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年を取るほど向上する脳力が存在する🌈

心理学や神経科学の分野ではこれまで、

「脳が一番活性化するのは20代半ばまで。そこから少しずつ衰退していく」

このように言われていました。

しかし近年、脳内に、20代を過ぎても、衰えるどころか伸びていく脳力があることが、様々な研究で明らかになっています。


2015年に行われた研究では、人間の脳内にある一部の領域が、脳力のピークに達するまで、50年かかることが判明しています。

この研究を行った共同研究者のマサチューセッツ工科大学教授ジョシュア・ハーツホーン氏によると、

「脳の中には、20代でピークに達することなく、歳を取るまでその潜在能力を発揮しない領域がある」

心理学や神経科学が従来考えてきた耐用年数とは、まったく異なる見解を示しているんです。

ジョシュア氏は、あらゆる年齢層の人をターゲットに、インターネット上で大規模な実験を実施。数年間でおよそ300万人分のデータを蓄えることに成功したそうです。

研究の結果、情報処理の理論速度は18~19歳あたりでピークを迎え、その後すぐに低下していたのに対し、短期記憶は、25歳頃まで能力が上がり続け、しばらく安定した後、35歳前後で衰え始めていることが判明しました。

その他にも、他人の感情を読み取る能力については、ピークが40~50代と、割と後になってから訪れることも判明しています。

そして、この実験で、60歳でピークを迎える脳力も明らかになりました。

それが、『結晶性知能』。

結晶性知能とは、学校で受けた教育や仕事、社会生活の中で得た経験に基づく知能のこと。

これは、脳の処理速度が、60歳になるまで低下しないことを意味します。


ただ、「年齢を重ねるにつれ、反応が遅くなった(頭の回転が遅くなった)」と感じる方もいらっしゃると思います。

その場合、脳ではなく、慎重さや体の衰えといった、認知以外の部分が要因であることが考えられます。

その要因の一つにあげられるのが、『腸』です。

腸に関しては近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)が、脳の機能とも繋がりがあることが分かってきています。

腸内細菌532株のゲノムを解析した研究では、9割以上の細菌が、一つ以上の神経伝達物質を作り出す能力を持っていることが判明しています。

人体の中で一番長い神経は、脳幹から腸の一番下の部分に走る『迷走神経』と関わりがあるとされており、脳の反応や神経伝達に影響があると言われています。


<年齢別ピークに達する脳力>
・19歳:情報処理速度
・25歳:短期記憶
・30歳:顔の記憶力
・40~50歳:感情推測力
・60歳:結晶性知能


「流動性知能の様々な要素のピークが訪れる年齢層は異なっており、一部は40代後半である」

実際、他人の感情を読み取る能力は、40~50代でピークを迎えます。

「個人差はあるものの、高齢者であっても、頭の回転が非常に速い人は、世の中に多く存在する」

まだ、私たちには、進化の余地がありそうですね😌

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