マガジンのカバー画像

人事 〜自分の記事

11
人事系の記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

「オワコン」と散々聞いていたMBAに40歳を過ぎて行くことにした理由を整理してみました。

6月から海外MBAに通いますが、1年前に大学院受験を考えるまでは、「MBAはオワコン」神話を当たり前のように受け入れていました。 MBAは、外資の金融や戦略コンサルに転職するためのチケット、なんて一時期は言われていましたが、新卒以来、その外資金融業界に身を置き、キャリアの後半は人事に勤める中で、「少なくとも金融に勤める上では」MBAの必要性を一切感じませんでした。 (コンサルは、勤めたことがないので、ここでは言及は避けます。) 外資の金融の中にいる人たちは、わたしと同じ

ボストン30年の記憶。就活のころを思い出して。学生→内定者→面接者→出張者→親→また学生。

いまボストンにきています。 ボストンは、コロナ時期をのぞいて、ここ10年ほど、出張でほぼ毎年きていました。 ですが出張で来ると、だいたいは車移動で、電車やバスに乗ることはほとんどありません。また自由時間もほとんどありません。あまり街中をゆっくりする機会はないので、ボストンらしさはほとんど感じずに帰国していました。 今回、久しぶりにプライベートできて、電車に乗り、うん十年ぶりに、ボストンを満喫しています。 そして今日、Hynes Convention Centerという

【外資系の転職術⑥】一本釣りの裏側の世界

今回は、外資系の転職術の最後のルートの紹介です。キャリアや専門性が確立されているステージの方に見られるルートです。 外資系と聞くと、「ヘッドハンティング」や「一本釣り」のイメージがある方も多いのではないでしょうか。 イメージの通りで、上の方のポジションになると、そもそも募集ポジションを一般公表しないことも多いので、一般応募をするチャンスがなく、「声をかけられた人だけ応募できる」という状況になります。 ただ、これは広義の「ヘッドハント」で、そこそこ幅広く声掛けがされている

【外資系の転職術⑤】中堅にはもう1つ…海外では当たり前の方法で、日本でも今後広がると思われるルート。

ここまでの紹介では、ステージごとに、 まずはキャリアが短い方向けに2つ: 1️⃣ マス向けに宣伝されているエージェントに登録 2️⃣ 知り合いからの声掛けや紹介 そして、それにかかる裏技も1つ: その次に、中堅の方向けに、最初の1つ: 3️⃣ エージェントからの紹介 をご紹介しました。 今日のご紹介は、中堅の方向けの2つ目です。 これがまだまだ日本では浸透しておらず、やっている人とやっていない人で大きな差が出ているところに思います。 それは、 4️⃣ Li

【外資系の転職術:本日お休み】ChatGPTにお勧めの転職エージェントを聞いてみた

こんばんは。本日は…実は数ヶ月後に渡航を控えていることは、サイトマップにしれっと書いていたのですが、その関係で慌ただしくしてしまいました。 転職術について中途半端な記事を載せるのは気がはばかられるので、今日は連載はお休みとさせてください。 その代わり…にはなりませんが、転職の世界でもChatGPTが様々な場面で活用されているので、ふと昨日の「どのエージェントを使ったら良いのか」をChatGPTに聞いてみました。 ChatGPTさんは日頃からお世話になっており、かなり重宝

【外資系の転職術④】全部で5つのルート。中堅になってくると…

前回までは、キャリアがまだ短い方向けのルートを2つご紹介しました。 ここからは、キャリアや専門性が構築されつつある5年以上になってくると自然と増えてくるルートです。 5年目というと、日系企業では、まだ新卒の延長…という見られ方の会社もあるかもしれませんが、外資では、そろそろ中堅どころの仲間入りです。 だいたい、30歳くらいになると、専門性も明確に確立され、早ければ管理職。そうでなくても、1人の独立した戦力として、40歳の方と、扱いもそんなに変わらなくなってきます。 そ

【外資系の転職術③】全部で5つのルート。2つ目ルートの裏技とは…

前の2回では、キャリがまだ短い方にオススメの転職ルートを2つご紹介しました。 そのうち、後者にはぜひ実践して欲しい裏技があります。それは、 外資は、会社主導の一方的な(本人も知らないような異動が突然発表されるような)人事発令はなく、本人が希望する場合の自主的な異動か、又はまれに、先に本人へ打診があって合意した上での人事発令、と言うのが一般的です。 これは、各従業員と企業は雇用契約で仕事の内容 (job description = “JD”) やタイトルなどを合意している

【外資系の転職術②】全部で5つのルート。2つ目は…

前回は、キャリアがまだ短い方にオススメのルートの一つ目をご紹介しました。 さて今日の本題で、もう一つ、このキャリアステージの方々向けのルートで、見落とされがちなのですが。。 2⃣ 知り合いからの声掛けや紹介外資の世界では、これが意外に多いのです。私がこれまで関わってきた、比較的ジュニアな方の場合、オファーまで到達するかどうかは別として、少なくとも応募の段階では三分の一くらいが、紹介。 外資では、リファラル “referral” と呼びます。リファラル手当というのがある会

【外資系の転職術①】全部で5つのルート。最初にお勧めなのは…

外資系でよく見られる転職ルートは5つ。 キャリアステージが上がる毎に、そのルートが変わります。つまり、若手の頃と、専門性が高まり経験が構築されたベテランの方ではルートが異なります。 逆に言うと、このルートがずっと変わらない場合は、専門性が高まっていないか、高まっていてもそれをうまく伝えられていない可能性があると言うこと。そうすると転職の機会や条件を最大化できません。 最初は、自分の専門性も確立されておらず、それを示せる実績も少ないので、自分から売り込み、転職先を探しに行く

「人が好きな人」が人事に向かないわけ Part 2

前回の記事はこちら。 採用ここからは、Center of Excellence の中の機能を見ていきたいと思う。その中でも、ビジネスをドライブする上で特に重要性が高いもの、そして多くの企業が課題感をもっている「中途採用」にまずは焦点を当ててみよう。 ◎ 中途採用 英語では Lateral Recruiting Team や Professional Recruiting Team などと呼ばれる。 個人的に中途採用チームは人事の中で別物だと感じている。優秀なリクルータ

「人が好きな人」が人事に向かないわけ Part 1

人事をやっていると、人事になりたい人からの相談をよく受ける。 そしてなぜ人事をやりたいのかと聞くと、大体が「人が好きなんです!」と言う。 私も若いころはその傾向に違和感はなかった。 確かに人に興味がなければ、人事は務まらないと思う。 でもそれなりに人事を見てきて感じるのは、人事でそれなりの立場になっている人は、決して「人が好きなんです!」な人ではないということ。 そして「本当に人が好きな人」は、どこかのタイミングで、企業内人事とは違う道を歩いているか、または人事キャ