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足裏の冷えピタ

私は寝ている間、足の裏に『冷えピタ』を貼り付けている。これをやらないと足裏がホカホカして眠れないからだ。若い時からなのだが、いつ頃からやり始めたのかは覚えていない。就活で慣れないパンプスを履いて歩きまわるようになった頃からかも知れない。
足がホカホカする原因は色々調べてみたが、よくわからない。今はパンプスなど、吹奏楽の舞台の本番くらいで殆ど履かないから、パンプスが原因ではないと思う。私の父親が同じ『足裏ホカホカ現象』で悩んでいるので、遺伝的な要因もあるのだろう。

こういう人種は世の中に他にもいらっしゃるのか、足裏に貼り付けるシートは様々な種類の商品が売られている。
が、いかんせん、非常に高い。貼り付けて、一晩で剥してポイっとするのにその値段はないだろう、と思う。毎日でなければこういうのもありだろうが、私の場合毎日なので、これではコスパが悪すぎる。
要は足裏の熱が取れさえすれば良い。ローズマリーの香りとか、杉の薬効とかは私には不要だ。貼り付けて熱を取るだけなら、『冷えピタ』がある。だからこれを貼り付けているのである。

『冷えピタ』も正規品(某有名メーカーのもの)は非常にコスパが悪い。こういう時は『パッチもん』で済ませるに限る。幸い(私にとってだけだが)、『冷えピタ』のパッチもんは選択に迷うほど出ている。ドラッグストアのオリジナル商品も多い。
機能としてはどれも同じだ。ジェル状のひんやりしたものを湿布のように足裏に貼り付ける。爽快感が得られればそれで私は満足なので、ブランドにはこだわらない。
最近は行きつけのドラッグストアのものを愛用している。

朝目覚めると、このシートが半生せんべいみたいになって、足裏にはりついている。見事にジェルの水分が全て蒸発し、酷い時は足裏から離脱して布団の中を探すこともよくある。
あまりにも乾燥し過ぎて、足裏と密着し過ぎて取りづらい時もある。無理に引っ剥がすと、乾燥しきったジェルが足裏に四角い形になって残る。これを取るのは非常に厄介で、お湯につけてゴシゴシやらねばならない。結構手間がかかる。多少面倒ではあるが、全ては安眠の為、と我慢?している。

足裏が温かい、というのは冬などは良いことのように思う。なのに何故こんなにも不快なのか、よくわからない。
足が浮腫むのと同じような感じなのだろうか。医療関係者を含め色んな人に訊いてみたが、どの答えも確信をもって納得できるものはなかった。
特に歩き回った日や、パンプスを長時間履いた日などに酷いように思うので、やはり足の疲れが原因なのかとは思う。最近は立ち仕事で足が疲れているのかも知れない。
夫などは冷え性で、
「足裏に冷えピタなんて考えられない」
というが、私は冷えピタなしで寝るなんて考えられない。普段は私も超のつく冷え性なのに、足裏だけは別なのである。

布団の中で行方不明になった干からびた冷えピタを、うっかり洗濯してしまうと大変である。一旦干からびたジェルが妙な感じで復活し、様々な洗濯物にくっつくのだ。
先日は洗濯してしまったことに気付いてすらおらず、今日の洗濯物にはなにか糊っぽいものが付いているなあ、夫は何をポケットに入れてたのかしらん、などと無実の夫に罪を着せて憤慨していたら、洗濯槽の底にひっそりと丸まった冷えピタの残骸を発見して、一人脳内反省会をやる羽目になってしまった。夫よ、普段の行いが悪いとはいえ、今回は申し訳ありません。

冷えピタを貼らなくて良いのは、フットケアに行った日である。
つい先日も行ってきた。術前、術後のフットバス、角質取り、爪切り、保湿が主でマッサージはないのだが、これをやると足が大変リラックスし、一見足が一回り小さくなる。大体二か月に一度の頻度でやって頂いている。
多分、フットバスが奏功しているのだとは思うが、これをやってもらった日は冷えピタは不要である。ということはやっぱり足の疲れと、むくみが原因なのかな。

そうそうしょっちゅうフットケアに行く訳にはいかないので、私が冷えピタのお世話になる日は、寒くなっても当分続きそうである。