「ブス、ブス、ブス」とブスの連呼・オンパレードの本であるが・・・
自分を客観視しブスを自覚、「ブスのくせに」と言われながらも「ブスだからこそ」できた成功ストーリー。「ブスだからこそ」人の百倍行動し美人の百倍傷ついて道が開けたということである。本を売るためでもあるからだと思うが、「象徴としてのブス」へ意図的に焦点を合わせているが、本書の内容の本質は違うところにあると受けとめた。
以前購読した「マーケターのように生きろ/井上大輔」を思い出す
ミュージシャンを目指すも挫折した「暗黒の学生時代」を起点に著者が「自分本位」から「人の期待に応えられる人」に生まれ変わっていく。つまり、起点は「ブス」でも何でもよくて、美人もイケメンもそれだけでは人としての魅力も能力もあるわけではない。結局、自分のことを自覚し、どうありたいかを考え、生きていくことは誰にとっても変わらない、普遍的に必要なことである。
さて、自分はマーケターとして生きてきたのだろうか。何の取り柄もなかった(と自覚する)自分が、比較的学校の勉強ができたことで、一定程度の学歴・有名企業勤務という「肩書」を得て「結果的」「総合的」に「まあまあ」な感じで生きてこられたとは思う。ただ、これで良かったのか?あるいは、人生100年時代、これからのことを考えると中途半端であった(ある)ことは否めない。ブス…いや田村さんの生き様に魅せられて自分自身のチェンジオジサンへのきっかけとしたい。