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トンネルの中に居るからこそ。

昨日のブログでは、先日、駅近くを歩いていたら
「ゴーストバスターズ」のテーマ(のようなBGM)が
ふと聴こえてきて、その音楽を耳にしたら、
連続テレビ小説『あまちゃん』の大震災が起きるシーンにて、
この大地震の影響により「ユイちゃん」の乗っている列車が
トンネルの中で急停車し、車掌の大吉っつぁんが
トンネルの外を見にゆくため、ご自身の勇気を
奮い立たせるようにして、これまでの回でも
幾度も歌われていた「ゴーストバスターズ」を口ずさみながら、
大吉っつぁんはトンネルの中を進んでゆく、
というシーンを思い出したこともしるしたのですが。

放映当時このシーンを観ながら感動いたしまして、
そして、さらには
「トンネル」という場所について、
いろいろ考えたりもしていたの。

ふつうはさ、トンネルって
ちょっと不気味な場所と申しますか、いわば、
暗くてなんだか怖い、という印象があると存じますが。
たとえば、映画『崖の上のポニョ』では、
あるトンネルを通るときにポニョが
「ここ、きらい。」と言われる場面もあったけれども。
でも、この『あまちゃん』では、
地震の起きた瞬間、ユイちゃんたちの乗っている列車は
トンネルの中を走っていたからこそ、
「身体が守られた」とも解釈できるのではないか?
つまり、トンネルという場所は
暗くて不気味で怖いというような雰囲気だけにあらず、
トンネルの中に居るからこそ守られることがあって、そして、
トンネルの中だからこそできることがある。

こういうふうに考えてみれば、
「トンネル」の印象もいくらか変わってきて、
なんだか、ありがたい、と思うようになったのよね。

つまりはさ、たとえば、肉体的及び精神的に
トンネルのような真っ暗闇の中をただただひたすら歩く、
というような状況があったとして。
それはかなりつらいことなのだとしても、
でも実際は、そのトンネルによって
じぶんの身体及び精神が守られている、
ということも考えられる。
ならば、そのトンネルの中を
なるべく楽しく、歌だっても歌いながら、
じぶんの勇気を奮い立たせながら、
その先へと歩んでゆけたい。

たとえば、ゲーム『MOTHER2』ではね、
とある街からとある街へとゆくとき、
トンネルを通らないとゆかれないけれども。
このトンネルの中にはおばけがうようよいて、
おばけたちのせいでトンネルの先へと進めない。
ここでね、どうすればよいのかと申しあげますと、
「トンズラブラザーズ」というバンドの
トラベリング・バスに乗せてもらい、バンドが演奏する
ノリノリの音楽と共にトンネルを突っ切る。

このことってば、まさに
『あまちゃん』の「ゴーストバスターズ」のようだなあ! 
とも感じるんですが、つまり、
音楽とは、このような、じぶん自身の足を
先へと歩ませる力があるんではないか?
というのも思うのよね〜。

ゴーストバスターズ! そして、
来てよ その火を 飛び越えて
砂に書いた アイミスユー♪

令和5年11月27日

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