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【足底腱膜炎】足底フィギュアエイトテープという選択

みなさんこんにちは。

北海道若手治療家コミュニティの
花田隼人(@hokkaido_wakate)です。


足底腱膜炎や
足部の疲労症状に対して花田が使う、

「足底フィギュアエイト」


という
テーピングをご紹介します。







●内側アーチサポートの弱点

足底のアーチを支えるような
テープを貼りたい!

そう思った時、
我々は内側アーチを引き上げるべく、
このようなテープを貼りがちだと思います。

足底側から重力に逆らって、
内側アーチを後脛骨筋の起始方向へ
引き上げるような意図で貼られています。

後脛骨筋そのものを援護して
アーチの低下を予防する
意図もあるかもしれません。


しかし物理的に考えて、

伸縮性のテープで
重力と逆方向に
骨を持ち上げるというのは、

立位荷重が加われば
アーチが下がる力に
相殺されて負けてしまいます。

内側アーチをサポートするテープは
アライメントの保持力が、

臨床で達成したいレベルより弱く、
テープの本数を増やすような
対応になりがちです。




●足底フィギュアエイト

そこで、
今回ご紹介するテープが、

「足底フィギュアエイト」です。

フィギュアエイトの走行をすることで、
アーチをサポートする効果を
内側だけに依存させず、

足部全体で共有することになります。


また、
「アーチを引き上げる」という
重力に逆らった考え方をせず、

「リスフラン関節を底屈させる」

という、
別角度の考え方を土台にしています。

母趾の中足骨を
底側に誘導するイメージです。

まずは動画をご覧ください。

動画最後のテープ停止は
採寸が長すぎたため失敗例です。

採寸は、
患者の膝窩から踵骨下端(底面)ほどが
長さとしてちょうどよくなります。

最後の長さが余ってしまったのは
この採寸を「勘」でやったからですね。

みなさんは目安の長さを
踏まえて行ってください。



さて。
動画をご覧いただきましたが、

補足といいますか、
訂正といいますか、

ここからは
プラスアルファをお伝えします。




●コツ1:「8」を完成させない

「フィギュアエイト」とはいいつつも、

「8」を完成させず、
テープの起始部と停止部は
連結させない方がオススメです。

動画では、
足背でテープ端を重ねて走行し
貼り終えていましたが、

繋げない方が良いです。

前足部に荷重した際に
テープ端どうしが繋がっていると、
非常に窮屈感が生まれます。

これは荷重時に
前足部の横アーチが潰れて
足の横径が増大するためです。




●コツ2:中足骨骨頭のケア

貼りはじめの位置は
「中足骨骨頭」の上に
テープが乗らないようにし、

必ず「足趾底屈位」で
足背にテープを乗せます。

中足骨骨頭上にテープが乗ったり、
足趾を底屈しない状態で貼った場合、
歩行時の不快感につながります。




●コツ3:足底進入角度と踵骨部

母趾から足底へ走行する際は、
足部長軸に対して
45°の角度で走行するように
意識すると上手く貼れます。

この角度で進入すれば、
踵骨部を貼るときに
走行の向きを変えやすくなります。

また踵骨を周回するときは、
なるべくテープの牽引をなくしましょう。

踵骨側面でテープを引っ張ると
荷重時の踵骨の動きを強く制御し、
固定感よりも不快感が強くなります。

もしオーバープロネーションなどを
予防するのであれば、
このテープで達成しようとせず
別のテープを混ぜましょう。




まとめ

足底フィギュアエイトは
内側アーチを引き上げるテープよりも、

強い足底保護感を得られます。

花田は同じ走行のテープを
2本重ねて提供することが多いです。

ぜひ一度
ご自身のお体で試して練習し、

不快さを減らして提供できるように
工夫してみてください。




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考えを深めたい!!

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