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私のリグレット

昨日英語を勉強していた時のこと。

問題を解きながら解説文を読んでいると
Regretという単語を使った文章問題に引っかかりを覚えた。

Regretという単語はそのまま日本語にすると
「後悔する」というような意味の単語である。

昔、麗美という人が歌っていた「青春のリグレット」
という曲がアルバイト先の有線でやたらとかかっていたが
まさに後悔しているというような歌詞の曲である。
(原曲はユーミンの作詞作曲らしい)


このRegretを使った文章で私はRegret to〇〇という
to不定詞用法が正解だと思い選んだのだが、
答えを見ると、Regret 〇〇ingという動名詞用法が
正解となっていた。

私は英語はとてもフレキシブルな言語だと思っている。

ドイツ語やフランス語のように名詞に性別をつけないし
少々語順や時制がおかしくても意味が通じる。
また、発音もある程度フレキシブルだからである。

だが、そんなフレキシブルな言語でもやはりルールはある。

目的語にto 不定詞しかとらない動詞なるものが
存在しており(Hope、Decide、Desireなど)、
これらの目的語を動名詞にしてしまうと
どうやらネイティブには気持ち悪く聞こえるらしい。

なので、これらの単語には比較的気を付けて
これまで話してきたのだが、
Regretについては仕事の会話の中でもよく使うのに
あまり目的語の形を意識したことがなかった。

「あれ?もしかしてこれまで間違って使ってたのかも」

そんな小さな不安がこの問題の解説を見た時に
私の心の中に広がり始める。

もちろん私がネイティブスピーカーではないことは
皆が理解しているので、
多少間違っていたところで何も問題ない。

だが、既に何度も間違った用法で口から出していると
それを修正するのに苦労するものである。

また修正するのが面倒だなと思いながら、
その解説を読み終えたのだが、
やはり何かしっくりこない気がした。

そこで、パソコンを開いてRegretの使い方を
調べてみることにした。

すると、Regretという単語は目的語に
to不定詞をとるときは「残念ながら~」という
未来に向けた意味となり、
動名詞をとるときは「~を後悔する」という
過去に向けた意味になるということが分かった。

最初にRegretという単語を紹介した際に
「後悔する」という意味だと書いたが、
私の中ではこの単語は過去のことに対する
使い方しかなかったので、
ある意味でto 不定詞を目的語にした使い方は
間違いだっということになる。

いずれにしてもこれは修正しなくてはならないのだが、
私がこのことを知って面白いと思ったのは
英語では「後悔先に立たず」ではないということである。

日本語では「後悔」という漢字の通り、
後になって悔やむことしか私たちはできない。

だが、英語のRegretは後の目的語の使い方次第で、
過去のことだけでなく、これから起こることについても
悔やむことができるのである。

これは先に起こることが分かっていながらも
避けがたい事象が生じた時などに使うので
日常であまり未来的な使い方はしないのかもしれないが、
Regret to〇〇と言いながらも、
頭の中ではどうすればそれを避けることができるかを
考えることはできる。

まさに予防措置を考えながら前に進むという
改善の基本がそこにはある気がするのだ。

日々色んなことをしていると
私達は否応なく失敗に遭遇する。

仕事やプライベートで数々の失敗をこれまで
私も重ねてきたが、
その失敗を後悔し、その上で改善に活かしてきた。

それ自体は私にとって大きな財産であるし、
貴重なものだと思っている。

だが、必ずしも失敗しなくても
これから起こりそうなことを先に想像し、
予防していくことも失敗する以上に
大事なことなのではないだろうか。

英語のRegretに未来的な使い方ができるのは
何となくその単語に前向きな意味が
含まれているからな気がする。

先週の海外出張が終わり、今日からまた日常が始まるが
日常の中で後からRegretするのではなく、
Regret toの気持ちで前向きに取り組んでいきたいと思う。

ちなみにこのような具体的な英語の話を記事にすると
記事への反応が悪くなることは想定の範囲内である。

こうしてあとがきにこんなことを書くのも
私なりのRegret to活動の一つだと解釈して頂けると嬉しい。

この場合、RegretというよりもExcuseかもしれないが。


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