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ゲーム「ワンダと巨像」感想

 名作と言われている「ワンダと巨像」。PS4作品の「人喰いの大鷲トリコ」はプレイ済みだったので、他の作品も楽しいかも!と期待に胸を膨らませてプレイしてみました。PS4版をプレイしています。
いざプレイしてみたら、楽しいは楽しいかもしれないけどストレスと戦いながらやるゲームだったな……という、期待を打ち砕かれてしまった人の感想です。
結構文句が多いので苦手な方は読むのをやめておいた方が吉!

ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ時間:約11時間半
媒体:PS4

■ あらすじ

 公式の「戦い」という項目が一番あらすじに近かったので引用します。

失われた少女の魂を取り戻すため、自身の何十倍もの大きさの巨像に、臆することなくしがみつきよじ登り、何度でも知恵と勇気で立ち向かう、ワンダ。
「少女を救う」、その一心で向かう先は、希望か、それとも――

ワンダと巨像とは - 戦い

 一応、私なりのあらすじも書いておきます。

 主人公ワンダは儀式によって魂が失われた少女を蘇らせるため、ドルミンという人物の力を借りることにした。どんな代償も惜しまないワンダ。そんなワンダにドルミンはこう言った。
「神殿の偶像を壊せば、あるいは。ただし偶像は人間には壊せない。対となる巨像を倒せ」
そしてワンダは各地の巨像を倒す旅に出る。

 こんな感じなので、やることはただ1つ。「巨像がいる場所に行って、巨像を倒すこと」。それだけのシンプルなゲームです。


■ キャラ紹介

主人公ワンダ

 少女を蘇らせるためにどんな代償でも払おうとする少年。

©Sony Interactive Entertainment

馬アグロ

 ワンダの馬、アグロ。ほとんどの場所についてきてくれる素敵な馬。アグロに乗って一緒に巨像を倒したりする時もある。ただし操作性は良くない。

©Sony Interactive Entertainment

少女

 何かの儀式の犠牲になった少女。儀式のせいで魂だけ抜けてしまったとのこと。ワンダとの関係性は不明。

©Sony Interactive Entertainment


■ 媒体の違い

 PS2、PS3、PS4の媒体で発売されており、PS4はフルリメイクだそうです。
グラフィックの向上と、フォトモードが追加されています。
また、PS3版の場合はPSNowの対象になっていたり、PS4版はPSPlusで過去フリープレイ対象になったこともあります。


■ ゲームシステム

美しいグラフィック。ただしリアルを追求しすぎて見づらい

 グラフィックが本当に美しい。上記にも書きましたが、過去のPS2やPS3と比較すると段違いです。
公式の比較動画がこちら。

私がスクショした画像も載せておきます。

©Sony Interactive Entertainment

きれいですよね!

 ただ、暗い場所や影になってしまう場所が本当に見づらい。リアルさを追求しすぎてる感じがある。そりゃリアルだったら暗くなれば見づらくなると思うけど、視認性を下げすぎるのもどうなんだ。もうちょっとなんとかならないのかなぁ。
一応、明度設定は初期設定時に設定できますが、言われたとおりに設定したにも関わらず見づらかったです。

BGMが美しい。ただしほぼ聞けない

 BGMが好き!良い音楽です。ただし移動の時はBGMなんて鳴りません。ムービーや巨像対戦時やちょっとしたタイミングで鳴るBGM。たまにしか聞けない。なんで?

戦闘時のHUDレイアウトを弄れる

 HUDを弄れます。これは素晴らしい!ただ、そこまで自由度は高くありません。

  • 巨像の体力ゲージの場所が3パターン

  • 自身の体力スタミナゲージの場所が2パターン

  • 戦闘時に常時表示するか、自動表示か、非表示か

弄れるのはこのくらい。だとしても弄らせてくれるっていうのが素晴らしいかと!

フォトモードの素晴らしさ

 PS4版になってから追加されたフォトモード。あまりの新設設計っぷりに脱帽します。これが本当に良い!
フィルターはもちろんのこと、画角や対象者(主人公か馬どちらか)、ズームイン・ズームアウト、他にも様々な機能が存在します。このフォトモードは本当に好きでした。

オープンワールド。ただし何もない

 美しいグラフィックでオープンワールド!ワクワクしますよね。私もワクワクしていました。最初だけ。
この世界は敵なんていなければHPが減る要素なんてないわけです。何らかの文明が滅んでからしばらく経過した土地という雰囲気です。
道中何もなく、出会う人もおらず、探索するワクワクが皆無でした。

カメラワークが壊滅的

 自動補正のカメラワークが本当に壊滅的です。自分でカメラを見やすく動かしても必ず補正してきて荒ぶる。さらにカメラが遮蔽物にぶつかることが多いこと多いこと。勝手に荒ぶるカメラ。
対巨像戦ではカメラワークのせいできつい思いをすることでしょう。見えない、見づらい、荒ぶってる。凄まじいカメラワークでした。

巨像への道標は光る道筋

 日の光が当たっている場所で剣を掲げると青い光が出現します。その青い光の場所に倒すべき巨像がいる。そこに行けばいいわけです。
ただし一直線でしか光は差さないので、実は遠回りしなきゃいけなかったりします。単純に光に従うだけだと迷子確定。
後半に行くにつれて迷いやすい場所が増えていきます。

©Sony Interactive Entertainment

主人公のアクション攻撃

 主人公ができる攻撃は2種類。弓で射るか、剣で刺すか。ただし巨像に攻撃を入れるには条件があります。

  • 弱点であること

  • 剣であること

  • 溜め攻撃であること

これらの条件をクリアしないとダメージが入りません。剣攻撃で全く溜めずにプスプスと刺すこともできるのですが、意味がありません。私は最初プスプス刺してました。

©Sony Interactive Entertainment
©Sony Interactive Entertainment

対巨像戦

 16体の巨像と対峙し、ワンダくんが持参したすごい剣で巨像の弱点を刺すと倒せます。
 巨像には「どうやって弱点まで近づくか」を念頭に動かねばならず、弱点は「剣を構えた状態」かつ「弱点の近くにいる状態」でないと弱点が表示されません。そのため、「巨像の体に登る」ことと「巨像の弱点を探る」ことをこなしていかないといけないわけです。謎解き+アクションという感じですね。
これがも~~~~本当に難しい!!

©Sony Interactive Entertainment

教えてもらえないアクションが多い

 最初の巨像戦ではチュートリアルのような形で教えてもらえますが、基本アクションも含めて色々教えてくれません。
たとえばR2ボタンは「つかまる」という説明しかされていませんが、動作は「しゃがむ」「(正面、地面で何かにつかまれそうな時は)つかまる」「(特定条件でのみ)祈る」という謎のアクションが隠されているわけです。教えろよ。

教えてもらえない機能が多い

  • 握力強化

 尻尾が光っているとかげの尻尾をゲットすると握力(スタミナ)がアップします。とかげがいる場合は「トテトテ……」というサウンドが鳴ります。とかげが歩く音ですね。祠の近くにいる場合があります。祠ではない道中のどこかにもいます。

  • 体力強化

 大木には果物が生っていることがあります。弓で射ると落とせるので、それをゲットすると体力がアップします。サウンドは鳴りません。自力で見つけろ。

  • 武器強化

 たまに地面に光る何かがが落ちていますが、何なのかは最後までわかりませんでした。近づくと綺麗な音が鳴ります。1つ拾っても何も意味がありません。クリア後に検索してみたところ、このアイテムをすべて集めると特殊な剣がもらえるそうです。

 これらすべて、ゲーム内で教えてもらえません。ちなみに私は巨像13体目の道中でようやく体力・握力強化アイテムの存在を知りました。教えろよ!!

謎の祠の意味

 道中いたるところに祠があります。そこには光る尻尾のとかげがいたり、祈ると体力回復する石像があったりします。しかし本作は道中に体力が減るようなことはない。そしてじっとしていれば体力は回復します。何の意味が……?と思っていたら、クリア後に分かりました。石像に祈ることで各巨像とタイムアタックできるようになるらしいです。
つまり、1周目の石像への祈りは無意味!

©Sony Interactive Entertainment

謎の洞窟

 迷子になってる途中に見つけた謎の洞窟。中には謎の樽が。アチーブメントも獲得しました。何の意味があるのかさっぱりわかりませんでした。
クリア後に検索してみたところ、どうやら「人喰いの大鷲トリコで出てきた樽をイメージしている」、つまりサービス要素らしいとのこと。せめて何かの意味を持たせろよ……!何かの強化アイテムにするとかさぁ!

©Sony Interactive Entertainment

無慈悲なオートセーブ

 今作ではオートセーブに対応しています。ただし昨今のオートセーブとは全く異なります。セーブに対応してるのはこちら。

  • 巨像に出会うまで

  • 巨像を倒した後

そのため、巨像に会うまでうろうろしてセーブしてゲームを終了したら拠点からやり直し。巨像に会うまでに何かの要因で事故死したら拠点からやり直し。巨像の体力を削った状態でセーブして終了したら体力マックスの最初からやり直し。巨像のギミックを解いた状態でセーブして終了したら最初からやり直し。つ、つら!!!

 巨像はまだわかるんですよ、ボスなので。ボスとの戦闘中にセーブさせてくれるゲームは滅多にないですし。
道中の事故死パターンが一番つらいんですよ。このゲームは無駄にフィールドが広いので、移動に時間がかかります。最初から移動しなおしなのが本当に辛かった。
でも、設定からいつでもどこでもセーブという選択肢が取れるんだったら、途中で辞められるって思うじゃないですか!最初からやり直させるならそもそもセーブという項目を作るんじゃないよ!

無慈悲な事故死

 高所からの転落死です。事故死です。
本作は高所からは落ちないよう、進もうとしてもそれ以上行けなくなるのですが、たまに落ちる箇所があるんです。そして、落ちると「死」あるのみ。
私は事故死で合計5回くらい死にました。死ぬと上記で書いたとおり拠点からやり直しです。移動は最初から。辛すぎる。


■ 文句を言いながらやるのが楽しい

 ここまでゲームシステムをかなり悪しざまに言ってます。本当に操作性が悪いです。あえて操作性を悪くしているそうですが、あえてやってるにしてもプレイヤーはストレスを感じることでしょう。私はストレスを感じながらゲームをしてました。
でも「できない!」「見えない!」「わからない!」「なんで!?」と文句を言いながら巨像を倒していくのが結構楽しかったです。
つまり、本作は「クソが、もう1回やってやるよ!」と言いながらやるゲームです。


■ キャッチコピーには合わなかった

 「最後の一撃は、せつない」が今作のキャッチコピーだそうですが、私は最後の一撃を放って無事倒せた瞬間、「っっっっしゃオラァ!」と叫びました。歓喜しかありません。


■ 上位互換ゲームあるよ

 私がプレイした中でゲームシステムが一番近い上位互換ゲームが「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」です。
当時は本作もすごかったと思うんですよ。だから名作と言われていたと思うんですが、本作を今やるんだったらおとなしくブレワイやった方がいいかも。




~~~~ネタバレするよ~~~~





■ 巨像戦

 巨像戦があまりにも辛かったので備忘録として残しておきます。
巨像戦では実はバルミンがヒントを出してくれます。役に立つヒントもあれば役に立たないヒントもある。そしてもっと早く教えろ。

  • 1体目「谷歩く大男」
     人型巨像。巨像の弱点は溜め攻撃じゃないと通じないことがわからず、かなり時間がかかってしまった回。カメラワークにずっと文句を言っていた。

  • 2体目「動き鈍き者」
     
    角が生えている四足動物型巨像です。巨像のバランスを崩して登ることを教えられる回。この辺りはカメラワーク以外は結構順調でした。

  • 3体目「眠るる巨人の怒り」
     
    武器持ちの人型巨像。覆っている鎧を剥がすことを教えられます。教えてくれるヒントを頼りになんとかなった回。

  • 4体目「歩み導く並ぶ墓」
     
    馬っぽい四足動物型の巨像です。ヒントを参考に、地下に逃げることはわかったのにそこからどうすればいいかわからず、初めて攻略サイトを頼ってしまった回。攻略サイトで「地下に逃げてしばらく待つと特定のアクションをしてくる」ということを知った。待ち時間、待ち時間ね!なるほどね!

  • 5体目「宙を舞う者」
     
    鷹のような鳥型巨像。ここからタイミングが厳しくなっていき、カメラワークが悲惨すぎてさらに難易度が上がってる気がします。このあたりから「巨像に近づくための行動」に一定のパターンがあり、それをミスるとそのパターンを最初からやり直さないといけないことに気付きました。

  • 6体目「地下神殿に潜む大男」
     
    人型巨像。「隠れろ」というヒントだったので素直に建造物に隠れていたのに巨像にどんどん破壊される絶望回。壁際に追い詰められたらそこからようやく攻略できる流れでした。ビビりまくった回。

  • 7体目「いかずち放つ波紋」
     
    電気ウナギのような水中魚型巨像。背中にあるツノ3本の内、頭付近の1本に剣を刺せなくて何度も何度も何度も何度もトライしたやつです。「巨像に近づくための行動」をミスると、巨像が再行動してくれるのが遅すぎて文句を言いまくってた。早くして!

  • 8体目「壁つたう影」
     
    とかげのような四足動物型巨像。毒のようなブレス攻撃が痛い。これは謎解きに時間もかかって難しかったけどちょうど良い難易度でした。落下させて地面の上でじっくり弱点を刺せるのが良い。振りほどかれる心配がないので。

  • 9体目「洞窟に眠る静かなる者」
     
    亀のような四足動物型巨像。本来なら馬に乗って駆け回り倒すスタイルだと思のですが、馬の操作性が悪いので一人で戦っていました。ごめんねアグロ。
    「大地の力は巨像すらも揺るがす」のヒントの答えが「間欠泉で巨像をひっくり返そうぜ!」だとはしばらく気づけず、巨像の足元で安全に避難してビビっていた回。

  • 10体目「姿見せぬ軌跡」
     
    砂地に潜る蛇っぽい形の巨像。アグロに乗ることを強要される回。ヒントが出されるのが遅すぎて2回ほど何もできずに死にました。ヒントはもう少し早く出して!

  • 11体目「放たれた番人」
     猫か犬型っぽい四足動物型巨像。巨像と言っても小さめ。火を恐れるというヒントだったので矢に火を移して射るのかと思ったら違いました(ブレワイ脳)。
    この巨像は1度体当たりをされて壁際に追い込まれるとハメ攻撃のように攻撃され続けるので逃げられません。1度食らったな?逃げ場はないな?ならば死あるのみ。そして私は何度か死んだ。
    実は落ちてる松明を拾って脅せばいいだけだったのだが、方法がまったくわからず四苦八苦した回。ここでR2ボタン「つかまる」に色々なアクションがあることを知りました。松明を拾ってからはすんなり行った回。

  • 12体目「いかずちを持つ静かなる者」
     ここに来て巨像に辿り着く前に死ぬと拠点から再スタートになることを知った回。川に流されて死ぬとは思わないじゃん……。
    今回は角が生えてる四足動物型巨像。ただし頭の上に冠のような、歯のような謎の光る石がたくさんついてる。下から見上げる分にはいいが、頭の上から見下ろすとちょっとキモい。ちなみにこの光る石は痛みを与えて巨像の進行方向を誘導するものでした。ええ……?

  • 13体目「空を漂う巨大な軌跡」
     この道中でようやく強化アイテムの存在を知る回。あと3体しか残ってないんですけど?
    この巨像はとんぼのような、鳥のような、そんな型の巨像が砂地を飛び回っていました。これがかなり面白かった! 巨像の腹側に浮き袋のようなものがあり、それを壊すと地面近くを飛んで羽を砂地に突き刺したまま移動し、ワンダはアグロに乗ってそれを追いかけ、タイミングよく羽に飛び移る。馬をダッシュさせて巨像と並走し、飛び移るのがカッコよすぎて大好きなアクションです。いや~~これは楽しい。

  • 14体目「鎧を纏った番人」
     また番人。以前と同じタイプの四足動物型巨像です。どうやら火のギミックは使わないらしい。建物を壊していくギミックは結構面白かったのですが、この巨像に突進攻撃をされるとしばらく立ち上がれなくなり、巨像は再度突進攻撃をしかけてまた立ち上がれなくなるという無限ループに陥って死にやすくなる回です。

  • 15体目「鎧を纏った番人」
     道中めちゃくちゃ迷った回。こちらは武器を持った人型巨像です。四足動物型ではない。
    巨像の攻撃を利用して高所に登るのがすごく楽しかった回ですが、肘を弓で射て武器を落とさせてから何をすればいいかわからなくなった回。攻略サイトに頼ってしまいました。手のひら側に弱点があるとのこと。わかんねえよ!
    しかしそんな簡単に物事は進まない。手のひらにあることがわかったので、肩から手のひらに降りるのか、地面から近づくのか、諸々試してみましたが何もうまく行かず、もう1度攻略サイトに頼ってしまいました。すると、「腕を振り下ろす攻撃を誘発し、それに乗じて手のひらにしがみつくべし」と書いてあります。けれど思い返してもそんな攻撃はされたことがない。サイトをよく見てみると「少し離れた地点にいないとこの攻撃は誘発されない」とのこと。わかんねーよ!!
    そして攻略サイトの通りに位置を調整して攻撃を誘発し、見事倒すことができました。翻弄された回。

  • 16体目「最後の番人」
     最後の巨像です。道中にジャンプする箇所があったので気軽にジャンプしたら気軽に死んだ回。やり方が悪かったのかと思い、拠点からもう1度移動して再チャレンジしても死にました。なんで?
    2度死んだことによってアグロと一緒にジャンプしなきゃいけないのだと気付き、アグロと一緒に再チャレンジしたらアグロが落下しました。なんで??
     呆然としながらも先へ進み、対巨像戦です。超大型人型巨像。初の夜間ステージです。夜間、雷雨!リアル描写のおかげで周りがすごく見づらいです。
    この巨像は見つかるとすぐ攻撃されるので、地下を移動しながら攻撃をかわしつつ近寄ります。そして色々試行錯誤してみましたがここで詰まりました。どうやって巨像に登ればいいのかわからない。攻略サイトを頼ったところ、みんな平然と巨像に登ると書いてあって絶望しました。それがわからないんだが? 動画を見てみたところ、巨像の鎧の裾の裏側に登れる箇所があるようです。見えねえよ!!!
    そこからは順調に行くと思うでしょう?違うんだなぁ。アクションが難しすぎるんだなぁ。アクションをこなしても、また途中でわからなくなって攻略サイトに頼ることになるんだなぁ。ある程度登っていったら肩の部分を弓で射るそうです。わかんねえよ……。
    そこまで行けば最後までクリアできました。
    本作はキャッチコピーは「最後の一撃は、せつない」なのですが、全然そんなことはありませんでした。解放感でいっぱいです。終わってよかった!!

■ エンディング

 ワンダが16体の巨像を倒した後、ワンダと同じ村(?)の人がやってきて「禁足地に足を踏み入れて何やってるんだ!お前は操られてるんだ!」と怒られ、殺され、その結果巨像の血(?)がワンダを覆い、バルミンが復活します。そう、バルミンとは人ではなく、悪魔っぽい見た目の何かであったのだ!
「自分を16部位に分けて封印しやがって」と文句を言ってたバルミン。しかしチマチマ逃げる人間には追いつけず、すぐに再封印されてしまいます。弱くない?

 その後、少女が起き上がり、足を骨折したアグロがやってきて(生きてた!よかった!)バルミンの封印箇所を見てみると角が生えた赤ん坊がいます。赤ん坊を拾い、二人はスタート地点の神殿の頂上に登り、そこで楽園のようなところで動物から祝福された雰囲気になり、エンディングです。ん???

少女はなぜ蘇ったのか

 最初はバルミンが約束を守ってくれたのかと思ったのですが、バルミンは復活してすぐに封印されるし、弱いし、そんな力はなさそう。いまいちわからないんですよね。巨像を倒すたびに白い道みたいな空間で少女と思しき声がほにゃほにゃ言ってるムービーが流れるのですが、それもよくわからない。本作は説明しないことに重きを置いているようなのですが、置いてけぼり感が半端ないです。

実は呪われていた

 ゲームをクリアすると「呪いの死者」というアチーブメントを貰えます。そして最後の巨像の血(?)を体に受けきると、体は白く、一部黒く、瞳は青く光っています。今までのことはその身にバルミンの部位を宿す行為だった=呪われていたことが分かるわけです。
思い返せば作中でも巨像を倒していくと主人公がなんとなく黒くなっていたような気がします。これ、なんでこんなあやふやかと言うと、リアルすぎる描写なので単純に「汚れた」だけだと思ってしまったんですよね!あと、基本暗くて見づらいですし、主人公を注視することもありません。せっかく呪いの進行を表現しようとしてるのなら、もうちょっと視認性上げたほうが良かったんじゃないかなぁ。

なぜ赤ん坊になったのか

 恐らく、「汚れ」「罪」「呪い」その他諸々を封印した結果、純真無垢な赤ん坊になった、ということか……?全く自信がありません。

巨像は、バルミンはなんだったのか

 そもそも巨像はワンダがちょっかいをかけない限り攻撃してきません。ちょっかいをかけても距離を取って移動すると元に戻っていきます。つまり巨像はバルミンの封印物であり、防衛機構だと思うんですよね。
巨像を倒した後にその場所に行くと、かなりの年月が経ったような巨像の残骸しか残っていません。中身が失われたことによって本来の年月が経過したのでしょうか。
 巨像を倒すと黒い血のようなものが主人公に吸収されますが、その後自動で拠点に戻ると、謎の黒い影が倒れている主人公を見下ろしています。
エンディングで黒い影たちは「死者」らしいということが判明したのですが、そうなると死者の魂を使って巨像を動かしていたことになります。そして、ワンダも同じく死んだことで黒い影になり、それを使ってバルミンが復活し、死者たちはバルミンのもとに吸収されていきます。
という事は、バルミンは元々死者の集合体だったのでは……? もしくは、バルミンの力に頼った者の末路が死者なのでは……?

全部わからん

 とは言ってもこれらは全部妄想です。だって語られてないから!ぜーんぶわからん!!


■ まとめ(ネタバレなし)

 ノーマルモードでプレイ時間は11時間18分。約11時間半。プレイ前にどのくらいでクリアできるか調べていたのですが、その時得た答えは「7時間」でした。全然違ったよ。7時間でクリアできるのは道を全く間違えず巨像の攻略方法も一発で分かる場合のみだよ。無理だよ。
 カメラワークは本当にひどいですし、操作性も良いと言えません。そのため、正直おすすめできません。
 この独特な世界観は素晴らしいので、世界観さえハマればゲームシステムのひどさは全く気にしない、むしろそれが味だろうと言える人ならプレイしても大丈夫じゃないでしょうか。あとはマゾいゲームが好きな人。
クソゲーと断じるには良いところが多く、良ゲーとも言えず、なんとも評価のしづらいゲームでした。

©Sony Interactive Entertainment

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