうちにわからない言葉の羅列で目が回ります。ケータイショップ店員は、”自社商品の取り扱いのプロ”です。ショップで取り扱っている商品の中で最適なものを提供してくれます。オプションも遠慮なく加えてくれます(泣)。
ここに心地よさを感じるかどうかがケータイショップを選ぶかどうかの判断基準です。

オンラインへの心のハードルを取り除く

おそらくなんですが、こうした手続きを全てオンラインでやることへの心のハードルが高いのだと思います。実際にやってみるとあっけないほどに簡単です。毎月の利用状況もオンラインで定期的にチェックできます。

テレビ広告に自分の利用料金が使われてる事に納得できなくなった

僕はいま、子供達の回線も含めて全てmineoで統一しています。

自由に電波も選べるし、安価で電話もデータ通信が使えるから。

以前は、au の携帯電話をずっと使っていましたがある時、このCMを見た時に猛烈な違和感を感じました。

高止まりした携帯料金をこの広告に使われてると思ったら、なんか釈然としない。
それがきっかけでMVNOを調べて子供達の契約が必要になったのと合わせて切り替えました。

自分が納得のいく携帯料金に

MVNOは平日の昼間や夕方は通信速度が遅くなったり、元々出る最高速度もそんなに早くないなどのデメリットもあります。 反対に大手3社はそういう事はほぼ起きません。

携帯電話は1人1人が使うもの。自分に合ったプランとうまく付き合えるようになって欲しいと改めて思います。

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