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言葉だけじゃ足りないんだ

ここ二日ほど、一人でも食事ができるようになってきた。チルド食品を温めたり、買い置きのプリンを食べたりとかその程度ではあるけど。何も食べないよりはマシだ、と思いたい。

これを調子が良くなってきたと見るべきか。

12月に久しぶりにひどいうつ状態になったのをきっかけに、一旦仕事(WEBデザイン)の受注を全て止めていた。そしてこの2ヶ月間、我慢していたことを試験的にやめ書くことばかりしてきた。

最近、仕事の受注を再開した。数日前に無理をして都内に出かけた。だから、多分そのせいでストレスがかかり、警戒態勢になっている。交感神経優位になったから、動けているだけだろう。

寝ている時に歯を食いしばるのか、顎と肩が痛い。だるくて起きられないし、糖質の過食もしてしまった。私は一体、仕事や外出に対してどれだけのストレスを感じているというのか。むしろ、これまでどうやって生きてきたのか。

そしてそのストレスのせいか、昨日、旦那にキレてしまった。詳細は省くが、普段なら無意味だとすぐ気付けるのに、ひどい被害妄想と、罵詈雑言を浴びせてしまった。難癖と言ってもいいレベルだ。あまりにクソだ。

でも旦那は、罵詈雑言を浴びせても「そういう精神状態だった」「理性的ではなかった」「ストレスが強かった」と言って、反論せず冷静に穏やかにいてくれた。ただひたすらに謝罪の言葉と言い訳を繰り返す私の手を握っていてくれた。

旦那の心は強い。強くなければ、こんなことはできない。私を叱り罵倒するということは、旦那自身が私と同じ土俵に上がり、私を傷つけることに他ならないし、旦那自身も傷付くだろう。それでは誰も幸せにならない。

そのことを全てわかった上で旦那は私に穏やかに接するのみだった。

そんな旦那に謝罪と感謝をする反面、私は真っ向から反論して叱って欲しいとも、同じように自分を罵倒して欲しいとも思っていた。同じ土俵に上がって欲しかった。私の身体は、それが愛だと勘違いしているから。

私はその欲が満たされなくて苦しくして、でも私を傷付ける責を旦那に負わせる自分自身の浅ましさが何より許せなくて、苦しかった。ただ体育座りをして、体を固くしていた。

それに旦那が強いと言っても、その声、言葉、出す空気に確実に旦那の身体は反応しているはずなんだ。そのストレスは確実に受けている。

これは思い込みではなく事実で。

人間が強いストレスを感じ、警戒態勢になった場合、水溶性・揮発性のフェロモンが出るそうだ。これは、集団生活を送る習性の動物が、群れに危険を伝えるための動物としての身体の仕組みであり、誰でも起こりうること。

だから日頃通勤電車でそういうのに晒されて、さらに家でも晒されて。負担をかけている。だから、本当に減らしたい。怒ることも、傷付けたい、傷付けられたいと思うことも。以前に比べたらだいぶ減ったけど。

どうしてこんなことになったのか。どうしてこんなくだらないことで怒って、もう割り切ったはずの被害妄想を旦那にぶつけてしまったのか。

たぶん、私は愛に飢えていた。

寂しくて構って欲しくて仕方なかった。私をもっと見て欲しいという気持ちが爆発してしまった。ツイッターなんかを再開したばっかりに。本当にバカだ。欲が出た。夢を見てしまった。

そういう自分の弱さを、すぐ手に取るようにわかるようになったのは進歩だ。ただ訳のわからないもやもやを抱えているよりは、ずっといい。

けれど問題は、その飢えの適切な満たし方を知らない、仮に知っても怖くて踏み切れないことだ。

私は、人に会って話したい。会えなくても一対一で話せる友人が欲しいんだ。対話に飢えている。交流に飢えている。

恥を承知で言うならば、実はこの3ヶ月、旦那以外の人間とほとんど心を通わせる会話をしていない。友人とも、メールのやり取りだけだ。

カウンセリングも次は2月の連休だ。

こちらに出てきてから、プライベートで会える友達はいない。人が怖いから作れるはずもなかった。

というか、この地域の人と友達になりたいと思えない。周囲にあるコミュニティと言えば、似非セレブの子育てママのコミュニティばかりだ。駅前にタワーマンションが続々建設中で、区画整備された空き地はどんどん埋まっていく。市は子育て世帯の流入を促進するくせに、小学校不足、保育所不足。なんというか、そんな所に入る気すら起きないし、夫婦二人暮らしで子供を作る気がない私はそもそも、初めから蚊帳の外だ。

仕事だってリモートワークだ。チャットで事務的にやり取りするだけ。デザインを褒められることや体調を心配してもらえることはあるけど、その言葉を額面通りに受け取れるほど、私は人を信じられてはいない。

知っているよ。完全に思い込みで、やる前から諦めるなって言いたいんでしょ。友達がいるだけ、旦那がいるだけマシだって言いたいんでしょ。

はあ、こうやってすぐファイティングポーズを取る。

誰かに話を聞いて欲しいけど、でも、それが誰かわからない。誰か私と話をしてくれませんか。私の話を聞いてくれませんか。

言葉だけじゃ、足りない。

どれだけ食べても埋まらないんだ。

求めている限りは、満たされないってのにな。

いつかこの呪縛から解き放たれる日を夢見て、私は今日も、ただひたすら言葉を吐き出している。

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