見出し画像

HealthTechHub中四国を作った意味。


はじめに

Health Tech Hub中四国は、地域内のリソースを繋ぐ広域連携ハブの機能を構築し、医療機器開発の支援を充実させるべく設立されました。

医療は日々刻々と進化を続けており、分子標的薬の出現以来、悪性腫瘍等に対する治療方法ならびに治療の選択のための意思決定に必要な情報も大きく変わってきました。また、疾患に対する治療戦略だけではなく、健康を維持するという「ヘルスケア」という概念も生まれてきました。

一方、医療機器においては、デジタルトランスフォーメーション(Dx)という用語が流行しているものの、革新的な医療機器は期待されているほど世に出回っていません。精密機器を生み出す「技術」と新たに生まれた「Dx」とがまだうまく交じり合えていないのが現状ではないでしょうか。

今回、「ヘルスケア」と「技術」、「Dx」そして「地方」を集結させることにより、中国地域及び四国地域におけるヘルスケア産業の勃興を目指して、Health Tech Hub中四国を立ち上げました。

当地域には次世代医療機器開発拠点である岡山大学、広島大学、鳥取大学などの医療機器開発の先進的取り組みを行うアカデミアが数多くあります。また水島臨海工業地帯をはじめとする産業拠点にはモノづくり企業が集積されております。

医療機関としては全国有数の症例数を誇る倉敷中央病院らが存在し、医療機器開発に必要な要素が十分にそろっております。

我々、Health Tech Hub中四国では、広域連携ハブの機能を構築するとともに、全国から招聘した医療機器開発事業化のプロフェッショナル人材(事業化人材・専門分野人材)と共に、ニーズ発掘から上市までの医療機器開発全般をトータルサポートしてまいります。

HealthTechHub中四国の現在地

HeatlhTechHub中四国では、医療機器開発のコンサルティングや支援活動を中心に行っています。
また、医療機器開発における勘所となる部分、あるいは新規参入される方の知識的なハードルを下げる取り組みとして、毎月1回程度の医療機器開発に関する講演会を開催しています。

9月には協力いただける地域企業や大学と共に
Health Tech Innovation Challenge2023
という、医療・ヘルスケア分野に限定したスタートピッチイベントを開催するなど、地域の多くの方々とのネットワークを構築しつつ、それを活用した取り組みを行っています。

「医療機器開発にかかわる多くの方々をつなげたい」
という思いで、会員も随時募集しています。
中国・四国地方に限らず、全国の企業や団体、大学の方々にご参画いただいています。現時点(2023/7)では入会費や月会費などを一切いただいておりません。

これらの取り組みについては以下のHPに随時記載してまいりますので、是非ご確認ください。

■公式ホームページ
Health Tech Hub中四国 (healthtechhub-cs.com)

noteを使ってやりたいこと

HealthTechHub中四国が立ち上がって、早8カ月となります。
今までに開催してきた講演会やセミナーで
「ぜひ何度でも見返してほしい」
と思えるようなコンテンツが増えてきました。

また、当団体に所属する医療機器開発のプロフェッショナルの方々の知見を紹介するにはHPだけでは不十分だと感じてきておりました。

他方、巷では昨今、「コミュニティ」という言葉がよくつかわれます。
日本語にしますと「共同体」を意味する言葉ですし、本来的には地域に根付いた組織(=町内会のようなもの)です。
これが徐々に変容し、「同じ指向性をもった人たちが、穏やかに繋がる集団」の意味となっているようです。

我々も、医療機器、あるいはより広範にヘルスケアというテーマをもって、寄り合い、たまに助け合える場になれればと思っております。
そのキッカケとして、このnoteでHealthTechHub中四国のコンテンツを公開しようと思っております。

ぜひ、皆さんの取り組みの一助と慣れれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?