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叔母の家の片付けをしてきました。

先日、父の妹である叔母の着物と人生のお話をnoteしました。その叔母が亡くなり、この度、家の片付けをしてきました。

叔母が50代から約30年住んだ家。再婚相手に終の住処として建てていただいたと推定しますが、そのお相手は早くに亡くなり20年以上一人暮らしでした。
平屋の家屋と趣味の陶芸、園芸用の道具類が納められた小屋が二つとお花と樹木でいっぱいの庭。

家屋のリビングには花器用の棚、食器用の棚に整然とものすごい量の花器と食器。キッチンには冷蔵庫が二つ。中には手作りの冷凍食品と保存食品がびっしり。寝室にはタンスと衣装ケースがずらりと並び、中にはきちんと手入れされた衣類が種類別にものすごいたくさん。その他の生活雑貨はあるべき所にきちんと理路整然とあります。

趣味の陶芸用の小屋には、花器やその材料、道具が棚に整理整頓されずらり。園芸用の小屋には土や道具などが壁際にきちんと並んでいました。

庭には春の季節のさまざまな花が咲き、甘い匂いがするためか虫たちが飛び交っていました。レモンの木、梅の木、桜の木、鳥の巣箱を設置した木などの樹木もあります。

親兄弟と再婚相手が亡くなり子供のいない一人暮らしの叔母。姪である私が家の片付けを担当しました。遠方に住む私は数回訪れたことはあるものの、初めて叔母の家をじっくり見て、そのきちんとした生活ぶりとものすごい物量に驚くばかりでした。
と共に、その家から叔母の人となりを想像しました。整理整頓、綺麗好き、丁寧な仕事、理路整然、物を大切にする、物にこだわりを持つ、などなど。
そしてどんな家に住むかは、生き方そのものだと改めて思いました。何を重視し、何を大切にし、どんな優先順位で、どんな時空間を過ごしたいのか。叔母の家は、孤独を楽しみ孤独と向き合う家だったと私は想像してます。

片付けを終え叔母の家を後にする時、おそらくもう二度と来ることはないと思い、主のいない家屋、小屋、庭にさよならを何度か言ってきました。
知らなかった叔母の人生にあれこれ思いを馳せる、叔母の家の建物がたりです。

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