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神州無頼街 東京公演 5/23 観劇レポート ネタバレ有


色々語りたい〜!語りたいことが多すぎる〜!
大阪ともビューインクとも色々違った〜!

マイ千穐楽だったこともあり、とにかく全力で楽しもう!確認したいところは確認できる範囲で回収しておこう!と臨みました。
無事、全力で楽しみ、この身に刻みつけてきました。

そもそも、大阪現地(とビューイング)のみの観劇のつもりでした。
東京は箱があまりよろしくないと聞いたので、だったら大阪まで行くか〜遠いから1回だけになるけど、その分近いところで観てやろう〜初めてのS席だ〜!わ〜い!というノリでした。

しかし、バディと夫婦に気が狂い、公演期間の間に流れてくるレポを毎日毎日啜り、えっ、静岡や東京だと変わってるとこあるの?!えっ、カテコでそんなことを?!えっ、今日はそんなアドリブやアクシデントが?!えっ、そこの場面でそんなことしてんの?!何それっ?!と、気になることが多すぎて、
これはやはりもう一度……少なくとも、もう一度くらいは現地で自分の目で確かめなくてはいけないのでは?! 行きたい!!と思い、
追加で東京公演の席を取り、弾丸決行!してきました。

仕事の都合で弾丸するしかなく、観劇3時間半と往復バス7時間で、翌日、翌々日は足腰ビキビキ、寝不足ハイテンション!でしたが、
無頼街おかわり、行ってよかったです、本当に。
行かずに後悔することはあっても、行って後悔することはない。
常にこの言葉を胸に、悔いのない推し活をした方がいいと、身に染みました。

というわけで、私は無頼街を3回観たのですが、
舞台はいきもの!というのが、よくわかりました。全く同じ回の舞台はないんだ。毎回が、一度きり。
過去に観た大阪公演とビューイングとの違いも一緒に語ろうと思います。

何をどうまとめればいいのやら。
前回までと同様に、草臥中心に、永流、あと今回は麗波様についても語りたいと思います。

例のごとく、時系列などの配慮なく、好き放題話してます。
ネタバレも含みます。
観劇済みの方向けの感想文です。




草臥(+永流)

・ま〜〜〜〜ほんとに宮野さんお顔がよく動く。
冒頭の大政さんたちとのくだりから、表情がころころ変わる。表情豊かで愛おしい。草臥さん愛おしい。
他の人の話を聞いてる時、目をギョッとさせたり、しきりに頷いたり、眉間に皺寄せたりしてて、リアクションが多彩。

円盤では、場面の中心にいる人、話している人が映るだろうから、生で観られる最後の機会は、他の人の話を聞いてたり、端で見てたりしてる草臥さんを、オペラグラスでじっくり拝見。
色んな表情を堪能できて満足。悔いなし。

・テーマ曲
「派手・邪魔・無謀・多忙」の時、永流が派手邪魔無謀で草臥を指さしてて、多忙では自分を指さしてるの、確認できました。親指でさしてました。
草臥さんは派手邪魔無謀、自分は多忙。お医者だもんね。ふふ。笑いました。

・クロス呑み
無頼の宿に到着したバディが、盃をクロス呑みしているという噂を聞き、マジで?!と思ったら、マジでした。おまいら仲良しだな〜?!永流、ノリいいな〜〜??!
その前に、バディがいかがわしいお店に入っていく様子も見ました。
おまいら何したんじゃ。おなごと遊んだのか? お???

・棺桶宿屋で楽しそうな永流
「面白そうだなぁ、草臥!」って目をキラキラさせてる永流。おもろ。そこで目キラキラさせちゃうんだ?!(って大阪の感想でも書こうと思ってたのに忘れてた。)

お銑さん「おふたり様、ご案内〜〜!冥土へ〜」
ふたり「ええ〜〜?」
お銑さん「冗談」
永流「なんだ、冗談なのか」

って、永流、ずっと楽しそうに笑ってて、草臥は、ええっ、って驚いたり、なんでお前そんなに楽しそうなの?って言ってたりしてて。和む。

・草臥の脚(刺青?)
オペラグラスでガン見して、今回にしてようやくはっきり見えたんですが、白いお花だけじゃなくて、黄色っぽいのもあるし、なんなら継ぎ接ぎじゃん?! 思ったより複雑な柄だった!

無頼街到着後あたりから、永流の過去の語りのあたりまで、草臥さんのむかって右側の着物がめくれ上がってた。
あれ、たまたま?(それとも動きやすくするために)わざと? おかげで脚の模様がよく見えて助かりました。
賭博の場面では元に戻ってた……かな、確か。

・麗波と草臥のシーン
今回は手ペロペロしてたし、そのあと跪いてた。
(大阪3/21昼:跪いて下半身のあたりをエア舐め。
東京5/14夜ライビュ:腕?手?のあたりをエア舐め。跪いてはいなかった。)

跪いて、あっ、脚のあたりを舐め……舐めそう?!舐める?!あっ、あーーっ!ってところで腕輪がキーンって鳴って離れてったから、ギリギリのところでシたのか、シてないのか……。
げふんげふん。
私はソコが気になって仕方がないのですよ。

宮野さんが役(やライブのパフォーマン)で女性と絡む様子が大好きな私は、特に艶っぽい絡みは舞台やミュージカルでしか見られないので、ほんと〜〜〜〜に、麗波様と草臥さんのくだり、だいすこ。
松雪さん歌うっっまくてめちゃええお声だし、そこに宮野さんの声が重なると気持ち良さ倍倍倍増だし、
歌詞は個人的推し作詞家の雪之丞先生が書かれてるし
しかも妖艶で人ならざるもの感のある強い美女と、
圧倒的美の前に跪き、操られてしまう男とかいう俺の好きな構図だし……。
何? 俺の好きなものしかないんだけど?俺のために作ってくれたんかあのシーン???
あ゛〜 臓器何個差し出せば日替わり全部見られる???(頭を掻き毟る)

・卯之吉アドリブのくだり
卯之吉が自己紹介で「卯之吉のうはなか卯の卯!〜」うんたらかんたらと話した後。
草臥さんと永流、耐えられず後ろ向いて笑ってた。肩ひくひくしてた。

・何故そこで手を握り合っているんだ?なバディ
甚五が操り蟲を取ってもらったあと、箒衆が甚五!甚五!してる時に、
草臥が永流の両手握って話しかけてて、永流もうんうん頷いていて。
ビューイングの時も手握り合ってる二人がちらっと映って、え、おまいらそこで何してんの??って気になりましたが、やっぱり、二人とも向かい合って手握り合って何か話してました。
(1階前方席にいた方いわく、なんで俺のファンサスマイルの星は蹴って踏んでシュートしたのに、甚五にはアレなの〜? さぁなんでだろうね〜、みたいな会話をしているらしいです。)
向かい合っておてて握って和やかに話してる180cm超えの野郎二人さぁ……仲良しな女子同士の戯れに見えるんですけど……(えっ)。
だって、手握り合う必要ある?? なに?? 「ちょっと聞いてよ〜」「ん〜?どうした?」(キャイキャイ)って感じ。仲良し。可愛いね。可愛いしか言えなくなる。

・凶介のアドリブ
凶介が「箒衆の期待の星なんて言われて嫌だった」云々、と語っている時の「醤油の瓶に隠れたくなる小ささ〜」というアドリブ(うろ覚え)。
それ聞いてた草臥さん、おめめパシパシ瞬きさせてた(ような気がする)。
笑いを堪える感じではないけど、ん? みたいな。
真剣に聞いてるけど「ん?今どさくさに紛れて何言ったんだこいつ?」って感じの顔(だったと思う)。

・草臥とおもも
おももゆすってるお父さんの動きを真似する感じで、軽く上下にぴょんぴょんするような動きしてた草臥さん。
ぴょんぴょんとも違うか? なんか足元が動いてた。どんな感じが鮮明には思い出せないが、動きがリンクしてて可愛いな〜と思ったのは覚えてる。
無頼街爆発のあと、お梅さん一家に再会した時も、草臥さん「おももちゅぁんだ〜︎💕︎ よちよち︎💕︎」って構ってました。この人、子ども大好きだね。 

・草臥の歌
地下水路の歌〜棺桶の歌〜殺虫剤の歌、のくだり、音圧でアッチッチになった。
冗談でも比喩でもなく、あっっっつかった。
現地でしか体感できない生歌の音圧!のおかげで体温爆上がり。健康にいい音圧。

地下水路の歌、お銑さんと草臥さんのビブラートがハンパなかった。ビブラート圧!!!!!
ハモろうか♪とかサバを煮てやろう♪とかで笑うはずが、歌が上手すぎの気持ちよすぎで、アア〜〜(アッチィ湯に浸かってる時みてぇな心地良さ)って感じ。
おふたりが伸び伸び歌っていて、良い。
(地下水路から次郎長親分のとこに着いた時のスモークの匂い、綿飴みたいな甘い匂いがした。)

棺桶の前に胡座かいて座ってた草臥さんの、歌い始めて脚ちょっと崩した格好(片足は胡座の時の折り方で、もう片方は膝立てて内腿見せるような角度に開いてる)が、エロカッコよくて好き。

殺虫剤の歌、楽しすぎて脳がハジける。
シュッシュッシュッ♪大好き。
昭和歌謡風もミュージカル調もロックも軽快なダンスナンバーも、何でも自分のモノにして歌いこなす宮野真守、本当にすごすぎる。知ってるけどさ。知ってるけどやっぱスゲェ。
この人のパフォーマンスを見続けてきて8年経ちますが、いつ見ても、この人は常に表現の幅も深みも広げていて、最高を更新し続けていて、色んな姿を見せてくれる。一瞬足りとも、見飽きたことなんてない。輝いてる。大好き。胸がいっぱいになりました。
現地で草臥さんの音圧を浴びれるのは最後。ハチャメチャ楽しみました。

上手側でステップ踏んでた親分……いいぞーーっ!

・舌ペロと指先
次郎長親分たちつれて無頼街戻ってきた時の闘いで、草臥さん、っしゃァいくぜ!な雰囲気で刀構えた時に、舌ペロッと見せてた。うぉぉ。
大阪の時してたっけ? オペラグラス持ってって良かった。
あと、刃先に指先添える?ポーズ?が好きです。
腰を落として、刃先を後ろに向けて構えて、左手を刃に添えてたのがカッコよかった。
(文字じゃ全然伝えられない。泣。)

・凶介との決闘のくだり
「身堂……凶介」って名前呼んで刀構えるところで、もう、辛そうだった。
過去観た2回では、覚悟を決めてから名前を呼んでいたけど、今回は、名前を言いながらなんとか覚悟を決めようとしている、ようだった。
身堂……の溜めの時に、目瞑って眉間に皺寄せて唇を噛み締めるような、物凄い葛藤の表情をしていた。見ていてこちらも苦しくなった。

斬った直後、箒衆に声掛けられるまで、静かだった。息は乱れてなかった。放心状態、だったのかな。ぼうっとしてた。
箒衆にあんたがやったのかって聞かれて、少し間があって、徐々に放心状態がぬけて、でも硬い表情で、うん、って頷いてた。
「骨折り損の草臥れもうけ」は、笑ってたけど声はすっっげーーーーーー弱々しかった。掠れてた。
言ったあとに、わざとらしいくらいおちゃらけた笑顔とポーズとってて、そこにスポットライトがあたって。
ちょ……なに???
そんな弱々しい声出しておいて、なんでそんな、笑顔なの? ねぇ。
下弦の捨之介が重なって見えた。
ボロボロなのに、辛いのに、俺は大丈夫!って笑ってみせる、背負い込んじゃう人の顔だった。ねぇ。ちょっと。ねぇ。何。ビックリした。

大阪は「俺は何もしちゃいねぇ〜」ってセリフの途中で背中向けて、背中向けてる時は込み上げてくるものを抑えるような声だったけど、振り向いたらカラッとした笑顔!で、明るい調子で話してたじゃん。
苦しさも確かにあるけど、それを受けとめるゆとり、懐の深さ、の方が印象に残るような感じだった。

ビューイング夜公演は、泣きそう(泣いてた?)だった。
泣いてて、苦しくて、それでも、俺は進むぜ!って笑う姿が、痛々しいくらい眩しくて。
この時は、草臥さんが人にあまり見せたがらない脆さが出ていて、心の柔らかいところまで締め付けられるようだった。

今回は、前に見た2パターンを足して割ったような感じ……?
骨折り損〜のあとは、少し落ち着いた調子で話してた。なんてことなさそうに堪えてみせてる、大人な振る舞い。
草臥さん、大人なんだよなぁ。そして、優しい。周りに配慮した(気を荒立たせたり、心配させたりしないような)言い方ができる人。
(怪我した永流に、江戸に行けと言われたけど、二人で一緒の方が安全に抜け出せると思って永流が目覚めるのを待ち、目覚めた永流に三日も経ったのになんでここにいる?!馬鹿か?!って言われた時。お梅さんたちからのフォローの言葉のあと、馬鹿なことしてるつもりないんだけどな、って言う草臥さんの優しい声が好き。そういう時に、責めるような言い方にならずに、優しく諭すように言える人なんだよなぁって。)

でも、立ち去ろうとして振り向いて
「(甚吾を)弔ってやってくれ」ってところは泣きそう(泣いてた?)だった。やっぱり辛いよな。
ここはビューイングの時と同じ感じ。
そこまでは堪えてたのに、やっぱり泣いてしまうのが……甚五への想いが溢れたのが、ん"ん"ん"〜!

草臥さんの、抱えた苦しさも、それでもまだ自分にはやるべきことがあるから行かなくていけない、と駆けていける強さも、どちらもしっかりあって、すっごく良かった。
毎回毎回、違うけど、根っこの部分がブレてないから、どれも良い、どれも好き、どれも草臥さんだって思う。

・最後の草臥と永流の場面
永流が鞄を投げたところから始まる会話。
草臥さん、ビューイングでは、えっ、どうしよう、って戸惑ってる感じが強めだったと思う。

今回は、わりと落ち着いてた。大阪の時もこんな感じだった。
珍しく永流が泣いてたから(詳しくは後述)かな。
相棒が泣いてる、俺がしっかりしなきゃって気持ちになって、年長者な雰囲気になったのかな。
永流、って呼ぶ声が優しかった。

赤ちゃん拾ってどうしようって言う永流に、
一緒に育てるか!と返す間にあった、ん……って考えてる時の表情。
絶妙な表情だった。
なんて言えばいいのか、色々考えて、私の中で一番近いと思った喩えは
「年下(部下/子供/生徒)に切実に悩みを相談された年長者(上司/保護者/先生)が、話を聞き終え、うんうんと頷きつつ、相手の考えや気持ちを胸の内で今一度確認し、ではそれに対して自分が思ったことをどう伝えるのがベストか、自分にできるサポートとは何かを、冷静に判断している表情」
です。
(……つ、伝わる……?)

すっげぇ頼りになる人だなって顔だった。
ああいう顔で話聞いてくれる人、何でも相談したくなる。
そこから、俺たちで育てるか!って、さらっと言うけど、とんでもねぇんだよな……。

でも、そのあとの
「俺は口出し屋、お前は………………………………医者だ」
の、長い長い溜め、真剣な横顔から、草臥の……弱さに抗う強さ、背負っていく覚悟が伝わってきた。
肝が据わってんだよ、この人。

……すっごく溜めが深かったけど、もしかして、草臥さんも泣きそうだったのかな?
オペラグラスで見た横顔、そういえば笑顔ではなくて、グッと堪えるような表情だったかも。

え〜〜〜っ、深刻そうな永流にさらっと笑顔で言える強さ、包容力、与えてくれる安心感に、大阪公演ではひぃぎゃぁ〜〜!ってなり、
ビューイングでは「どんな手でも、人の手だよ」の言い方の、永流に言いながら自分自身にも言い聞かせて、今握っているこの手と共に生きていくんだ、生きていかなくちゃいけないんだって、永流の手を包み込むようでいて、実はしがみついてるのは草臥の方なのかもしれない様子に、ォォア〜〜〜!ってなり、
今回は今回でまた、甚五のくだりが効いているんだろうな、永流の涙や葛藤も受けての溜めなんだろうな、見つめ合った二人の間で交わされた感情に、込み上げてくるものが、あったんでしょうね、きっと……。
だって永流のあんな真っ赤な泣き顔を目の前にしたら、そりゃあ……そりゃあ……(もはや咀嚼に必死になって悲鳴を上げている場合じゃない様子)。

・永流、めっちゃ泣いてた
上記でも書きましたが、最後の方の永流、泣いてました。
しかも、これがどうやら、他の回ではほぼなかったみたいなんですよ。レアだったらしい。

麗波様にいい手だね人殺しの手だよ云々って言われて、いやいや首を振ってるあたりからもう泣きかけてるような表情ではあったんですけど。
(ちなみに、麗波様を刺した時の永流、歯見せて笑ってました。ヒェッてなった。ろ、狼蘭……。)
揚羽ちゃんとのお別れの時にも泣いてて。
えっ、どうした?!めっちゃバブじゃん……?って思ってしまった。

で、最後の草臥との場面の、もう医者は辞める、のところも、すっげー泣いてて。鼻赤くて。
「お前は強いな」「殺し屋の血に抗って生きてきたつもりだったけど〜」のセリフの最初の方、涙で声掠れてて。
ビックリした。傷付いた子どものような。あまりにも無防備で、ピュワ。

大阪とビューイングは、確か、自嘲とか、投げやりになってもはや笑うしかないとか、そんな感じだったんだけど……。

でも、最後、草臥に相棒!って言われて、おう!って返す笑顔が明るくて、本編の中でいっちゃんいい笑顔で……良かった……😭

・永流と揚羽の手
地下水路でのvs凶介で、揚羽ちゃんが永流の手首握ってた時。
2人の手の大きさの違いがよく分かりました。
永流、揚羽ちゃんのふたまわりくらいある。ふたまわりですよ。デッッッカ。指なっっっっが。



麗波

・麗波様の所作が美しすぎる件
序盤、身堂一家が去っていく時の麗波様の駆け方、足取りも手の上げ方も、バレエっぽいと初見の時から思ってた。
踵がちょっと浮いてて、膝もあんまり曲げてなくて、とにかく軽やか。手は右側を上げてて、アラベスクを崩したような形。
動作が常に美しい。うっとりしちゃう。

麗波様、銃を持ってなかったり、誰かが話してるのを聴いてたりする時、両腕を斜め45℃くらいのところで浮かせて(?)るんですよ。
これが"人のかたちをした、人ならざるもの"感を出しているというか。
逸話に出てくる、美して恐ろしい"何か"というか。この世界に降り立った、本来住むべき場所が違う"何か"であり、あきらかに他と違う佇まいをしているというか……。
なんて言うんだ。とにかくそこに立っているだけで独特のオーラがあるんですよ。語彙がない。悔しい。くそぅ。

あと、百千代と千之介が揚羽ちゃん逃がそうとするくだりで、麗波様がわざと聞かせたのさ云々言って銃構えて階段降りてくる時の動きも、めちゃんこ好き。綺麗。
足運びが美しすぎる。銃持ってない方の腕も、ひらひら?させててた。
銃構えながらあんな踊るような動きで階段降りられるもんなの? さらっとやってるけど、体勢むずそう。
と思って調べたら、松雪泰子さん、バレエも日本舞踊もやられてたんですね。納得。
所作もお声も表情も、何もかもが麗しいお方です、麗波様。メロメロです。好きです。貢がせてください。

永流に向かって「馬鹿には育ってないみたいだね」って言う時は、ガッと脚開いて、脚の角度に合わせて肩幅広げる感じで手を膝のあたりに置いてて「男」の所作で。
ンン〜〜!ギャップ!しゅき。

話し方も、序盤の「色男さん♡」って草臥に呼びかける時の、大人っぽくて色っぽくも茶目っ気というか、キュルン!としたあざとさがあって。
自分の正体に気付かれてから永流と話す時は、低めでドスの効いたお声で話すことが多くて。
はぅわぁぁあ〜〜〜! しゅ、しゅき……。どっちもしゅき……。脳が溶ける。

・ゾッとするほど美しい、麗波様
賭場の場面のラスト、永流が去った方を意味深に眺めているお姿とか、
蛇蝎との馴れ初め回想シーンで、血塗れの狼蘭の姿で深陰童子に抱き起こされる時の、くったりとしているお顔とか。
見ていて背筋がゾワゾワして、心臓が縮み上がるくらいの、壮絶な美しさ。

・麗波様の腿のホルスター
白だった。黒編みタイツに映える白。
銃、帯の胸のあたりにさしていらっしゃったけど、あのホルスターから抜くところ、見てみたかった。お着物だからあそこから抜くの難しいか。
……でも付けてるんだ? 蛇蝎とイチャイチャしてる時にしか見えないホルスター。誰のこだわりなんじゃろ。ありがとうございます。

・蠍の名前(日替わり)
チョロ松でした。会場、めっちゃウケてました。
凶介も「チョロ松……」って言ってた。

・麗波様の最期
永流の方を見ているのを確認できました。
自分を殺し生かし愛した男と最後の殺り合いをした後も、
さいごのさいごに、息子の顔を見て倒れるとか……。
永流もそれを見ていて……。
お、親子ォォ〜〜〜ッ!

※ここからは考察(というか想像というか妄想)。
麗波様、なんで永流を置いていったんだろうって、ぽろぽろ考えてみているんですが、
永流が人殺しを嫌がってたの、分かってたんじゃないのかな。二人で旅をしていた時から。
だから
「お前は狼蘭の子だよ、いくら嫌だと言っても、きっと人殺しに快楽を見出すよ。そういう一族だから。
それでも、別の道を進みたいのであれば、そうしてみるがいいさ。殺しの血に、お前は抗えるかな?」
ってことで、永流を置いて(1人でミカドの暗殺に)いったのかなぁ。
それって、お前の好きにしろってことで、強制はしなかったんだよな。
永流の意思を尊重した……のかもしれないし、(かわいさゆえに)面白がっていたのかもしれない。
……獅子の子落としってやつ?

10年ぶりに再会した、殺しの術を教え育てた息子と、
自分と愛し合い作り替え合った男と、
どっちが強いか見てみたいじゃないかって
それはそれは愉しそうにされていて。
麗波様にとっちゃ、2人とも、自分が丹精込めて育てたお気に入り……だもんな?

……えっ。

「やってくれるんだよォ♡ 蛇蝎の旦那はァ♡」っておっしゃってたところから、麗波様、そりゃあもうめちゃ蛇蝎とゾッコンし合ってるわけですけども。あのご様子からして、蛇蝎のこと、強くて愛おしい私の傑作♡って思っていらっしゃるってことなんでしょうけども。
そこに永流をぶつけるってさぁ……。
相当、永流のこと気に入ってンじゃん?
そりゃまぁ自分か育てた息子だもんな?
10年ぶりに再会して、蛇蝎との闘いぶり(と最中に笑っている姿)を見て、これは……イイコト思いついちゃった♡ってことじゃんね〜?
「どっちが勝つか見てみたい」ってのは、麗波様の中でもどっちが勝つかわからない(どっちが勝ってもおかしくない、どっちが勝っても愉しい)ってことで。
……麗波様さぁ……あのさぁ……(俺の中で渦巻く様々な感情)。

10年以上、互いに生き死に分からなかった親子。
永流は親父に取り残されて悲しかった一方、麗波様は?
あなたは10年間、息子にどんな感情を向けていたのでしょうか。 今頃どこで何してるかって、思い馳せたこともあったのでしょうか。
「どこで何をしていようが息子の自由だ。自分は息子を置いていったのだし。
でも、生きて、殺しの術を磨き、狂気を開花させていたら。そんな息子とどこかで再会して……殺し合えたら、面白いだろうなぁ」
みたいなこと、思ってたんじゃないですか、やっぱり。
どこまでも、殺しに魅せられている人だよなぁ。

『シレンとラギ』のシレンは、色んなものを犠牲にして殺しをやっていて(人殺しは愛じゃない、自分の身も心も削る行為だ、みたいなこと言ってた)、
『蛮幽鬼』のサジは、人を殺める時も常に貼り付けたような笑みを浮かべているサイ〇パス(?)だけど、自分を裏切る者だけは絶対に許さんって気持ちはあって。
この2人は狼蘭(雇われ暗殺者の一族)ゆえの苦悩とか絶望とかを抱えているのだけど、
麗波様はそういうのはなくて。
とにかく人殺しや破滅や戦争を愉しんていらっしゃる。
「自分は生まれ落ちた時からそういうものに魅せられていて、その生き方しかできないから、とことんそれをやるまで」という風に見える。そこがカッコイイ〜!
我が道をいく人は、カッコイイ。
(麗波様の、人を殺す快楽が、いつからあるものなのか。生まれ落ちた時からなのか、狼蘭として育っていく中で徐々に芽生えたのか、深陰童子の頭との出会いが決定打になったのか、分からないけど。)

「もし、お前が自分に刃を向けて、行く手を阻むのであれば、容赦なく殺すが、それが私の選んだ道でもあり、お前(息子)の選んだ道でもある」とか、
「私は私、お前はお前。
だけど、息子、私の傑作、お前をこちら側に来させたいよ。お前にはその才があるのだから」
とかってこと、なのかな〜〜。
おいおい、なんだかんだやっぱり息子が可愛くて仕方がないってことか〜〜???????(百面相)

麗波様、ピュワな人が好きなんだと思う。
蛇蝎、なんでヤクザになったって聞かれて
「一度道を外れたなら、もう徹底してその道を極めてやろうと思った」って言ってたし、
やり方は深陰童子の頃と違えど、ミカドを崇め守り奉ろうとする姿勢は(麗波様に人狂道を叩き込まれたけど、ミカドを守護する者として育てられ生きてきた部分は)変わらず彼の中にあって。

自分の色に染まってくれる素直と真面目と狂気を持ち合わせている人が、麗波様、お好きなんだろうな。
自分に魅せられて染まったとしても、やはり自分とは違う部分もあったりする(蛇蝎はミカドを殺そうなんて思ってもみなかった)けど、
蛇蝎の方は麗波様に、それもわるくない、そういうところが最高だって思ってくれちゃうし、麗波様も自分にとことん付き合ってくれる旦那が愛おしい。いい関係だよ。

息子に遺した言葉は、麗波様なりの賛辞、愛だと思います。
言葉の通りにそう思ったのもあるし……自分の言葉に嫌々と首を振る息子の姿が可哀想で可愛いともお思いになった……のかもしれない。
10年前と同様に、あなたはまた息子を「狼蘭の血に抗えるものなら抗ってみせろと」と崖から突き落としてやったってことですか。
……ひぇぇ〜〜〜〜〜っ。

麗波様、最高傑作2人に刺されて、わるくないって、思ったんじゃないですか、最期。
愛する者と殺し合って死ぬ。
殺しを愛したであろう貴方にとって、この上なく幸せな最期だった……のでしょ……うね……(クソデカ溜め息)。
とんでもねぇお方ですね。好きです。

(観劇から二日経って深夜テンションでこれ書いてるけど、私、大丈夫だろうか。)


本編の感想(と妄想)はここまでにして。
気を取り直して、お次はカテコのまとめ。



カテコ

・福士くんや高嶋さんと楽しげな宮野さん
カテコで歌ってる時、宮野さんさりげなく福士くんの腰のあたりに腕回してるようだった。仲良し〜〜!
高嶋さんとはお尻ぶつけ合ってた。可愛い。

・1回目
はける時、福士くんと宮野さん、頬っぺくっつけ合ってた???!!!!! ように見えた。
宮野さんが福士くんの腕とって引き寄せてた。背中までしっかり腕回すハグではなかった、と思うんだけど、お顔のあたりはハグしてる時と同じような位置っていうか。右頬同士をくっつけ……た?くっつける勢いの?顔の寄せ方?してた?よ?え???幻覚? 気のせい???

・2回目か3回目
カテコでダブルピースし合ってたバディ可愛かった。
はける時もしっかりピースして愛嬌振りまいてた宮野さん、可愛かった。

・幕が降りたあと
透ける幕なので、うっすら見えるんですが、キャストさんが左右にはけ始めていくなか、真ん中でバディ二人が抱き合っているシルエットが見えました。
ぎゅーってして、1回顔離してから、またぎゅーってしてた。
ビューイングの時と同じような感じ。
シルエットだけで尊い。



"あの"ブリリアホール、ぶっちゃけ、どうだったのよ?という話


1階Q列、やや下手側のほぼ真ん中の席でした
が、特に問題なかったです。
小さな劇場なので、思っていた以上に近かった。表情やお衣装の裏地などが見たかったので、オペラグラスを覗くことが多かったですが、肉眼だとステージ全体を見るのにちょうどいいかも、な位置でした。
たまに音割れとか、小さめの音が聞き取れなかったりとかしたけど、大阪序盤もそんな感じだったので、そんなに気にならなかった。
後ろから見ていて、池底と呼ばれている最前列付近は確かに首が辛そうだ思った。めっちゃ沈んでた。オリックス劇場もちょい池底?だったけど。

個人的には、椅子が振動を拾いやすい(?)のが気になりました。
隣だか前後だかの人のちょっとした動き?で揺れたのかな。なんで揺れるのかはよく分からないけど、音の響きや聞こえよりも、座席の揺れの方が集中して観るにあたってはウーンって、私は思った。
手拍子や拍手は、近くのお席を揺らさないよう、脇をガチッと締めてやりました。

ブリリアホール、色々と言われているので、おっかなびっくり行きましたが、
池底やR列L列、手すりがある列など
(特に気にならなかったという方もいらっしゃるようですが、ステージが見えにくい位置のようなので)
を避けて、1階S席が取れそうなら、また行く機会がある時には行ってみてもいいかな、と思いました。
音の聴こえは2階3階の方がいいと言う方もいる模様。

いやぁ、でも、大阪で5列目での観劇を体験し、あの近さだからこその没入感、満腹感のパなさを味わってしまったら、やっぱりあれくらいの近さで2、3回くらい観たいな〜と思っちゃいました。
多少首を犠牲にしてでもな!

大阪オリックス劇場も、前列は下から見上げるような角度だったので、ステージのかなり手前まで演者が自分の近くにきた時に、足元のポーズやお衣装が、前の席の方に被って見えないことを(私は初めての経験で)全く知らず。そういう近さなんだなぁ?!ってなりました。
そんな時は、もう少し後ろからも見たいな〜と思いましたが、
しっかし、できることならどの舞台でもあの距離で2、3回くらい観劇したいです。



次、宮野さんが出られる舞台に備えて、今からS席用の貯金をせねば……。
いやいや、ンなことよりも、今はまだまだ、公演が終わっても、無頼街を啜り続けますよ!!
今すぐ音源とか円盤とか欲しい!
ゲキシネいつ?!通いたい!

というわけで、神州無頼街5/23東京公演の感想レポは終わります!
楽しかった!アツかった!行ってよかった!
関係性に萌えるヲタクに浴びせて、ど、どうすか?って聞いて回りたい!!

残り公演数、本当に、あとわずか。
大千穐楽まで、無事に完走できますように!!

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