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非常に困難な詩。(『名もなき詩』ver.)

ギターのコードでね、
「F」を押さえるのが、むつかしい、
というのはよく言われるけれども。
「F」よりも「B」のほうが、むつかしい!
って、ぼくは思っている。でも、
「F」も「B」もまだ、
押さえることができると言えば、できる。

たとえば、「F」は、
人差し指で1フレットをセーハ
(指を伸ばしてフレット全体を押さえること)しながら、
中指で2フレットの3弦、
薬指で3フレットの5弦、
小指で3フレットの4弦を押さえるから、
セーハしているのは1弦・2弦・6弦という
みっつの弦だけなので、
セーハの押さえは、けっこう甘くても大丈夫。
はたまた、「B」のほうはね、
2フレットを人差し指でセーハしながら、
4フレットの2弦・3弦・4弦は
薬指で一気にプチセーハみたいにして、
押さえれば、押さえられる。

でも、ならば、
「F」及び「B」はできるとしても、
そこから、さらに、
「F」から3弦を離した「Fm」、
「F」から3弦&4弦を離した「Fm7」、そして、
「B」の3弦を離した「B7」のほうがさ、
きちんとセーハしていなければ、
音が鳴らないから、むつかしい。
とくに、「Fm7」なんて、
指先で押さえるのは5弦の薬指だけで、
あとの弦は全部、人差し指のセーハで
押さえないといけないんだからたいへんだ。

そしてさらにさらに、「B7」ならば、
バレーコードじゃあない押さえ方もあるから
(1フレット4弦・2フレット5弦3弦1弦の押さえ方)、
そっちで押さえてもよいんだけれども、
「B7sus4」ともなれば、
人差し指で2フレットをセーハして、
薬指で4フレットの4弦、
小指で4フレットの2弦で押さえていた「B7」の形から、
その小指をひとつ右のフレットへと、つまり
小指で5フレットの3弦を押さえる、ってえのが、
めちゃくちゃむつかしい、というか、つらい。。。

ぼくがギターを始めたのは、
大学生のころ、アコギを購入しまして、
当時、ゆず、奥田民生さん、Mr.Children、
などなどの方々の曲々を弾き語りで練習していたですが。
そのなかでもね、
Mr.Childrenの『名もなき詩』では、
最後のサビでシャープの転調をすることもあって、
ぼくが見ているドレミ出版さんのコード譜では
うえでしるしましたむつかしいコードが、
もう、全部、登場していて、
かんぺきにコードを押さえて演奏するのは、
いまだ、ぼくには非常に困難だ。

でも、やっぱり、
唄いたいから、
演奏できたいんだなあ〜。

『名もなき詩』の弾き語りで言えば、
2005年のツアー映像作品『I ♥ U』に収録されている
弾き語りの演奏の途中にて、桜井さんがJENさんへ
「鈴木さん、足空いてますか? 足貸して!」
って伝える場面のところ、すてきだったなあ。
ぼくが観にゆきましたナゴヤドームでは、
たしか、弾き語りの曲目は
『君が好き』だったかなあ。

ギターをかき鳴らしながら、
街の風に吹かれて、唄いながら、
妙なプライドを捨ててしまえたら。

令和5年1月12日


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