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病児保育どうしてる?【#ベビーシッターのリアル】

みなさん、こんにちは。
NPO法人日本ホームチャイルドケア協会です。

ベビーシッターのリアル

ベビーシッターは、基本的に一人で保育、シッティングを行います。
そして、直行直帰で、誰かと話す機会も少ないお仕事です。

そんなお仕事をしていると、
「みんなどうしてる?」
という疑問を持つ場面が多くあります。

そんな小さな疑問について、アンケート、座談会などを行い
ベビーシッターのリアルをお届けしています!


病児保育してる?してない?

Instagramでアンケート調査をさせていただきました!

病児保育してる?

感染症以外、と限定している人も含めると病児保育をしている人が47%。
病後児のみの方も含めると59%
病児保育をしていない人よりも多い結果となりました!

実は、病児保育をしていなくても大事なこと

それは、病児保育のルールを設けること。

病児保育をしない場合は、それが、保育をお断りするラインになります。
また、病児保育をしている方は、病児料金を設けている方も多いので、その料金に変わるラインとなります。

病児保育をしていません!
そうルールを決めていても、お預かり中に、子どもが体調不良に。
そういうこともありますよね。

事例1

健康な状態でお預かりしたあと、どんどん熱が上がり・・・なんど熱性けいれんを起こしてしまったそう。


熱性けいれん

このシッターさんは、病児保育をしていませんでしたが、急な子どもの体調不良で、保護者が帰宅するまで、病児対応をすることになったのです。
しっかり、病気の知識を学ばれていたので、熱性けいれんにも適切に関わることができたそうです。

病児をする、しないに関わらず、子どもの病気、対応についてしっかり学んでおく必要があることがわかる事例です。

事例2

お預かり時の検温では熱もなかったため、お預かりしたシッターさん。
その後、ぐんぐんお熱があがり・・・
なんと、解熱剤を飲んでいたそうです。


解熱剤


だから、朝、お熱がなかったんですね💦

病児保育をしていなかったシッターさんに、どうしても頼まないといけない事情があったのでしょう。

とはいえ、子どもの命を預かるうえで、情報共有されない、ということはとても危険です。

病児保育をしていないとあり得るリスク。
病児保育をするか、しないか、とても悩む事例です。

どんなルールにしている?

いろいろ考えて、病児保育をしよう!
そう思っても、いざ、自分でルールを決めるとなると、医療職でもないので、とっても悩みますよね。
フリーランスのベビーシッターとして独立準備中の方からのご質問も多い内容です。
そこで、座談会を開催しました!

大前提のルール

それは、お預かり前に受診をしてもらい、第3者が預かってもいいか医師に確認をしてもらうこと。

やはり、子どもの現状を見てもらい、第3者が預かっても危険ではない、ということを判断してもらうことは重要です。

大きな分かれ目

それは、感染症か、感染症でないか。
いろいろなお宅に伺うシッターという仕事。
自分が感染し、他のお宅へ運んでしまうリスクが伴います。
だからこそ、感染症はNGとしている人も多いのです。

みんなが決めてるルール

  • 発熱37.5℃以上

  • 複数回の嘔吐、下痢

これは、座談会参加者みんなが一致している内容でした。

いろいろなルール

  • 激しい咳も病児にしている

  • 病児保育をしているが、0歳児は、38℃以上はお断り。(熱性けいれんのリスクがあるため)

  • 病児保育おしているが、麻疹は重篤化しやすいためNGにしている。

  • 基本的に、感染症も全て受けている

  • 検温する際、両脇をはかって、両方37.5℃以上であると病児にしている

  • お互い(利用者、シッターともに)、3日以内に感染症を発症したら共有する。

いろいろなルールがありますね。
自分の許容範囲がどこなのか、自分をよく知ってルールを決めることが大事です。
ちなみに、病児保育をする、しないに関わらず、自分の罹患歴、予防接種歴もしっかり把握しておきましょう!

感染という観点から決めておきたいルール

それは、子どもだけではなく、保護者など同居している家族が感染症になった場合。

そのご家族と接触する、しないに関わらずNGの方もいました。
また、接触しないのであればOKという方も。

とはいえ、大人だとインフルエンザになっていても、伝えてもらわなければわからないこともありますよね。
そこは、性善説、信頼関係で、と考えるしかないようです。

悩ましい事例

いつも伺っているお宅での出来事です。
「咳があるけれど、疲れているだけなんで~」と保護者から言われたそうです。
その咳が、かなりひどいそうで・・・
でも、熱がなく・・・
熱がないと、病児にはしづらい、ということで悩ましいケース。
病児保育をしていなかったシッターさんですが、保護者との関係性もあり、引き受けざるおえなかったそうです。

こういう事例は、モヤモヤしますよね。
熱が37.4℃であれば、病児ではない、と決めてしまうと、モヤははれやすいかもしれないですね。

そういう意味でも、誰がみてもわかる事実で線引きすることが重要なんだと思います。
特に、病児料金、キャンセル料などお金が関わってきますからね。

病児料金

ちなみに、病児料金を設定しているかどうかも聞いてみました!

病児料金

病児、病後児料金を設定している人が半数以上いました。
設定している理由なども、詳しく調査してみたいと思います。

まとめ

フリーランスのベビーシッターは、自分でルールを決めることができます。
決めることには、責任がセットでついてきます。

保護者をできる限りサポートしたい!
そう思われる方も多いでしょう。
子どもが病気のときこそ、休息がほしい場合もあるので、病児保育をしたい!という子育て経験者のシッターさんもいらっしゃいました。

ですが、責任をとれる範囲で、決めていくことが大事です。
そのためにも、自分を知ることが重要だと思います。

ぜひ、座談会で出た意見なども参考に、あなた独自のルールを決めてくださいね。

NPO法人日本ホームチャイルドケア協会では、フリーランスのベビーシッターを始めたい方向け、既に始めている方向けと、2つのコミュニティーを運営しています。

興味のある方は、公式LINE「ベビーシッター働き方研究室」
にお友達追加してくださいね。

また、今後も、「みんなどうしてる?」
そんな素朴な疑問を調査していきます。

こんなことを知りたい!
ということがあれば、お気軽にコメント欄で
お知らせくださいね。


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