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台風でも動かない300kgの石が勝手に動く謎の現象🌈

150年間、理由が分からないまま、説だけが増え続けた怪異現象の一つ『セーリングストーン現象』。

この現象が起きているのは、アメリカ・カリフォルニア州のシエラネバダ山脈東部にある『デスバレー国立公園』。

この公園の広さは、13,158平方km。東京ドーム約28万個分に相当する広さです。

その北西側には、塩湖の跡『レーストラック・プラヤ』があります。ここに、重さ200kg以上の石がいくつもあるんです。

1900年代初頭、この石がひとりでに動いたような跡が発見されました。

人や動物が動かさなくても、勝手に動き回る現象が起きていたんです。

その石は、『セーリングストーン』と呼ばれ、動きに規則性はなく、今でも、1年に300〜500m移動していると言われています。


実は、こんなに動いているのにも関わらず、石が動いている瞬間を目撃した人が一人もいなかったんです。

デスバレーは常に、風速30メートルの強い風が吹いている公園。

石が勝手に動く理由としては、この強風説が最も有力な考え方でした。


しかし、強風説では説明できない現象が一つだけありました。

それが、

「300㎏の石にも引きずられた跡が残っていること」

300㎏の重さの物を風力だけで動かすためには、時速270kmの風が必要になります。計算上、世界最大級の台風でも動かすことができないことが判明したんです。

実は、このデスバレー、宇宙人やオカルトで有名な『エリア51』の近くにあることで有名な公園。

このエリア51に付随した「宇宙人たちの悪戯なのではないか」という説が巷で噂されていたほど、現実的に考える方が難しい現象でした。


この発見後、どのように動いているのか観測しようと、様々な研究チームが観測を試みました。

しかし、直接見ることはできずにいました。

そんな中、アメリカの研究チームが、タイムラプス写真を使って、石の動きを観察することに成功したんです。

すると、ほとんどの石が、気温の低い時に移動していることが分かりました。

研究チームによると、雨が降って気温が低くなると、溜まった水が凍り、レーストラック・プラヤの表面に薄っすら氷が出来ます。いわば、石の周りに、アイススケート場が出来ている状態です。

しかし、凍ったままでは、石は動きません。

その氷が溶けて、崩れ始めると、軽い風でも、氷と一緒に石が動くことができるようになります。


この現象は、風が強すぎても氷が割れてしまい、動きません。

氷が厚すぎても、風が強すぎても、石は動かないんです。

そのため、微妙なバランスが必要になる、とても珍しい現象だと言われています。

この現象が起きるまで、ひたすら観測し続けた研究チームは、インタビューで「史上最も退屈な実験だった」と語っていたそうです😓

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