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ゲーム「三国恋戦記」感想

 元はPCで発売された女性向け恋愛シミュレーションゲームの三国恋戦記(さんごくれんせんき)。大人気すぎて移植に移植を重ね、延々と移植の話題を聞くくらいのゲーム、それが三国恋戦記だ!(※個人の感想です)
タイトルに三国がついてるくらいだし三国志モチーフっぽい!主人公は軍師ポジションっぽい!くらいのふわっと知識で挑んでみました。

ジャンル:恋愛アドベンチャーゲーム、乙女大河ドラマティックゲーム
プレイ時間:40時間以上
媒体:Nintendo Switch

■ Swtich版で見える制作費

 まずはストーリーに関係ないところから語っていこうと思います。
パッケージ開いて一番驚いたのがこれです。

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む、無地……
制作費ないのかなって思ってしまいました。


■ 三国志を全く知らなくても大丈夫

 そもそも主人公が全く三国志を知らない子なので作中で説明が多く出てきますし、用語集も参照できます。あとは三国志の大筋からはかけ離れることが多いので三国志の内容を知らなくても大丈夫!三国が出てきて喧嘩してるな、くらいのイメージでOK!


■ ゲームシステム

タップ機能を要求されるのが面倒くさい

 この用語集がSwitchでやるとちょっと面倒くさい。
SwitchはHDMIケーブルに繋げばモニターへの出力が可能です。なんですが、用語集等の機能を使わせる時はタップを想定してるようなんです。タップでしか反応しない。つまり用語を見るのはコントローラーでは出来ない。
用語集は結構な頻度で見ていたので、大画面で手元にコントローラー持ちながらプレイということが実現出来ませんでした。

軍議システムは普通

 字面だけ見て軍議シミュレーションなのかなとワクワクしたのですが、違いました。作中で書かれた戦略を主人公が正しく選択出来るかどうかの選択システムでした。う、うーん。事前に答えが書いてあるなんて国語の読解力問題出されている気分……。
しかも読解力問題が苦手な人用に答えを示してくれる機能もつけられます。私は使いませんでしたが。

誰の好感度が上がっているのか分かりづらい

 好感度が上がると音が鳴るのですが、誰の選択肢が上がったのかさっぱり分からないです。目の前にキャラが一人しかいなくて音が鳴ったら目の前の人の好感度が上がったのかなと思えるのですが、実際はそんな単純ではないのです。だって二人出てくる時もあるし。
 好感度一覧のようなものもあるのでそこで参照という手段も取れなくもないのですが、好感度は全部で5段階あります。1つの音が聞こえたら1段階上がるわけではないんです。つまりこの好感度一覧、今誰がどの程度上がったか確認するには役に立たない訳です。
 しかしまだ諦めてはいけない。私は数々の乙女ゲ・ギャルゲ・エロゲ等恋愛シミュレーションをプレイしてきた歴戦のオタク。歴戦のオタクは気付きました。そうだ、バックログ機能にシステムメッセージとして書かれてないだろうか、と!
見ました。駄目でした。敗北しました。

うわ~~~!!!めんどくせ~~~!!!(大の字)


■ あらすじ

 ではそろそろ本作のお話の紹介です。あらすじを公式サイトから引用します。

主人公は平凡な毎日を送るごく普通の女子高生。

ある日、課題のレポートのため図書館で"三国志"について調べているうちに、1冊の本を見つける。
どことなく変わったその本を読んでいると、突然真っ白な光が現れ
……気がつくと見たこともない森の中に立っていた……。

「うそ、ここってどこ? なんで携帯が通じてないの?」

周囲をよくよく見回すと、さっきまで調べていた"三国志"に似た世界……?
何が何だかわからないまま"孔明の弟子"にされ、にわか軍師として軍に参加することに!

名だたる英傑たちを助け、ともに扱い、日々を過ごしているうちに、いつしかお互いの存在が大切なものになっていき、そして……。

物語

あらすじを見て分かる通り、本を開いて異世界転移します。ふしぎ遊戯のようっぽい!
私はふしぎ遊戯のオタクだったのでキャッキャしてしまいました。こういうの大好き!ただし七星は集めません。


■ 主人公の役割は「孔明の代わり」

 主人公自身はあくまでも「平凡な女子高生」で、転移した瞬間に何故か知らない人から「孔明の弟子」の称号を与えられます。そして出会った人たち、劉備軍に身を寄せることになります。(本作では字(あざな)の「玄徳」と表記されるため、以後玄徳と表記します)
 三国志を知らない人用に雑に解説しとくと、三国志は名の通り三国が睨み合ってるお話です。玄徳と言うのが一国のトップで、軍師として孔明が存在します。孔明は様々な奇策で玄徳を導く、とても頭の良い人物として有名です。
本来なら玄徳が孔明を軍師としてスカウトするのですが、その代わりに主人公が軍師となります。


■ 主人公はあくまで平凡な女子高生

 主人公が転移した際に持っていた本があるのですが、それが重要なアイテムになります。本を開いて何をしたいか望めば、実現できる策が出てくる。それを玄徳に献策することで孔明の代わりができる訳です。
ただし、あくまで平凡な女子高生なので、戦争に衝撃を受けたり、戦争中にお花畑なことを言っていたり、周りに甘えていたり、でも迷惑かけていることは自覚しているのでストレスを感じてしまったり、自分の理屈がこの異世界では通じないことを肌で感じていて、良くも悪くも「平和慣れしている平凡な女子高生」なのがすごく良いんですよ~!
本に浮かび上がる策を軍議で出そうとしても、うまく言えなくて追い出されてしまって落ち込むのも素晴らしい。平凡な女子高生、そりゃいかつい大人の男の中で発言できないよ。
そして話を進めていくと自身で前向きに気持ちの区切りをつけられる。素晴らしい!
 主人公の心理描写が丁寧なので、応援したくなります。しかもこの主人公、胸熱な感じに成長してくれるんですよ!成長物語も見れる!最高!大好きな主人公です。


■ 「平和的解決」の選択肢が面白い

 この作品をやってると、「平和的に解決したい……そうだ!人質だ!」ってなるのが面白かったです。現代の価値観で考えると全然平和じゃないけど、戦をやる時代だとたしかに平和なんだよな。
 政治的結婚も平和的手段だし、人質もそうだし、なんというか、過去たしかに平和的手段の1つとして存在していた策なんですが、今だと「人」が大切にされることによって平和じゃないとされるのが面白いなぁと。今の何かの価値観も未来だと野蛮とされるんだろうか。面白いなぁ。




~~~~ネタバレするよ~~~~





■ 共通ルート

 主人公が玄徳軍に身を寄せ、そして玄徳軍での従軍、孟徳軍に捕虜にされ、仲謀軍での同盟関係による捕虜を経て各ルートに入る……かと思いきやルートによって変わります。攻略対象の所属軍ごとに変わります。
 孟徳軍に属する攻略対象の場合は孟徳軍に捕虜になってから分岐、仲謀軍の場合は仲謀軍で捕虜になってから分岐、玄徳軍の場合はすべてを経てから分岐となります。
分岐してからルートに入った後のキャラのシナリオが長く、かなりのボリュームとなってます。

 主人公は本の能力を使って望んだ策を手に入れることが出来ますが、前提として本に記載されている部分が空白であることという条件が必要です。元々この本には三国志の歴史が書いてあったのですが、空白部分に己が望んだ策を表示させ、その結果それ以降の歴史書が変わって従来の三国志とは変わっていきます。
いくつか存在する空白を埋めることが出来ればゴール。元の世界に帰れるって寸法です。


■ 攻略対象と各エンディングについて

 攻略対象は全部で10人。内1人が隠しキャラです。
バッドエンドやグッドエンド等はキャラごとにかなり差分があって意外でした。と言ってもバッドエンドが豊富かどうかくらいの差異なのですが。
基本的には攻略した順に記載してますが、攻略ルート順、攻略エンド順とします。実はAルートの合間にBルートの別エンドをプレイ、みたいなこともやったのですが、それで記載すると分かりづらいかと思うのでとりあえずざっくりまとめます。


共通・ノーマルルート

 基本は玄徳軍寄りで、誰のルートにも入らないルート。大好きなルートです。モブが最高すぎる。
主人公は玄徳軍→孟徳軍→仲謀軍を経て玄徳軍に戻ってきます。戻ってきたタイミングで本の空白が埋まっていることに気づき、そして本が光り輝き……
 

  • 共通ルート「帰還」エンド

 本が光り輝いて元の世界に帰れそうだったので帰ってみましたエンド。現世へ戻ると本の中の出来事を忘れてしまうようです。うーん無情!

  • ノーマルエンド

 本が光り輝いて現代に戻らない選択をするところから進むルート。
戻らなかった結果、なんと過去に戻ってしまった!異世界転移してさらに異世界タイムリープ!!めちゃくちゃ面白いぞこのルート!

 そして過去に戻ると新たに発生した本の空白。元の時代に戻るために過去の歴史を変えないように動く主人公!そこで出会う孔明と思しき子供!そしてモブたち!モブと主従のような関係を築き上げていく!そして現代に戻り!さらに攻略対象がしれっと死んでいく……。いや三国志としては正しいけど。
攻略対象が死んだことをスルーしつつ「物語」を終わらせていき、三国志の歴史では考えられない全く新しい歴史を導く主人公。すごすぎる。

 最初の平凡な女子高生がここまで出来るか?普通なら出来ないんですよ。でもその成長っぷりは、この異世界で人や物事に触れ合っていったのを見ていると納得出来るものなんですよ。彼女が出来ることをやっていった結果がこれなんですよね!よく頑張ったよ花ちゃん(主人公の名前)。
 帰るタイミングさえ自分で調整したのも本当にすごい。正直、去る時はもっと威厳を示して去るのかと思ったけどこれはこれであり。最後のエピソードでモブの晏而(あんじ)が自身の子供に対して「お前達だけは道士様(主人公の呼び名)が成したことを覚えておけ」って言ったのが、本当に、本当に良かったです。
そしてエンディング一覧には晏而の立ち絵で埋まってたのが笑いました。たしかになぁ~!晏而との主従ルートだったもんなぁ~!

  • 共通ルートバッドエンド「逃げた結末は」

 最初の戦で死を目の当たりにして逃げるエンディング。ここで死ぬ!なるほど!やっぱ死亡エンド欲しいもんね。あっさり死ぬのは良いと思います。

  • 共通ルートバッドエンド「失った帰り道」

 孟徳軍に捕虜にされている最中に猛徳に「帰りたい」という望みを引き出され、本を奪われて二度と帰れなくなるエンド。孟徳軍所属ルートかと思ったけどバッドエンドだった。
唆されて軽率に失うの、考えなしの子っぽい雰囲気で良いですね。

  • ノーマルルートバッドエンド「奉高攻略戦敗北」

 奉高攻略の軍議で間違えまくると死ぬエンド。共通ルートでなければ好感度の高い攻略対象が正しい選択肢を答えてフォローしてくれると言うのに……。悲惨。
 ちなみにこの「バッドエンド」と言う表記は私が勝手につけたもので実際には明記されてなかったのですが、1つのグッドエンド以外はほぼすべてバッドエンド仕様だとこの時気づきました。

  • ノーマルルートバッドエンド「江陵の交渉失敗」

 交渉失敗で殺害されるエンド。交渉に来たのに軍議で適当言いまくるのがいけないので、しょうがないんだなぁ。

  • ノーマルルートバッドエンド「涼州の戦い敗北」

 てっきり失敗して孟起に殺されるエンドかと思ったら違ったでござる。牢に捕まって終わりでござる。
この後このまま牢で死ぬのかな?そうだったらいいなー!こういう胸糞悪い話も詳細に見たいです。R18じゃないとそういう過激なやつは出来ないのかな。現世には確実に戻れないと思うんだよな。

  • ノーマルルートグッドエンド「羽扇」

 ノーマルエンドで現世に戻らず残るエンディング。みんなとそこそこ仲良くなると逆ハーレムになるっぽい。他作品だと大団円ご褒美エンドっぽい感じがします。
このエンディング、解放条件分からなくて攻略サイトに手を出してしまったのが悔しい。


玄徳ルート

 玄徳軍のリーダー。頼れる兄貴分で乱世に珍しく人徳がある性格です。
 玄徳軍ルートなので、玄徳・孟徳・仲謀軍を経てから玄徳軍に戻り、玄徳に分岐したルート。玄徳と一緒にタイムリープしてしまいます。以後、各攻略キャラのルートは大体一緒にタイムリープしてそこで絆を築きます。

 玄徳ルートは花ちゃんの恋の自覚、悟られることの恥ずかしさ、嫉妬、自分の感情をうまくコントロール出来ない主人公が最高に可愛い話でした。相手キャラじゃなくて主人公の花ちゃんを好きになる話。甘酸っぺえ~!
このルートでは玄徳軍と仲謀軍の同盟のため玄徳と仲謀の妹である尚香と婚姻を結ぶ話をがメインとなってます。政治的な婚姻ですね!これがね~!花ちゃんの意思を確認したい玄徳と、玄徳のためになる婚姻を勧めてしまう花ちゃんのすれ違いがね~!甘酸っぱいんですよ~!最高~!
ただ残念なのが、このルートでは現世への未練が微塵も描かれなかったのがなぁ。平凡な子なのだからこそ、どのルートでもそこは丁寧に描いてほしかった。

  • グッドエンド玄徳

 花ちゃんが徹頭徹尾かわいい話。玄徳も結構好きだったな。
でも「お前他のレーベルじゃなくて良かったな!ヤンデレ要素あるぞ!」って思いながらスタッフロール見てました。スタッフロールでは玄徳視点の話がテキストで表示されており、2周目をプレイすると声付きで同様の内容が追加される豪華仕様になってるので思わず「お!」となります。
こういう追加の仕方いいね~!

  • ノーマルエンド「黎明の王」

 玄徳や主人公が元の未来に戻るより「献帝を保護する」ことを重視したエンド。過去改変を平気でやってのけるぅ~!すごい!バッドエンドっぽくなかったのでノーマルエンドと表記してます。
 身分を隠して普通の夫婦として献帝を保護し、普通の子供として育てあげ、適切な時期に献帝を帝として返り咲かせるお話です。夫婦設定になってるけど、恋愛感情で接していたかは不明。個人的には恋愛は感じられませんでした。一足飛びに家族愛になってる感じ。
献帝にとっては一番幸せで良い未来な気がします。

  • バッドエンド「届かなかった言葉」

 玄徳を守るために本を使って現世に戻るエンド。この後の玄徳が見たいですね〜!現世に戻ってしまったことで花ちゃんは忘れても、玄徳含めみんなは忘れないだろうと思えるのが最高。爪痕を残す主人公……いいじゃん!

  • エンディング後「婚約宣言」

 グッドエンドをクリアするとおまけでその後の話が解放されるやつです。
どうにかして花ちゃんを喜ばせようとしてる玄徳にほっこりしました。花ちゃんが熊猫(パンダ)の優先順位高すぎて玄徳が困惑してるのも面白かったな!
でもやっぱ元の世界の未練や葛藤も描いてほしい〜!!ねえ〜!!何の憂いもないじゃん~~!!


仲謀ルート

 玄徳・孟徳・仲謀軍を経て分岐するルート。仲謀軍に軍師兼捕虜になって仲謀と一緒に過去に戻るところから仲良くなります。仲良くなると命の危険が増します。狙われているよ公瑾(仲謀の部下)によ!!
仲謀だけバッドエンドの数が段違いになります。こわいね。
 本当は雲長ルートに行こうとしたんですけどなぜかこっちに来てしまった。不思議だ……。

 仲謀自体は俺様でツンデレっぽい感じなのですが、普通に権力者だから(正統に権力を持っていて奮ってるなら当然なので)怒りは湧きませんでした。俺様アレルギーな私でも大丈夫!
 主人公は軍師として活躍しますが、そこからかなり可愛く恋愛してくので微笑ましいです。最初は花ちゃんは仲謀のこと全く意識してないのが面白いんです。仲謀が不憫枠なのが可愛くて可愛くて!
仲謀が花ちゃんに「不満があるなら言え!」って言ったら「仲謀のところにいるのが不満なんだよ!」って威勢良く言われたのが面白すぎて声をあげて笑ってしまいました。仲謀、しっかり傷つくんだもんな。
不憫すぎて可愛いので攻略当初は「一生くっつかないでくれ……」と願ってました。くっつきました。そりゃそう。

 このルートでは玄徳の時に望んでいた現世への未練もちゃんと描いてくれるので最高なルートです。

  • バットエンド「帰還」

 仲謀と話している途中に本が光りはじめ、過去にも戻らず現世に帰るエンド。勢いで帰っちゃうのパターンはどのキャラも同じかな。

  • バッドエンド「片恋」

 仲謀に告白されて断るエンド。振るとあっさり引き下がってくれるのが素晴らしい。そしてあっさり玄徳軍に返してもらい、やることをやってから現世に帰る花ちゃん。最後に若干仲謀のことを気にかけてるのがいいですね。仲謀の引き際が良くて最高!株が上がりました。

  • バッドエンド「暗殺」

 玄徳と仲謀の妹である尚香と玄徳が政略結婚するので婚礼の儀をしようとしたら、婚礼当日に玄徳が暗殺されるエンド。仕掛けるにしてもせめてもうちょい待てよなエンドでした。そんなすぐ暗殺する!?犯人わかりやすすぎだろ。

  • バッドエンド「すべてが終わった後に……」

 結婚当日の策略を防ごうとなんとか動き回ったせいで牢に入れられて何もできないエンド。そして暗殺は実行されたが失敗し、なぜか玄徳軍に戻れることになり、そのまま現世に帰る花ちゃん。玄徳が死んでない分、こっちのエンドの方がマシかな。

  • バッドエンド「決別」

 結婚当日の策略を防ごうとして、仲謀に会わず玄徳軍を優先することを選択し、暗殺計画は実行されたがなんとか玄徳軍と一緒に帰るエンド。「自分は玄徳軍の人間なんだから仲謀を切り捨てる」という、花ちゃんらしくない選択肢を選ばせてしまいました。ごめんて……。

  • バッドエンド「閉ざされた未来」

 仲謀が花ちゃんを守るため、仲謀の部屋に閉じ込めていたにも関わらず、あっけなく暗殺されるエンド。理不尽系大好き〜!
これは公瑾をどうにかしないと結ばれないのがわかるエンドですね。何も考えずに守られるだけでは生きていけないんだなぁ。

  • バッドエンド「乱戦の中で……」

 婚儀中の乱戦で死ぬエンド。仲謀軍の兵士が「貴様!玄徳軍の!問答無用、死ね!」と言って攻撃してきたのには笑いました。仲謀ルートだとマジであっけなく死ぬの笑ってしまう。公瑾とは関係ないところでも死ぬんだもんな。

  • バッドエンド「失われた初恋」

 すべて終わってから仲謀に「現世に戻る」か「残る」か選ばせてもらい、「現世に戻る」を選択したエンド。めっっちゃ良い!
仲謀は花ちゃんに選ばせて尊重してくれてるし、花ちゃんはそれでも帰りたいって選べたし、とても良い!
ただ、仲謀が「後悔しろ」と言っても、花ちゃんが「忘れたくない」と願っても、現世に戻ったら花ちゃんは忘れるんだろうな……と思ってしまいますね。仲謀は絶対忘れないけど。忘れられないけど。

  • グッドエンド仲謀

 「残る」ことを選択したエンド。花ちゃんの未練も描いた上で花ちゃんが自ら選択できるシナリオ、良いと思います。キーアイテムである鈴のストラップも可愛い使い方してたし、可愛い話だったな〜!死亡数は可愛く無いけど。
でも仲謀が花ちゃんにベタ惚れなのが本当に可愛い!
仲謀が俺様キャラだったのは、実は亡くなった兄の真似(尊敬してる君主像を再現してた)っていうのが結構可愛くて好きですね。弟属性、いいんだよな。

  • エンディング後「幽霊騒ぎ」

 仲謀家の問題の話。母親が関わってくる話です。そりゃそうだよな!避けて通れないよな!家の問題もちゃんとやってくれてありがたいですね。
この二人は一緒に成長していく姿が可愛いです。仲謀が花ちゃんの意思をちゃんと尊重してるのも良い。描写丁寧で可愛かったな!仲謀にはもっと不憫になってほしかったけどな!
 個人的には仲謀母から笑顔で皮肉言われてるように感じるのですが、花ちゃんも仲謀もそう受け取ってないのでプレイヤーだけソワソワしてる事態になったのが面白かったです。これは、私が汚れているのか……?


雲長ルート

 玄徳軍所属で玄徳・翼徳と義兄弟の誓いを交わしている人。良識があり、冷静で大事なことならきついことも言う性格。
 玄徳軍ルートなので、玄徳・孟徳・仲謀軍を経てから玄徳軍に戻り、雲長に分岐したルート。ただし雲長は、最初の選択肢に雲長を選ばないと分岐しません。だから仲謀ルートに行ってしまったんだな!
しかしこの雲長ルート、特殊です。他のルートと同じく雲長と一緒に過去に戻るのは戻るのですが、雲長の秘密が明かされるんですよ……。雲長、現世出身だってよ。

 雲長は主人公と同じく本を持ってやってきた現世の人間で、本をなくしてしまったことによって駒(登場人物)に成り代わってしまったとのこと。そして何度も雲長として「本を持った人間に出会い、元の世界に戻るのを見届けてきた」とのこと。雲長がループしていることも、本の犠牲者が何人もいることも驚きましたが、なんでこの設定で隠しキャラじゃないのかが不思議です。隠さないとダメだろ。
そんな感じのキャラなので、雲長は基本的に主人公に協力的です。

  • グッドエンド雲長

 一番最初の選択肢、好みについて雲長を選ぶと雲長らしき人物が現れるのですが、実はこの時点の雲長は「帰還した雲長」だった訳です。主人公が最初に選んだ時点で雲長が救われる未来は決まっていたってことですね。
そして今まで現世に戻ってきたら記憶が曖昧になっていたはずが、なんとこのルートでは思い出せる!なぜかわからないけど!よかったね!この雲長は解放されたのでほっとしました。
でもこのルートじゃない雲長は、今でもずっと三国志と似た世界で繰り返し生きてるんだろうな。

  • バッドエンド「一人ぼっちの帰り道」

 雲長が死ぬことを回避する策を預け、安全な別の場所で待機し、すべてが終わってから現世へ帰るエンド。まあでも雲長、死んじゃうんだよな……。
本から雲長が死んだことを読み取って、花ちゃんが何の反応もせずに強制的に話が終わったのが印象的でした。
無力感や驚きすら感じる暇なく、現世に戻されて記憶を失ったのかな。

  • バッドエンド「帰還」

 「一人ぼっちの帰り道」と同じように雲長の死を防げなかったエンド。現世へ戻った時の描写が、グッドエンドを知っているとさらに際立ちます。現世の会話がほぼ同じなのに、雲長だけがいないんだよな……。悲しいね。

  • バッドエンド「繰り返すもの」

 本を失うことで主人公も本の駒になり、本当に孔明に成り代わるエンド。虚無すぎる~~!!でも大好きなエンドでした。最高じゃん。

  • エンディング後「始まりの終わり」

 現世で学生らしく可愛く恋愛してる話。花ちゃんの泣き顔が最高でした。
「バカップルだな」「バカップルですね」のやりとりほんと可愛かったな。雲長も結構可愛かったし。いやーでも花ちゃん可愛いなー!泣き顔最高だなー!!


翼徳ルート

 玄徳軍所属で玄徳・雲長と義兄弟の誓いを交わしている人。大雑把で正直で犬っぽい。
 玄徳軍ルートなので、玄徳・孟徳・仲謀軍を経てから玄徳軍に戻り、翼徳に分岐したルート。一番好きになれなかったキャラです。翼徳の精神性が幼いので、なんだか精神的おねショタの雰囲気があるのが謎でした。他ルートではわかりませんでしたが、原作に忠実(?)に乱暴者設定なので、キレて他人に暴力振るって「お前のためなら我慢できる気がする、気をつけるから怒らないで」ってのは精神的な暴力じゃん……てなったので萌えよりDVの心配してたルートです。
酒を飲むと凶暴性が増し、キレると手がつけられず、でもお前のことは好きなんだお前も好きでいてくれというのは……ちょっと……。
ただ、絶対ムリ!ってならずに最後まで読めたのは、この世界観ならこういうキャラも普通にいるだろうなと思えたからです。乱世だからね、力が強かったらそれだけで正義だもんね。
過去に戻る意味が一番なかったルートでもあると思います。本当になんで過去に戻ったんだ?ノリ??

  • グッドエンド孟徳

 花ちゃんの意思を尊重できたのは良かったと思うんですけど、その後の未来へのDV不安が大きかったエンドでした。

  • ノーマルエンド「家族のもとへ」

 花ちゃんを現世へ、家族のもとへ帰還させてあげるエンド。
でも翼徳にとってはひどいエンドだと思うんですよね。持たせた土産は置いていかれ、好きな相手は目の前で消え、そして花ちゃんは翼徳のことを忘れる(明言されてない妄想です)ことを思うと孟徳可哀想〜〜!!でも土産は現世へ持っていけないし、現世での記憶保持はグッドエンドでしかできなさそうだし。そうなると思うんですよね。こういうエンド好きです。

  • エンディング後「表裏一体」

 飲酒と頭に血が上ることをトリガーに乱暴者になるの、同一人物だからオッケー!って花ちゃんが言っててもこちとら心配で仕方ないんですよ!!
二重人格ってわけじゃないし、無意識的に切り分けてるだけだと思うけど、怖いだろこんなん。DV不安だよ、花ちゃん……素直にお祝いできない……。花ちゃん自身は殴られないと思うけど、花ちゃんのことをだしに使って誰かを殴って脅されるパターンありそうじゃん……。


公瑾ルート

 仲謀軍所属の軍師。物腰が柔らかいけれど常に微笑んでいて内面を出すことはありません。
 玄徳・孟徳・仲謀軍を経て分岐するルート。仲謀軍に軍師兼捕虜になって仲謀と仲良くしすぎず、軍師としての力を発揮するとルートに入れます。というか仲謀軍に行くと最善手を選んだらかならず公瑾に行く気がする。
このルートでは公瑾が花ちゃんを試しますが、花ちゃん自身が本の力に頼らず自分の考えで10万本の矢を集める赤壁の戦いに挑みます。ここだけは本当に花ちゃん自身の力なので、平凡主人公とは言えないかも……?

 仲謀ルートの死亡率が嘘のようにバッドエンド数がありません。自分の相手だと殺さない公瑾!さすがだね!

  • グッドエンド公瑾

 偽婚儀についてはそのまま進み、偽物花嫁についてなんか言及あるかと思ったら何もありませんでした。でも花ちゃんに手を尽くして守ってもらえて良かったね。じゃなかったら必ず死ぬもんね……。
玄徳もそうだったけど現世への未練が何も描写されないの嫌です。なんでだ!平凡女子高生なら親元から離れる悲しさをもっと表現してくれ!

  • バッドエンド「軍師失格」

 花ちゃんに軍師としての才能を求めているので、策を献上できなかったらお払い箱でした。お払い箱 or 恋、の選択肢!理不尽!!
でもお払い箱にされても玄徳軍に帰れるから、まあ……。暗殺されないなら、まあ……。現世に戻れるし……。

  • バッドエンド「宿命」

 好感度が足りないと公瑾を助けられないエンド。そして花ちゃんが自ら本を燃やすエンド。自分の罰として本を燃やすの凄まじい。
燃やしたことで「お前が孔明になるんだよ」エンドに直進するのかなと思ったんですけど、本の表紙が変わってた=物語は完成してたので恐らく孔明にはならないんですかね。良かったね、花ちゃん。無限ループ地獄にはなってなさそうだよ。

  • エンディング後「隠し子騒動」

 隠し子について花ちゃんから信じてもらえないのは笑いました。下手な真似しない公瑾……。


子龍ルート

 玄徳軍所属で玄徳のことを尊敬している少年。無愛想で生真面目で頑固な性格。
 玄徳軍ルートなので、玄徳・孟徳・仲謀軍を経てから玄徳軍に戻り、子龍に分岐したルート。今までで一番ラブコメ風なルートです。裸を見ちゃうドッキリ、お互いを気遣ってすれ違い、子龍が明確に自覚したらプロポーズ!結婚!!いや~すごいですね子龍くん、生真面目頑固がまさにちゃんと描写されている。

  • グッドエンド子龍

 途中の演出が私好みじゃなくて本当に惜しい。敵に追われている中、子龍くんが花ちゃんをかばうシーンがあるんですが、子龍くんの背中がバーンと表示されたスチルが出てきて、めちゃくちゃかっこいいんです。この背中に守られている感じがして物凄くときめくんです!でもね、そこから駆け足にしなくてもいいじゃないですか〜!!もうちょっと丁寧に!じてほしい!
子龍の背中で守られる演出良かっただけに、本当に残念でした。
 でも恋心を自覚したら一直線にプロポーズ!結婚!ってなって駆け引きすらなかったのは実直で良かったと思います。

  • バッドエンド「旅の果てに」

 過去の旅で子龍くんの意見を尊重したら未来が変わってしまったエンド。そしてそのまま現世に戻る主人公。戻るんだ!?と驚きました。
子龍くんには、微妙に異なった未来に絶望して欲しいですね。そういう描写が欲しかったな~!

  • バッドエンド「帰還」

 好きだと告げず、最後に一言「あなたと共にいられて誇りに思う」と言うエンド。切なくていいですね!子龍くんには一生の傷を抱えてほしいですね。花ちゃんは忘れるけどね。

  • エンディング後「二人の準備」

 二人が仲良くしているのとか、子龍くんが同僚にいじられているのとか見れるのが最高でした。子龍くんが同僚から「部屋で何してるんだ?」「話してますが」「見ろ!子龍は子龍だ!」って言われたシーン可愛いくて最高。
孔明が気を使って二人をデートに行かせてくれるのが涙ぐましいですね。


孟徳ルート

 孟徳軍のリーダー。女好きで軽いが他者の心を読むのがうまい切れ者です。
 孟徳軍ルートなので、玄徳・孟徳軍を経てから玄徳軍に戻らず、孟徳に分岐したルート。仲謀には負けますが、孟徳もそこそこバッドエンド数が多いです。
玄徳軍に戻らず孟徳軍として捕虜兼軍師として活躍するのは仲謀軍と一緒になります。
孟徳ルートで面白いのは孟徳が「見ただけでその人が言ってることが本当か嘘か」わかるところ。そのせいで若干面倒くさい出来事にも巻き込まれますし、孟徳と花ちゃんの信頼関係にヒビが入りまくりです。
 それでも孟徳はなぜか花ちゃんのことがひと目見た時から好印象を持っているのが面白かったな。孟徳の「君は俺じゃなくても、好きになってくれる相手なら誰でも好きになってた」という発言は的を得ていて面白かったです。そうだね!きっかけがある相手全員好きになっちゃうからね!何せ恋愛シミュレーションの主人公なのでね!

  • バッドエンド「敵に深入りしすぎた結果」

 孟徳軍の捕虜となり、ノーマルルートで玄徳軍に戻らず孟徳ルートに行ってから玄徳軍に戻ろうとすると兵士に追いかけられ落下死するエンド。む、無情!

  • 孟徳軍バッドエンド「深入りしすぎた結果」

 余計なものを見てしまって殺されるエンド。エンディング名を見ると、いつも深入りするじゃん……って思ってしまう。でも仲謀の時みたいに黒幕がいる雰囲気ではないのが面白いですね。

  • 孟徳軍バッドエンド「届かなかった伝言」

 余計なものを見てしまって(以下略)。死亡時期が異なるだけで死亡要因も死亡結果も全く一緒でした。

  • バッドエンド「帰還」

 本が完成したことで過去に戻らずあっさり帰るエンド。やっぱ帰還はどのキャラも一緒かな~。

  • バッドエンド「幸せのかたちのひとつ」

 孟徳ハーレムの一員になって本宅で囲われるエンド。明らかに孟徳に縛られてるけど、花ちゃんに全部捨てさせたのに孟徳は何も捨てず、夫人たちを囲いやがって……!と悔しいのに話的にはすごく面白くてぐぬぬってなりました。孟徳、どん底に沈ませたい男ナンバーワンに輝いてるよ。
 でもこのエンドでは本が失われている(孟徳が隠してる)ので、「お前が孔明になるんだよ」ルートに直進しないのかな?本が消滅しなかったらいいのかな?

  • バッドエンド「泡沫の未来」

 孟徳を信じきれなくて信じて欲しくて孟徳暗殺計画に加担しそうになってギリギリで孟徳を庇って死ぬエンド。切ない〜!好き!
このルート、本が燃やされてるっぽいんですが、実際は本物の本じゃないのかな?そうしないとお前が(以下略)になっちゃうもんね。雲長ルートを知ってしまったが故にこの部分が気になってしまう。

  • バッドエンド「鳥籠」

 孟徳暗殺計画に加担しそうになってギリギリで孟徳に危ないよって教えると豪華な牢獄に押し込められるエンド。鳥籠って言ってるけどぶっちゃけ幸せの形エンドも牢獄みたいなもんだし、変わりないのでは……と思ってしまう。閉じ込めるの好きですね。

  • 孟徳エンド

 なんかハッピーエンドになってしまったんじゃが……?と困惑したエンド。好感度を上げておけばバッドエンドのその後がハッピーエンドになるとは思わなかったな。
このエンド、本が焼失してしまうんですが孔明に成り代わることはないのか?やはりページを埋めれば問題ないのか?あと孟徳おまえ、夫人たちはどうするんだ!?

  • エンディング後「猫と丞相」

 「夫人たちはどうするんだよ!」って憤ったせいか、孟徳が花ちゃんに「君一人だけ大切」って言ってました。でもそれ見ると夫人も大切にしろよ!って思ってしまう。
孟徳はもう夫人がいるので幸せのかたちエンドの待遇が一番しっくり来たな。だって今の花ちゃんのポジション、妾だから……。


文若ルート

 孟徳軍所属の軍師。冷静で端的な物言いをし、不正や無能を嫌うキャラ。
 孟徳軍ルートなので、玄徳・孟徳軍を経てから玄徳軍に戻らず、文若に分岐したルート。文若は生真面目なので花ちゃんを軍師としてはあまり使わず、小間使いとして使ってるのが面白かったです。
あとは過去!過去に戻る時に他のキャラだとそれとなく話を合わせてくれるのですが、文若は全く合わせないので(主人公を信頼してないので当たり前)、頭がおかしい兄扱いされてしまうのが面白かったです。
他にも文若はギャグがてんこ盛りで大好きでしたが、真面目な面もあります。

 自軍内の思想の違い故の軋轢を描いてくれるのが、本当に素晴らしい。孟徳は自らが帝となって覇権を取りたい。文若は帝が主権を持つ形を望んでる。孟徳の願いは文若と違うけど、覇道を成せそうだから付き従う。いいですね!
でも正直なところ、文若は玄徳軍が一番似合うのでは……と思ってしまうかな。たしかに孟徳は覇道を成せる人なんだけど、玄徳の理想と文若の理想は近いし。

  • グッドエンド文若

 文若と孟徳との衝突が滾るルート。花ちゃんが献策して未来を変えるというより、花ちゃんがいたことによって文若の考えが少し変わってそれが大きく未来を変えることになったのが面白かったです。展開も熱く、演出も面白く、かなり好きなルート。

  • バッドエンド「毒」

 文若が毒を飲んで自殺したことが判明し、逃げるように現世に戻ったエンド。なんでぇ~??服毒理由がよくわかりませんでした。毒殺されたりした?
本当に自ら望んで全部終わりにしたかったのかな。花ちゃんも言ってたけど、逃げたかったのかな。

  • エンディング後「嵐の夜」

 孟徳にからかわれまくった話でした。主従仲は完全に修復されてるので良かった~!
結婚するまではキスすらも遠慮してる文若、今まで出てきた中で一番の潔癖なんですよね。子龍くんすら凌ぐぞ。子龍くんは野外で隠れてキスできるまで成長(?)したので……。


孔明ルート

 待望の孔明ルート。本来なら玄徳軍所属の軍師。ひょうひょうとして、人をからかって楽しむような性格の賢人。
大まかな流れはノーマルルートと一緒です。
実はこの方、今までに重要キャラだと匂わせまくってるのに隠しキャラではありません。ノーマルエンドさえクリアしていれば攻略できるお手軽キャラ。なんでや!そんな簡単なキャラじゃないだろ!

 孔明ルート以外では師匠に放置されることが多い花ちゃんですが、孔明ルートだといつも以上に師匠してくれています。

  • バッドエンド「ふさいだ目」

 玄徳から孔明のところに戻れと言われ、そのまま安全な孔明の家に行き、代わりに孔明は玄徳軍の軍師として活躍し、花ちゃんは何もせず穏やかに暮らしてページが埋まった段階で現世に帰るエンド。
これで戻った際に記憶保持されるなら罪悪感も持つだろうけど、恐らく保持されないので、このルートが一番傷つくことなく安全なルートなのかもしれない。

 そしてバッドエンドに進まないと過去に戻った時に過去の孔明(亮くん)の師匠を花ちゃんがすることになります!
そこで花ちゃんが孔明に教わったことを亮くんに教え、亮くんは未来に自分の師匠に教える。巡り巡っての師弟の立場を与えあい、約束された関係性。これは人気になる訳だわ!

  • バッドエンド「機を逃した結果」

 孔明の指示を間違って認識してしまい、玄徳へ間違った献策をしてしまって孔明から戻るように指示され、代わりに孔明が軍師として活躍し、花ちゃんは安全な地で気まずくなってすべてが終わった時に勝手に帰ったエンド。花ちゃん意外とこういうところあるよな。いや気持ちはわかる。

  • グッドエンド「孔明」

 すべてが終わった後、孔明が花ちゃんを元に戻そうと画策していたけど花ちゃんはそれを拒否して残るエンド。演出最高でした!孔明は最初から最後まで手離すって決めて動けるのがいいですね。この演出方法は子龍くんとも似てるけど、ガチで帰ったと思ったしすごく良かったな。
ていうか実際帰って、また1からやり直す話だと思った。それが隠しルートだと。普通に孔明ルートだった。

  • バッドエンド「光の中に消えた未来」

 花ちゃんが現世へ戻ってほしいという孔明の願いを拒否しないエンド。花ちゃんがこの世界に残ろうと踏ん張らない限り、必ず元の世界に帰ってしまうことになるのが最高ですね!
でも、孔明は花ちゃんを元の世界に戻すのが望みなのに、他のルートで他の男とくっついてるのを見る羽目になるのか……不憫すぎていいじゃん!!

  • エンディング後「積み重なったもの」

 花ちゃんに向けた10年分の手紙が最高すぎるし、これがすべてのルートでもそうなってたかと思うと滾る!
黄巾に直接関わらない限り孔明として成立しなさそうだけど、ちゃんと孔明として存在してるし、どのルートでも花ちゃんを想って軍師になるし、それならどのルートでもこの10年分の手紙も書くのでしょう。うーん不憫。
最初から諦めている男、孔明……。でも花ちゃんのことも花ちゃんの教えも切り離すことができない自分の一部だと感じている男、孔明……。最高じゃん。


隠しルート

 隠しルートのキャラは仲謀軍所属!便利屋の草安くん!
公瑾の部下で、仲謀の妹である尚香にそっくりなため、偽婚儀の偽花嫁を努めます。仲謀と尚香の腹違いの弟なのでそっくりなのも当たり前。
まさかこのキャラが隠しキャラだとは思わなかったので驚きました。だから公瑾ルートでさえ詳細が語られないのか~。どうやら公瑾エンドをクリアするとルートが解放されるようです。
 草案は命令されたことを忠実にこなすだけで感情が無いんだ……みたな感じかと思いきや、気遣いもできるし最適案取れるし依頼主の要望を汲み取って柔軟に動けてるし、アフターフォローも自分から発案できるし、最高に使い勝手が良いキャラです。公瑾がなんで使い潰してるのかわからん。

  • グッドエンド草案

 乱世の中でも戦地から離れて平和に暮らしていくエンド。爆速で花ちゃんに絆されるのは見てて面白かったです。二人のやりとりが可愛かったな〜。大切な母の思い出の場所を共有してくれたシーンがすごく良かったです。
軍師として離れて平和に暮らせそうなのはこのルートかなと思いつつ、でも一応乱世だから攻め込まれたら終わりですね!

  • バッドエンド「救えなかった心」

 好感度が足りないと公瑾に刃向かう気概も育たない!素晴らしい!ただし花ちゃんは玄徳軍に送る!そして失意の内に現世に戻る!良いエンドですね〜!花ちゃんに向けた「ごめん」という一言が最高。

  • エンディング後「化け物退治」

 医者として暮らしている草案とその妻が住んでいる村に化け物が……!?っていう話なんですけど、最初から最後までほのぼの。良い後日談でした!


その他シナリオ

  • 元譲「許都の1日」

 孟徳の部下で、主人公が孟徳軍を退けた時の将である元譲。主人公にやられている訳なので、内心腹に据えかねるところがあっても向き合ってくれる真面目なキャラ。すごく良い男だと思うんですけど、攻略対象じゃありません。なんで?おっさん顔だから?

  • 三都賦

 元はドラマCDだったもの(らしい)。お祭り時空っぽい感じ。
三軍のトップがバチバチに争っていたり、パラレル合体して三国軍師対決(孔明VS公瑾VS文若)になったり、代理試合が発生する謎時空。ものすごく面白かったです。


■ 不満点

 以上でシナリオは終わりですが、若干不満なところもあります。

本の詳細は結局のところわからない

 作中では主人公以外にも本を使っていて、望みを叶える本と言われていましたが、基本的にやってることは異世界に引き込んで「本が判断した物語の終わり」まで引っ張り、都度本から「何か」を提案されるってだけなんですよね。「軍師のようなことがしたい」と願った主人公の場合は献策でしたが、他の願いだとしても本を持ち込めるだけだし、昨今のなろう系みたいにスーパーパワーが貰えるわけでもなさそう。恐らく本がしてくれることは献策だけなんでしょう。でも結局実態はわからない。なんだったんだ~!!

現世への未練を書いてくれ

 一部ルートで花ちゃんの現世への未練が全く描写されなかったのが不満。別ルートでは書いてるじゃん!!

恋愛をした上で現世へ帰る選択肢を示してくれ

 一部キャラは相手に現世への道を示すことができたのに、結構な数のキャラが現世へ戻る選択肢を示してくれませんでした。相手ばかりに残留を求めるな!選択肢すらないんだもんな……。
というか、好きな相手に元の世界を捨てることを望むならお前も今の世界を捨てろ!家族も友人も夢も権利も義務も価値観も何もかも捨てろ!花ちゃんはそれをしてるだろうが!!



■ まとめ(ネタバレなし)

 プロフィールからのプレイ時間を見てみると40時間以上とのこと。結構プレイした感じがします。
キャラの好みは文若>孔明>隠しルートでした。晏而は別枠!
話としては孔明ルートが一番好きです。でも孔明が隠しルートじゃなくて別キャラが隠しルートだったのが一番謎でした。なんで?
雲長ルートも隠しじゃないのが不思議です。なんで?
でも人気な理由が分かる作品だったなー!オススメです!

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