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学校で「多様性を受け入れてもらう」って無理なのかもしれない

学校で「多様性を受け入れてもらえている」と感じたこと、ありますか?

中学3年の娘ちゃんの登校で付き添ったとき

つくづく思うのが

「学校で多様性を受け入れるなんて無理なんだ」

です。


誤解を与えないようにお伝えすると、

困っていることや助けて欲しいこと

つまり、専門的用語でいうと

「合理的配慮」

について、対応していただけないというわけではなく

当事者や家族が伝え続け交渉し続ければ

少しずつ改善します。


でも、何も言わなければ

多くの普通に過ごしているように見える子供たちに

合わせた環境になっている

というのが現状です。


「普通に過ごしているように見える」

というのは、

頑張って合わせている子供たちがいるからです。

本当はキツいのに…。


私が最近、

「ここでコロナの影響がくるのか」

と感じたことは

換気のために開けている教室の窓

です。


学校の構造上、廊下って音が響きやすいですよね。

コロナの影響で換気が必要だからと

教室の窓も廊下の窓も

ずっと開けっ放しです。


そのため、教室にいる人の声が

廊下全体に響き渡っています。


「それは、仕方ないでしょう」


と言われると思います。

私も仕方ないかなという気持ちはあります。


でも、娘ちゃんだけでなく

授業に集中できていない様子や

落ち着かない様子の子供たちがいます。


廊下の人の動きが見えない

または、廊下から他の人に見られない

と感じることで

学習に集中できたり

教室で安心して過ごせていたり

という子供たちがいます。


でも、コロナによる換気の必要性により

窓が開いていることで

学習に集中できない子もいる

ということです。


特別支援学級にいる子供たちであれば

さらに、厳しい状況です。

人の視線が怖く感じる子もいますから。


娘ちゃんが一年生のとき

廊下から他の子が覗いても様子が見えにくいように

廊下側の窓に紙を貼るなどの対応がありました。


前年度まではそう言った対応がありました。

今年度、娘ちゃんは教室が異動になったので

教室が廊下の突き当たりということもあり

教室の中に入れば

過ごしやすさは確保されています。


しかし、娘ちゃんが以前過ごしていた教室では

目隠しの紙はなくなってしまい

換気のために窓は常に開けっぱなしの状態で

同じように困り感がある子供たちが過ごしています。


登校のたびに見える他の子の様子を見て


「何か改善方法はないのだろうか?」


と考えてみるのですが、

感染予防対策をしながら

学ぶ環境を作ることの難しさを感じます。


給食については、廊下で準備しているので

これも、音に過敏さがある子にとっては

かなり厳しい状況です。


感染予防対策と学びの両立は

多くのお子さんにとっても

本当に大変な状況だと思います。


しかし、困り感のある子供たちにとっては

さらに厳しいということです。


困り感のある子供たちに

「みんな合わせているんだから」

と合わせるように伝えるのは

現実的ではありませんし

弊害の方が大きくなるでしょう。


なぜなら、普通に過ごせる子以上に

耐えなければいけない、

または、合わせられない状況によって

苦しんでいるから。


普通の時もですが、コロナ禍だからこそ

学校で「多様性を受け入れてもらう」

って、本当に難しいです。


おそらく、いろんな学校で似たような環境が

起きていると思います。


この記事をきっかけに

考えてみよう
改善してみよう

と動いてくれる人が

増えてくれることを願っています。

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