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交渉はせず、相手を信じて正直に伝える

関西人は値引き交渉が得意と言われたけど・・・

値引き交渉が全くできなかった中学生の頃の苦い思い出がずっと心に残ってる。
その頃、父は車や家電を買う時に必ず値引き交渉して大幅値引きをさせて”どや”って感じで僕に自慢してた。

関西人=値引きできてナンボ。 という刷り込みが僕の中にあった。

でも、僕は全く値引き交渉ができなかった。電気屋さんに行っても、うまく話せない。

最後には、無理やり値引きさせた上に、その後味の悪さに値引き分のお金を返した事もある。

値引きは相手の気持ちも値引く

値引き=コミュニケーションの1つだった時代もあるけど、安いことだけを求めるのは売る側の気持ち・誠意も値引いてしまう気がする。

自分が提供しようとしている価値の対価として決めた”価格”は売る側からしたらとても大切なもの。
簡単に値引くようならサバを読んでたんじゃないか?と思う。

一切値引き交渉はしません。その代わりに・・・・

先日、ちょっと大きな買い物をした時、販売員の人に僕は

「値引きは一切しません。ただ、そちらで可能な事はできる限り全部やってほしい。」

とお願いしました。交渉せずに、”必要なことはきっとやってくれる”と相手を信じて任せました。

結果的に僕が考えていた以上に全部整えてもらって却ってこちらが恐縮してしまうほど。今も、その販売員の方とはいい関係性ができてるので、また次の機会があればお願いするつもり。

ウェブサイトやシステム開発の価格は値引くべき?

 実際に構築した事が無ければ、値ごろ感が全くわからないのが、うちらのこの業界。

出てきた値段を信じるしかないのが正直なところ。ただ、間違ってほしくないのは”作り手目線”の見積には全く意味が無くて、あくまで”使い手目線”であるべきということ。
初期費用と構築後の運用コスト、それとは別に必要になるサーバーやドメインの費用等々のインフラ部分のコスト,etc……

発注する側にとってどういった価値があって、その価値を生み出す為にかけるべき費用として出すべきか出さざるべきか。そのあたりが明確になるような見積であってほしいと思う。

こうした視点を抜きにして、単純に値引きだけを求めると受注側も削ってはいけない部分を削るなどする可能性があり、本来提供されるべき価値が提供できないかも知れません。

信じられるかどうかの見極め方

信じられる相手かどうかの見極め方の1つは”良くわからないこと”に対して真剣に向き合ってくれるかどうか。

発注する側はIT・システムのプロではないから、わからないことが少なくない。そうしたことに対して真摯に向き合ってくれる事業者かどうか。もし、良くわからないことが1ミリでも残った状態であれば、絶対に注文してはいけない。必ず、双方で向き合って分かりあった状態を作ってから先に進めること。 それが、信じられる相手かどうかを見極める簡単な方法です。

大切なお金を出す側が良くわからないままお金を出すと必ずと言っていいほどどこかでトラブります。 

何度火消しに入ったことか・・・(泣)。

IT事業者側も顧客に喜んでほしいと思っているはずなので、遠慮なく分からないことを伝えてみましょう。良質な関係を作るきっかけになりますよ。



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