パニック障害だった私がうつ病を発症した結果...。

皆さま、おはようございます。

突然ですが、私はかつてパニック障害でした。  ...いや、かつてといっても、今でもその症状が出る事はあるのですが、『以前のようなひどい症状は出ない』という意味で「かつて」と言わせて頂きました。

私が人生で初めて精神科に行ったのも、このパニック障害が始まりでした。

20代前半の頃、自信をなくすショックな出来事があったのをキッカケに発症し、始めは、周りに気付かれないように必死に取り繕っていました。

しかし一年が経った頃、ついに隠しきれないほどの酷い発作が起きてしまいました。  家族で出かけて車が高速道路を走っている時に...。  

動悸がして呼吸がうまく出来ない、血の気が引いて吐きそう、お腹が痛くてトイレに行きたい、自分で自分が分からない...。

「死んじゃう!助けて!早くここから出して!」

その一心で、高速道路を走っている車のドアを開けてしまいそうになり、家族に頼んで鍵をかけてもらいました。

母にはずっと手を握っていてもらい、やっと見つけたサービスエリアで休憩する事が出来ました。

その出来事をきっかけに、車や電車に乗ると酷い発作が起きるようになってしまいました。

そのせいで、大好きだった電車での旅行にも行けなくなり、車に乗って地元をたった10分走っただけでも発作がおきるようになり...。

そのあまりの辛さに耐えられなくなり、冒頭で述べたように、人生で初めて精神科を受診した訳なのです。

先生からも『パニック障害』と診断され、抗うつ薬、抗不安薬での治療が始まりました。 (しかし私の場合、薬による副作用が酷く、10年以上吐いたことのなかった私が、薬を飲み始めてからは毎月のように吐いていました)

しかし、薬での治療を始めても、なかなか良くなる事はなく、結果として6年半パニック障害と付き合うハメになりました。

私が発作を起こしてしまう一つの原因として『死への恐怖がとても強い』という事がありました。  発作を起こす度に「死んじゃう!怖い!死にたくない!」と思い、本当に恐怖で仕方がありませんでした。


さて、そんな私が、なぜ今、パニック障害が落ち着いているかと言いますと...

結論から言えば『うつ病になったから』です。

うつ病になった私は「こんなにも辛くて生きている意味あるのかな...。死んじゃってもいいや...。」と思うようになりました。

あんなに死への恐怖を強く持っていて、命の危険を脅かすような事は、どんなに小さな事でも避けて、命をとても大事にしてきた私が、「死んでもいいや」と思う日が来るなんて...。

もちろんそれは私の本心ではなく、うつ病によって引き起こされたものです。

しかし、そんなふうに死への恐怖が薄れた私は...  パニック発作を起こさなくなったのです。

なんとも皮肉な話だと自分でも思います(汗)

「一つの苦しみがなくなったら、今度は違う苦しみがくる。  私の人生苦しいことばっかりだ。」と思います。  だって、これらの精神病のせいで、人生の中で特にキラキラしている貴重な20代が、ほぼ丸ごと潰されたのですから。  あっ、私が今は20代ではない事がバレてしまいますね(笑)

話が逸れてしまいましたが...  今でもパニック発作の症状が完全になくなった訳ではなく、動悸がしたり、呼吸が苦しくなったりする事があります。

ですが、あの酷い発作が起きていた時の辛さに比べたら、全然マシと言う事が出来ます。  あの発作は、経験した人にしか分からない恐怖と苦しみでしかありません。

今、パニック発作を患っておられる方。  本当にお辛いですよね。  「自分は一生このままなんだ」と私も絶望し何度も泣きました。 まぁ、絶望しているのは、うつ病になった今もなのですが...。

さて、あの苦しみを知る一人として私が言いたいと思った事は...

『今パニック障害と必死に闘っておられる方々は、本当に本当に本っ当に偉いです!! もの凄くご立派です!!  周りの人になかなか理解してもらえない苦しさ、辛さを抱えながらも必死に生きているのですから!!』

偉そうな言い方に聞こえましたら申し訳ありません。

私もいつ再発するか分からない身ですし、今はうつ病という新たな苦しみと闘っている訳なので、自分が上記に書いた言葉は、自分に向けても言ってあげたいと思います。 ...言ってあげられたらいいなぁ(汗)

今回も長文をお読み頂き、ありがとうございました。

うつ病により自宅療養をしているため、サポート頂けましたらとても嬉しく、そしてとても励みになります。