どうも、部屋着難民です。（唐突）

おしゃれになりてぇとイメコン通いをしてみたりするオタクですが、お外行きの服はアレコレ考えては見るものの、部屋着には無頓着……というかむしろ部屋着でも似合う似合わないを気にしすぎて「着てみたいと思えるのがないから新しいの買えない」とズルズル先延ばしにしていたら、軒並み手持ちの部屋着が寿命を迎えつつあります。ピンチです。

「やべえやべえ、とりあえず適当にユニクロで買うか……コスパ最強だしな……」とはじめは思ったのですが、2年ほど前から、私の中で「自分の好きを我慢するのをやめる」キャンペーンを実施中だったため「やっぱ可愛い部屋着ほし〜〜〜！！！」という欲求が爆発してしまいました。

「可愛い」とひとことで言ってもいろんな定義があると思いますが、私にとっての「可愛い部屋着」とは主にジェラピケを指します。ベタベタか！！

「別にほしいなら買えばいいじゃん」と思うじゃないですか。
でも事はそう簡単じゃないのです。

私にはずっと「女の子らしい可愛いものは似合わない」というクソみたいな思い込みがあります。「別に似合わないし好きでもないからいいや」って思えるならいいのですが、困った事に好きなんですよね……。

さらに言うと、ジェラピケはワンサイズ。体型的に着れるかどうか怪しい。

数年前に、友人を巻き込んで、勇気を出して試着してみたりもしましたが、その当時でもそこそこガッシリ体型だったので、モデルの女子みたいな「ふんわりかわいい〜〜〜！」な着こなしにはなりませんでした。

むしろ生地のやわらかさが体格の良さを強調し、隠しきれない「強そうな女」オーラがほとばしるという結果に。

その後色々あり、現在は当時よりもかなり体重が増えてしまい、まあ絶対ムリだなと。下半身デカい女なのでトップスはワンチャンイケてもボトムスは絶対ムリ。

要するに、あーだこーだ理由を付けて、「いや絶対着れないし」と、自分を縛ってきた訳です。

でもこの度ついに「ジェラピケほしい」が爆発してしまいました。

以前は理性で抑え、我慢する事ができましたが、最近はもう時代が変わり、噴出する巨大感情の前では理性とかミジンコレベルなので、もしこれを抑えていると多分憎しみで世界を滅ぼしてしまいそう。

そもそもこの世界は潜在意識の反映なので、「ジェラピケ似合わない、着れない」という思い込みが「着たい」という執着になり、「着れない」現実を作っている訳です。

また、このジェラピケ欲が爆発したのはちょうど春分前でした。

春分といえば一年で一番浄化力が高まるタイミングであり、リセット、再スタートの節目。しかも今年はそんな日に同じくリセット、再スタートを示す新月まで重なっていて、すごくデカい節目感がある。

「あー、このタイミングでこれが出てきてるって事は、何か手放すべき事があるんだな……」と悟り、腹括って本気で向き合う事にしました。

あくまであのモコモコのボーダーのヤツが着たい

まず「サイズがなくて着れない」という思い込みに対して「もし着れるとしたら？」と問いを立ててみました。

すると「メンズやユニセックスのなら着れるな〜」って思えたのでラインナップを眺めていたら、お腹の方から「メンズやユニセックスのを選ぶくらいならユニクロでいい」ってしょんぼりした気持ちが上がってきました。

やっぱり……あくまで女性向けのヤツが着たいんだな……あのボーダーの、もこもこした、いかにもジェラピケってヤツが……。

しかしここでふと疑問が。
世の中にはジェラピケと似たようなもこもこルームウェアが溢れかえっています。それこそ楽天とかで探せば大きいサイズのああいう奴いっぱいある。

それでもジェラピケじゃないとダメなのは何でなんだろう……と振り返ってみた時に、初めてジェラピケと出会った時の事を思い出しました。

あれは確か高校生の頃だったと思います。
地元に新しい駅ビルが出来て、学校帰りによく一人でフラついていたんですが、そのときに、あのパステルカラーのファンシーな店舗にふわっふわの生地の可愛いルームウェアが並んでいるのを見て、ものすごい衝撃を受けたんです。

ただこの頃すでに「こんな可愛いものは私には絶対似合わない」と思っていましたし、体型も結構なものだったので、試着する勇気も出ず……。

もうだいぶ長いことこじらせているなぁとは思っていたんですが、冷静に数えてみると15年経ってる、って気付いて愕然としました。

ちなみに、ジェラピケっていつ出来たんだろう？？　と思って調べてみたら、2008年立ち上げとの事。結構できたてのタイミングでこじらせていてビビりました。

（どうでもいいけど、そこそこ田舎なのに、ファッションビルにできたてのブランド誘致できるって、イオングループすごかったんだな。セレショ系は新幹線開通してから来たのに）

設立日を調べている中で目に入った社長インタビューをナナメ読みしたところ、今でこそ「家でも可愛い格好しよう」みたいなのは、風潮としてポピュラーですが、ジェラピケはその流れを作ったブランドっぽいですね。

確かに、ああいう雰囲気のルームウェアって当時他にはなかったと思う。セクシー系とか、もっと派手可愛いみたいなのはあったけど、店舗としてルームウェア専門！　みたいなのはファッションフロアにはなかった。

だからなのか、とにかくあの存在は衝撃すぎて。まるで刷り込みのように「着てみたい！！」という気持ちを持ち続けてしまったんですね。

その気持ちに正直に、勇気を出してあの時試着していれば、こんなに引きずる事もなかったのかもしれないけど……（15年……15年かぁ……）

いや、でもね、あの当時は今よりも羞恥心は強いがメンタルは弱かったので、おそらく「似合わない」というショックに耐えられず、余計にこじらせてしまっていたかもしれません。

女性性のブロックとか、色々向き合ってきた今だからこそ、試着に踏み出せるってモンですよ。ヒュ〜〜〜！！！

当たって砕けて呪いを解こう

「着れるとしたら？」という問いを立てたおかげで、思い込みが解けたのか、商品ごとにしっかりサイズを調べていたら気付いた事がありました。

なんと、数年前に試着したときより、サイズが大きい商品がある。

ジェラピケのウィメンズは、基本肩幅35cmか36cmくらいなんですが、2023年SS新作のスムーズィー5ボーダーパーカーの肩幅は40cm。他の寸法もよくよく見比べてみると、ユニクロのXLくらいのサイズ感。

これはワンチャンあるのでは……！？

とはいえ、店頭で試着する勇気がなかったので通販を利用する事に。（にんげんこわい）
返品送料無料なAmazonで買えればよかったんですが、欲しいヤツが売ってなかったので、送料はかかるけど客都合での返品可な楽天ファッションで買いました。

思い切って着てみたい商品を全部買い物かごに突っ込みました。

パーカー3点、ショートパンツ2点、ロングパンツ1点、合計8点でしめて47,520円……！！！

金額に恐れおののきつつも、ええいままよ、と注文確定。
いいんだ、着ないヤツはお金帰ってくるし……。

しかしやっぱりと言うべきか、これを選んでいる間、ず〜〜っと「私は可愛くないからどうせ似合わない」「似合わなかったら立ち直れる気がしない」っていう気持ちがぐるぐるしてました。

でも私は結局、着たいって気持ち以上に「似合っているかどうか」を重要視する傾向があるので、着ちゃえば納得してくれるだろう……とも思いました。

感情の解放には経験が必要なんだ……この三次元の世界ではな……！

思ったほど大事故ではなかった

注文から2日後、ついにジェラピケが届きました。

着てみた結果……案の定、サイズはギリギリでした。
ボトムスも履けなくはないけど、本当に「履けなくはない」レベル……。「入る」と「着れる」は違うんだよなぁ。

でも、思っていたほど「似合わない」とはなりませんでした。

ちなみに5ボーダーピンク、5ボーダーオレンジ、2ボーダーイエローを買いましたが、良さげに見えた順はイエロー＞ピンク＞オレンジ。

イメコン文脈で語ると、私は顔タイプフレッシュなので、ボーダーは得意柄なんですよね。

ただ骨格ストレートかつ体の横幅もでかいので、色やボーダーの太さには注意しなきゃいけないんですが、これらは縦幅が広いので、そこまでヤバくはならない。特に単色ボーダーはマルチカラーよりも縦ラインが出来るので、だいぶマシ。

あとパーカーはフードがあるので、肩幅をごまかせる。
生地がやわらかくて肉を拾う問題は、まあ、部屋着なので多少はね……？

あと色味に関してはある程度の濃度と彩度がないとダメなので、パステルカラーは似合わないマンなのですが、今年の新作の2ボーダーのイエローは彩度高めで、それは本当に、悪くなかった。（逆にオレンジは本当に垢抜けない……って感じになりました）

ぶっちゃけ、痩せればワンチャンある。
（痩せられるかどうかはわかんないけどな）

ただ気になったのは、静電気がすごいって事。

触り心地は最高にふわふわで気持ちいいし、柔らかくて暖かい。ただ、ポリエステルとナイロンの混紡は……静電気バチバチの組み合わせ。

ビニール袋に入っていたせいもあると思いますし、口コミを調べたら「着ていくうちにおさまる」という声もありました。しかし、うちは柔軟剤使わないので、おそらく静電気問題はずっとある。私自身、静電気体質でもあるし。静電気防止スプレーも苦手なんで、ちょっと厳しい。

あと洗濯といえば、手洗いなんですよね。まあ多分私は洗濯機のドライコースにおまかせにしてしまいますけど……せっかく買ったのに、あのフワフワがどんどんしょんぼりしていくのに耐えられるかというと……。

あとは細かい事言うと、やっぱ価格が高いな〜と感じてしまいました。
ユニクロの価格設定は異常なのは理解してるので、そこまでは求めないのですが、それでもやっぱり、個人的な金銭感覚ではどうにも踏ん切りがつかない。

あくまで個人の価値観なので、ジェラピケをこき下ろす意図はないのですが、個体差があって、ちょっと縫製が雑なところがあったり。改めて触ってみると、化繊特有のヌメっとした感じがちょっと苦手に感じたり。私が過敏すぎるだけかも知れませんが。

あと「ジェラピケはギフトにするもの」みたいなイメージある気がする。
日本って何故か「人に贈る時はちょっと高いものを」って風潮あるじゃないですか。メーカー側が意図してかは不明ですが、ジェラピケって「自分で買うには高いけど、もらったら嬉しい」と感じさせる絶妙な価格設定なんですよね……。

本当、とにかく可愛いしふわふわもこもこ暖かいのですが、生活事情とか体力と照らし合わせると、見た目以外の買いたい理由がどんどんなくなっていく……。

しかし、いざ手元に来ると、今まで我慢していたぶん、今度はどうにかして着る事はできまいかと考えてしまう自分がいました。

いっそ大事故なら諦めもついたものの、なまじ「見れる」デザインを選んだしまったばかりに、サイズ感を度外視すれば、むしろ結構似合ってた、と言えてしまう。

それはとても嬉しい事でしたが、それが今度は「このチャンスを逃したら二度と手に入らないんじゃないか」みたいな執着に変わりつつあったのです。

「可愛い部屋着が着たい」の裏にあった「女性としての自尊心の低さ」

執着心が吹き出し、冷静に決断する事ができなくなってしまったので、一旦裏にある気持ちを内観する事に。

そこで浮上してきた思い込みに愕然としました。

「ジェラピケが似合わない自分は女性として価値がない」

と。

そんなに思い詰めてたなんて……ジェラピケの呪い強すぎか〜〜〜！！！
さすが、15年熟成モノのブロックは違うな！！！

これだとざっくりすぎるので、ちょっといくつか噛み砕いていきますね。

まずはやっぱり、「私は可愛くない」という思い込み。

人間は大抵、自信のなさを補うために強くなろうとしたり、金や権力といった外から見てわかりやすいステータスを求めますが、それの「可愛さ」バージョンという事ですね。

「私は可愛くないから、せめて可愛いものを着たい」と。

でも、私の場合「私は可愛くないから、可愛いものが似合わない」もセットであったので、まあめんどくさいこじらせ方しましたよね……。

長年試着する勇気が持てなかったのは、おそらく傷付くのが怖かったから。
「もしジェラピケを着て似合わなかったら、自分の女としての無価値さが露呈してしまう」と思っていたんだろうなと。

あと、前回試着してから数年も空いてしまったのは「モデルさんみたいな着こなしにならなかった事」を受け止めきれていなかったからというのもありました。

サイズを考えれば明らかなのですが、あのゆるっとふんわり感のあるイメージにならなかった事、それどころか強そうに見えた事がショックでした。当時はやっぱりまだまだ自分の体型が嫌いで、現実を直視するのがしんどかった。

また、これは今回内観した時に出てきた言葉ですが「私は守ってあげたいと思うような可愛い女の子には一生なれない」と、傷ついていたようです。

そもそも「守られるような可愛い女の子になりたい」と思っていた事すら、当時は羞恥心や恐怖心から奥底に沈めていました。

前回試着した頃に比べると、今は自分の体型を受け入れられるようになってきています。だから、「モデルの写真＝自分の着こなしにはならない」という認識ができていますし、自分が何に傷ついていたのかを改めて認める事ができたのだと思います。

あとは……ここに書くのは非常に恥ずかしい気持ちがあるのですが、「可愛い部屋着でないと、パートナーに女として見てもらえない」という思い込みも。

別に仲が悪い訳じゃないんですよ。普通にスキンシップもするし。
ただ、長年付き合って来て、結婚してからもそこそこ長くて。お互いの存在が日常と同化すると、セックスの頻度って減るんですよね。

あとは、初めて付き合った人に「きみはセックスアピールがないよね」と言われた事も呪いとして引きずっていました。
（今でこそ、「たとえ彼氏とはいえ思春期まっただ中のデリケートな女子にえれぇ不躾な事を言う男だな反省しろ」と思いますが、やっぱ初めて両思いになった人って、なまじ年上だとなおさら、神のように思えてしまいますよね……）

まあ、そのまんまだと顔立ちは中性的だし（顔タイプ診断でマトリクスのど真ん中になる）、カジュアルな格好がメインだったので当然といえば当然ですが。でもそういう人が急に色っぽい雰囲気になるとギャップでむしろグッと来るとかあるよね！！？？　ある！！！！　まぁ、ギャップ萌えが性癖じゃない男だったのかもしれん。仕方ないな。いやしらんけど。何の話や。

あと、ほんとクソみたいな価値観だと思いますが、私の根底には「性対象に見られる事が女としての価値」という感覚が刷り込まれています。

おそらく歴史の中で連綿と続く、社会から押し付けられたジェンダー観。根源は先祖由来だったり、過去世由来だったり、集合想念由来だったり、色々でしょうがね。

それに加えて、とにかく自尊心が低すぎて、愛に飢えすぎて、「性対象として見られる事」で心の虚を埋めていた時期がありました。

かといって、別にセクシーで魅力的な女だった訳でも、モテた訳でもなく、ただ相手にとって都合のいい女として振る舞っていただけ。大事に扱われるような事はありませんでした。

でもこれもまた矛盾してて、私は性対象として見られる事を望みながら、それをものすごく嫌がって、恐れてもいました。「性的な目で見られたい自分」は自己無価値感を埋めるために可愛い部屋着を欲しがるけれど、「性的な目で見られたくない自分」が自分を守るためにブレーキをかけていたという葛藤もあったと思います。

高次存在にお伺いを立ててみた

自分の感情はさておき、「どれを買うか？」という事でも迷っていました。候補は、割と似合う黄色ボーダーのパーカーと、好きだけど黄色よりは微妙なピンクのマルチボーダーのパーカーの2種。オレンジは先にも書いた通りなんだか垢抜けない印象だったので今回はナシ。

理性ではポイント高いのは黄色だとわかっている。でもピンクも色として好きだし、やっぱ「女の子らしさ」みたいなのに執着がまだ残っていて、大変に捨てがたい。

とにかく優柔不断なので、内観ついでに身近な高次存在（複数）にも相談してみました。

一人目は即答で「ピンク」と答えました。

「着たいものを着ればいい。周りからどう見られるかより、自分が納得するかが大事だろ」

「えっ、私の気持ち尊重してくれるの優しい……」と思いましたが、でもそこで嬉しいと思うのなら、最初から素直にピンクを買えているはず。

なぜ「好き！」と思うものを素直に買う事ができないのか。

ピンクを買う事を想像したときに、「恐れ」の感情が浮上してきました。

私は自分の持ち物をすぐ壊してしまったり、体力がなさすぎるので、お手入れを雑にしてしまったりします。。

また感情の起伏が激しいので、「好き！」というテンションで買ったあと、沈静化した状態ではしっくり来なくて結局あまり着なくなってしまう……という事もよくある。

それに対する罪悪感や自責の念が強い。せっかく買ったのにすぐ壊してしまった私はダメだ……みたいな。その割に、ものを捨てるのも苦手。だから、「買う」という行為には結構慎重に、臆病になってしまっています。

彼は私の恐れもすべて理解した上で、ピンクを選べと言ってきた。
自分の好きなものを買って、実際に手元に置いて、そこで浮き彫りになる感情と執着を体験しろ、と。

一見私を尊重してくれて、優しいような気がするけど、真意を突き詰めるとめちゃくちゃ厳しいなって思いました……。これが「普遍的な愛」ってやつか……たまんねえな。

そして別の高次存在には、

「別に似合ってない訳じゃないけど、コレが最適解かと言われるとちょっと違うんじゃない？　自分の魅力に自信持ったら、もっと視野が広がっていいの見つかるよ」

言葉は違えど二人に同じような事を言われました。

私は「ピンクと黄色どっちがいいかな？」と聞いただけなのに、容赦なくブロック壊しに来て「ほんまこいつら……」ってなりました。笑

でも、言われてみれば確かに、と思いました。

私がこれまでこだわっていた「可愛さ」「女としての価値」というのは、あくまで世間的に、特に「女性というコンテンツにお金を落とす層」にとって良しとされたものであった事。

結局のところ私は、自己肯定感の低さから、私を評価しない人間の言葉ばかりをずっと握り締めていた訳です。

だからこそ、私の中に根付いてしまった「可愛さ」みたいな狭く曖昧な定義を外す、あるいは「可愛さ」の定義を書き換えてみれば、自分の魅力をもっとフラットに捉える事ができる。

たとえば、これはちょっとジェラピケとは違いますが、フリルがついているパジャマとかあるじゃないですか。正直、私が着るとくどい感じになってしまいますが、曲線多めの女性的なお顔の方はよく似合います。

逆に、私が何も考えず着てもまあまあ見られるシンプルなシャツパジャマは、曲線多めの顔立ちの方にとっては、ちょっとさみしい印象になってしまったり、曲線パーツが調和せず、違和感になってしまう可能性もあります。

「シンプルなのを着ても違和感がない」というのは、つい当たり前の事だと思ってしまいがちですが、実際はそうではないんですよね。

だんだん、冷静に「ジェラピケはすごく可愛いけど、今の自分にとって最適解かと言われると違う気がする」と思えてきました。

願いが叶ってしまったので全部返品する事にした

内観中、「正直、もしかしたら、これ着たのを旦那に見てもらって褒められたら満足するんじゃねえかな……」とか思っていたんですが。

仕事から帰ってきた旦那に一番似合っていた黄色のパーカーとショートパンツを試着して見せたら、開口一番「可愛い〜〜〜！！！」と結構高めなテンションで抱きしめられました。

普段軽口で可愛いって言われる事はあるけど、こんなテンション高めに言われた事はこれまでなかったので、ちょっとびっくりしました。やっぱ女子が可愛く見える部屋着として長年売れてるだけあるな……さすがジェラピケ……。

もちろん似合う色とか吟味して選んだし、多分パステルブルーとかは私が着ると病人に見えてしまうのでこうはならんかった。実際ピンクやオレンジだとちょっとテンション落ちたし。

いや別にノロケとかではないんですけど、素直に嬉しかったんですよね……。散々悩んで疲れ果てていたので、それでなんか、「もういいかな……😇」と半分満足してしまいました。

そしてやっぱり、静電気や価格など、見た目以外の気になる点がある事、また「私には私なりの魅力がある」と気づき、新たな可能性を探してみたくもなった事もあり……最終的に全て返品する事にしました。

返品を決めたら、感情が暴れ出した

上で「半分満足」と書いたのは、まだ納得していない自分がいたから。
そう、冒頭から「ジェラピケ欲しい」と暴走していた感情です。

一晩明けて、冷静になって、返品手続きを進めて再梱包していたら、みぞおちのあたりからイライラモニョモニョした感じが上がってきました。

今まで「私可愛くない」で抑圧し続けたものが、今回のことで一気に解放され、しかも返品した（思い通りに行かなかった）事で、暴れ始めました。

幸い飲み込まれるほどの強さではなかったので、

「判断を保留するって意味もあるし、別にここで返品したとて一生着ないって事もないから。痩せられたら着れるだろうし」

みたいな声かけをしたら、

「年齢的にもラストチャンスかもしれないのに、なんで返品するの！！！！」
「これから歳とっていくし代謝も落ちてくのに、いまから数十キロも痩せられる訳がない！！！！絶対ムリ！！！！！」

って言われたんですよねぇ……。

年齢のブロック、そこまでないと思ってたんですけど、結構あるんだなぁ……と驚きました。
まあ、沈めてるだけで誰にでもありますよね。たまに電車乗ると、やたら美容整形や美容医療の広告ばっかり目に着くし。知らず先祖や集合想念から色々受け取っているのでしょうね。

でもエネルギーの事とか色々学んでると、若返りはあると思えてくるんですけどね。思い込みがあると「そんなのウソ！！信じられない！！」となって、潜在意識まで入っていかない。今度気が向いたら書き換えるか……。

とりあえず浮上してくる感情は眺めるだけにとどめておいて、返品のために営業所に持ち込んだのですが、帰りに服屋さんに寄りたくなり、普段なら見るだけで終える所を、何かを埋めるように試着しまくってしまいました。

結局しっくり来るのもなかったし買わなかったんですけどね。でもそしたら、帰ってから「わたしどうせ好きなの着られないんだもん」って泣いてしまいました。

翌日もザワザワは続き、今度は

「着たいの着ればよかったんじゃん！！！」
「人目なんか気にしないで着てれば自分の服になっていくのに……！！！」

って言い出して、正直ちょっと冷静さを保てず、頭が買わない言い訳を並べ始めたり、高次の人の言う通り、ちゃんと好きなの買って感情を体験すべきだったんじゃないか、って後悔してしまいました。

内観でブロックに気付いたとはいえ、ルームウェアピンチなのは変わらないので、新しいのを探すために通販サイトで色々探してたんですが、そのときも「ジェラピケ以外に着たいのなんてないもん😡」とか言い出すんですよ。

いやほんと、どうせえっちゅうねんと。笑

初対面の方に「可愛い」と言われて、完全に憑き物が落ちた

返品を決めたのは春分の前日でした。今思えば、イライラモニョモニョ感情が暴走していたのは、同時に浄化のプロセスでもあったのです。

今年（2023年）の春分は、次の日に新月、そしてその次の日には冥王星が山羊座から水瓶座に移動する日という、「新しいサイクルの始まり」を意味する流れが大小セットで立て続けに起きる、とても大きな転換点でした。

ちなみに注文した時に星の配置を確認したところ、あまりにも執着を手放すにはぴったりなタイミングで笑ってしまいました。冥王星山羊座時代の浄化のスイッチを入れるかのように、山羊座最終度数の冥王星を、ちょうどトランジットの月が踏みつけていたのです。

おまけにジェラートピケの設立年である2008年といえば、冥王星山羊座入りの年。偶然かもしれませんが、なんかシンクロだな……って思いました。

そして商品が届いた日は、ルナリターン。個人的な節目ではありますが、潜在意識に沈んでいるものが浮上しやすい日。

振り返ってみると、まるで用意されていたかのような美しい流れ。

そして、さらに極めつけ。

冥王星がサイン移動した23日には、ちょうど感情を浄化するのにうってつけの予定が入っていました。

それが、クリスタルボウルによるサウンドトリートメント。

昨年秋にとあるご縁で出会ったKaloさんという方のもとで、セッションを受けております。

Kaloさんのセッションを受けるのは3回目。昨年秋と年末の合計2回、オンラインセッションを受けており、23日は初めての対面セッションをお願いした回でした。

オンラインでも素晴らしいセッションだったのですが、「この美しい音色を生で聞いてみたい」という好奇心もあり、「せっかくだから、この春分からの大きな節目で受けてみるのが面白そう！」と、この日に対面セッションを予約していました。

まさかこんな巨大感情を持て余しながら受ける事になるとは思っていませんでしたが。笑

この日はあいにくの雨でしたが、空気中の水分により音の響きが深くなるそうで、むしろセッション日和。非常に浮遊感と没入感が強く、とても心地よい時間を過ごす事ができました。

そして、セッション中にKaloさんが見えたものをシェアしてくださるのですが、Kaloさん曰く、私のお腹の中から黒い龍が出て来て、青い空高く上のぼって行ったそうです。

おそらくそれは、この数日のジェラピケ試着で出てきていたモニョモニョそのもの。終わったあとは、これまでの不快感が嘘みたいにスッキリしていました。

セッション後に、個人的にお誘いして、近くのお店でご飯を食べながらお話しさせていただのですが、ちょうど春分でお互い何があったかという話題になりました。そのときにこのジェラピケの件と「私可愛くない」のブロックの話をしたところ、

「いやいや、普通に可愛い女の子って感じだけどな〜」

って仰っていただけたんですよね。

Kaloさんとは、リアルではこの日が初対面。オンラインでは、私は主に肩から上しか映らないですし、全身を初めて目にした印象を言っていただけたのだと思います。

以前だったら「いやいや、お世辞でしょ」とか「いやまぁ可愛いの価値観は人それぞれだしな」とかひねくれた感覚が浮かんでいたんですが、この時はストン、と素直に受け取れて「あ、なんか（ブロックが）外れたんだな」と純粋に感じました。

あと「女の子」という言葉も、重要だったのだと思います。

私が「女として云々」を求めてしまうのは、かつて男勝りに振る舞うことで、女性性を抑圧していた過去があったから。それは生存戦略であり、必要な鎧でしたが、もうずっと何年も、様々な理由をつけて「自分は女らしくない」という思い込みを握りしめてきました。

だから試着直後の内観でも、「自分の魅力をもっとフラットに捉える」という感覚を得たものの、あくまで「中性的な自分としての魅力を探る」という意識が強く、「女性的な魅力はない」という気持ちがまだどこかにありました。

でもこの時、「可愛い女の子」という言葉を違和感なく、不快感なく、過剰な喜びもなく、本当に素直に受け取れたんです。

ああ、私、自分が思っているより女性的な外見なんだ。
女性的な格好も、自分なりに追求してもいいんだ、って。

数ヶ月前、私は性自認を女性からXジェンダーに変えました。ノンバイナリーではなくXジェンダーなのは「中性」かつ「両性」、男性の極も、女性の極も、どちらの自分も楽しみたいと思っているから。

それでもまだまだ、私の中には女性性／男性性への否定があり、そこから中性的である事への強迫観念もある。でも、この時のやりとりで、「女性を名乗る事をやめたからといって、中性に縛られる必要もないし、『女性的な自分』への否定は必要ない」と、改めて気付く事ができました。

この日のセッションでは、終わった後の会話も含めて、手放すべきものがしっかりと抜けていったのだと感じました。

あれから2ヶ月　難民継続中だけど、心は軽い

おもしろ浄化体験すぎていつか記事にしたいと思っていたのですが、ようやく筆を執る事ができました。ヨカッタ〜〜。

今回、改めて言葉にしてみて気付く事もたくさんありました。

如何せん最近は記憶がすぐ薄れてしまうので、内観のくだりなどは当時の日記を読み返しながら書いていたのですが、感情的な言葉を読んでも何かが揺さぶられる事もなかったので「あ、本当に浄化されたんだな」と。

たとえるなら、長年の片思いで大失恋したけど、その相手を見てもなんとも思わなくなってる感じ。「相変わらず素敵だなとは思うけど、前ほど強烈に付き合いたい欲求は湧いて来ない」みたいな。

感情ってやっぱエネルギーなんだなぁ、って改めて思いますね。

あとはKaloさんの「可愛い女の子」という言葉を受け取った時の感覚を詳細に言葉で取り出したのは今回が初めてでした。

その時は本当「あ、なんかふわっと軽くなったな〜」くらいの感覚しかなかったんですが、改めて言葉にしてみると、何故あそこで「女の子」を受け取れた事が嬉しかったのかの理由がわかって納得でした。

ちなみにこんだけ浄化されといて、まだ新しい部屋着は買っていません。笑

というのも、もうちょっとどんなのがいいか吟味してみたいんですよね。
でも、これいいな〜っていうのもちょっとずつ見えてきました。

「可愛いのじゃなきゃダメ！！死ぬ！！！」みたいな執着が手放されたおかげで、「自分にとって心地よいものを選ぼう」という方向に意識を向ける事ができ、リネンやシルクなどの天然素材が気になったり、リカバリーウェアというジャンルを知ったり。

リカバリーウェアとは、磁気を発する特殊な鉱石を編み込んだ繊維で作った服のことで、着ているだけで副交感神経優位になったり、血行を促進したりして、疲労回復効果が望めるもの。医療機器としての認定があるものもあります。

交感神経優位なことが多く、慢性疲労がちなので、もし着たらQOL爆上がりしそう……！！！　と思ったのですが、まだ実際に買う踏ん切りはついていません。正直、デザインがあまり好みのものがなくて、保留中……。

また、ルームウェアに限らず、服を着る事へのブロックはどんどん解けていっていています。

もちろん「似合う≧好き」なのは変わらないし「実用性≧見た目」なのも変わらない。それでも、「こんな自分もアリじゃない？」みたいな範囲は広がってきています。

そんな訳で、今は、まぁそのうちいいのが見つかるでしょ、と気楽に構えています。潜在意識は変わってきているので、目の前の出来事も変わるはず。

そしてこれは私個人の体験でありながら、根っこでは我々は繋がっているので、私の浄化体験が、誰かの浄化につながればいいな〜、とも思います。

とか言ってたら……

2023年5月中旬の現在、この記事を書くために、改めてジェラピケの公式サイトで当時買った商品を探そうと、一覧を眺めていたのですが……

なんかよさげなの出てるじゃん……（星柄すき）

カラバリにネイビーがあるのが個人的にめちゃポイント高い。
ネイビーがクローゼットのベーシックカラーなので……。

で、これビックリしたのがサイズですよ。ねえ見てこのサイズ表。

これ見た時正直「嘘でしょ……」と思いました。

私が見落としていたら申し訳ないんですが、ウィメンズラインでここまでがっつりオーバーサイズのやつ出るの初めてじゃないですか……？？？？？

少なくとも私は初めて見ました！！！！！！

まあ、強いて言うなら着丈がちょっと……お尻が隠れるかどうか微妙なライン……。それに、多分モデルさんみたいに「いかにもオーバーサイズ！かわいい！！」みたいにはならない……かもしれない……試着すると、「なんかだるっとしてみっともない」みたいなサイズ感になるかもしれない……。（自己防衛）

いやでもアレ……？？　冬用の部屋着として愛用してるグラニフのスウェットのMサイズと似たようなサイズ感だな……？？（ちなみにこのグラニフのスウェットは、そんなにヤバ見えするサイズ感じゃない。お尻も隠れる）

ただ、やっぱりお手入れ方法は手洗いだし……化繊だし……価格は可愛くないし……仲良くなれるかはわかんないし……（自己防衛）

でも可愛いな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！🙃🙃🙃🙃🙃🙃🙃
ねえ、どうしよう〜〜〜〜？？？？？（知らんがな）

カッコつけたタイトルにしたのに、「いや、終止符打ててないじゃん」って言われそう😂😂😂

でもでも！！　こじらせが解けたからこそ、着られそうなヤツが発売されてるんだと思うんですよ！！！！

引き寄せあるあるすぎて笑うしかねえ〜〜〜〜！！！！😂😂😂😂😂

見事なオチをありがとうな！！！！　サンキュー潜在意識！！！！

冷静に考えると、これは要するに「手放せてるよ」って再確認なんだろうなと思います。だから本気で買えとかそういう訳じゃない。本音を言えば、もうちょっと色々検討したいなぁと思います。。

という訳で、以上です。

別にジェラピケでもジェラピケでなくてもどっちでもいいけど、私にとっていい感じの部屋着が見つかりますように〜〜〜！！！🙏🙏🙏

この記事を最後まで読んでくれた方にも、おうちライフがいい感じになる魔法をかけておきますね！！！！🪄🪄🪄✨✨✨

ありがとうございました〜〜！！！！