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【双子妊娠12】「がんばってください」

帝王切開前、最後の週末は所用があって家族で近場に出かけた(もう身体がしんどいので、ほとんど外出していない)。
そうしたら、その用事で会った人たちと、あと偶然会った人たちみんなが口をそろえて「がんばってください」と声をかけてくれた。
みなさん、本当にただの知り合いという感じでさほど親しくはない。だから、他に掛ける言葉もなく社交辞令だということもわかる。それでも、どこか実感を込めての「がんばってください」を笑顔でくれたように感じられた。

ああ、これはもうがんばるしかないな。そんな心境になった。
正直、今のところ、お腹を切るのとか手術自体はそこまで怖がっていない(直前は恐怖に身体が震えることもあるかもしれない)。麻酔さえ効いてくれればすぐに済むらしいし。
何より恐れているのは産後直後の痛み。お腹の傷もだし、後陣痛も(これは経腟分娩でも起こるけど)。
あと、絶飲食。食い意地が張っているのに我慢できるのかとか、空腹も感じないほどの激痛かしら?とか。私はとりあえず暇さえあればよくお茶を飲んでいるので、「水もお茶も飲めずに過ごせるのか」とか、寝返りもできずに床ずれすらできるなんて見かけたので、「なんか、とりあえず精神的につらそう!」としかもう思えない(笑)。
そんな中、双子のお世話が少しずつスタートする。

そう。今まで先のことを(いい意味でも悪い意味でも)あまり深く考えていなかった。
帝王切開について調べた後、双子育児についても少し調べてみたら……ものの見事に「人間やめたい」「なんで一人じゃなかったの……」「私に双子を育てるのは無理」みたいな、本当にネガティブなものしかヒットしなかった、はは……。
やっぱり二人は壮絶なんですね。まあ、一人一人の性質やらによる育てやすさ・にくさはあると思うのだけど。
そんなんで、産んだ後もやっぱり不安で、楽しみよりもそれが大きく上回ってしまう。

けれど、深刻に物事を考えられないのが私の短所でもあり、長所でもある。その調べた結果を受けて、他の人ならもっと気持ちが落ちたり対策を本気で考えたりするかのかもしれない。
しかし、それでも私は「まあ、いいや。なるようになるさ」としか思えない。基本、ネガティブな楽天家だ。

双子の母親になれる。そんなめったにないことを経験させてもらえる。これはもう苦しむより楽しんだもん勝ち!というわけで、まずは出産を……た、楽しんできます。うん、やっぱり怖いけど。

また入院したら、手術の前夜か当日にはとりあえず手持ち無沙汰だろうし、何かしらnoteに書きたいと思います。

お読みくださってありがとうございます!