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【敬天愛人練武大会】

 2023年5月28日に墨田区総合体育館で開かれました菊野克紀先生が主催する『敬天愛人練武大会』に審判兼選手として出場してまいりました!

 大会で行われる総試合数は団体戦を一つとしてカウントしても91試合あり審判も大忙しでしたが、様々なルールで各選手の色が見え、あっという間に91試合すべてが終わってしまいました(≧∇≦)

 私も金的目つきありルールと、顔面あり投げありルールで出場してきまして、人と手合わせするのは1年ぶりくらいで、スパー会にも一切出れず不安でしたが有難いことに二試合とも勝利を収めることができました!
 今回はその試合の中でどのように考えどのように戦ったかを分析・解説していきたいと思います(o^―^o)

敬天愛人練武大会の様子はこちらから☟

一試合目:【目つき金的ありルール】

 一試合目に行ったのが目つき金的ありルールでした。金的ありとはなっていますが、蹴りこんだり等の怪我につながることは反則となります。
試合の動画はこちら☟


 お相手していただいたアキトさんは誰ツヨDOJOYに通い始めて1年未満ながらも大変強く、また筋トレにも取り組んでおり同じ体重なのに全く体つきが違う二人の対戦というで大変面白いかと思われます(^▽^)/

 初手にまず狸猫上樹で入るも互いに前腕が噛みあい攻撃には至らず、そこから疾歩劈拳も腕全体を使って上にかちあげられ攻撃には至りませんでした(;^ω^)

狸猫上樹で前腕が噛みあった瞬間

 疾歩劈拳を腕で勝ちあげられた次の瞬間にいなされ、その反動を使った拳を出されましたが、即座に十字劈拳を出しつつ左転身穿錘で逃げ体勢を立て直しました💦

苦し紛れの十字劈拳
左転身穿錘1
左転身穿錘2

 お互いに体制が整ったところで、相手側から飛び蹴りが来たので退歩劈拳で顔面を打ち一ポイント先制!

相手からの跳び蹴り!
左足を退歩しての劈拳

 その後、鶏形で金的を狙うも急所を隠す構えをとってきたので、直線的な攻撃から変化に富んだ蛇形の蛇行抜草で狙うも、攻撃を出す前に突き飛ばされ崩されてしまいます(-_-;)

蛇行抜草で金的を狙うも、、、?
しっかりめに突き飛ばされる!

 崩れた体勢から不用意に独立歩で相手を制止しようとしたところへさらにタックルをかまされ場外ギリギリに、、、そこで黒熊晃樹で相手の両脇下から抱えて振り投げようとするもすっぽ抜けて両者転落。
本当に崖だったら二人ともお釈迦になってました('◇')ゞ

黒熊晃樹、黒い熊が木を振るという意味です(笑)
二人して場外に、、、

 その後自分から鶏形の金鶏覓食で手を入れ替えながら虚を突き1ポイント獲得。

金鶏覓食というのは金鶏が食べ物をもとめるという意味です!

 次に攻撃を仕掛けようとした瞬間、拍子を外されて自分の一番弱い瞬間に蹴りを合わせられかなり崩されました(◎_◎;)

あられもない姿の自分( ^ω^)

 崩されてから一瞬の間があった後に、相手側から膝蹴り右ストレートが先行してきたので、先ずは自分の足で相手の膝を45度ずらし相手の側面をとり、右ストレートを押さえつつ連環劈で左手を相手の顔の前に出し、野馬撞槽で連打し1ポイントとり勝利を収めました。

右足で相手の膝をずらす
ストレートを左手でさばき
連環劈拳で相手の顔面を押さえ
野馬撞槽を連打!

 勝負には勝ちましたが、ファーストコンタクトで押し負けることが多々あり、内心ひやひやしました(・。・;

二試合目:【顔面あり投げありルール】

 二試合目に行ったのが顔面あり投げありルールでした。顔面含めた相手の体を打ちダメージがあると判定があった場合一点、投げてダメージのある投げだった場合一点となるルールです。

試合の動画はこちら☟

  顔面ありということで顔面を狙ってくるであろうと想定し、そのカウンターを狙い双馬形を出すことを心に決め臨みました。
 初手はお互い構えず同じ拍子で歩み寄り、互いに間合いに入った瞬間相手が仕掛けてきたのでその右拳を左に躱し、相手の脇下から馬の手綱を引くように双馬形をを出しました!

双馬形(手綱を引くやり方)

 そこから打った右手を残し左足を相手の後ろに出しつつ寸勁チックに勁力を耳の後ろ方向に流し、相手を転ばせれました。ただし、狙ってやったつもりではなくたまたまそうなった感じですのでこれはラッキーです(;'∀')

たまたま相手の左耳後ろに勁力を流せました(;´・ω・)

 その後マウントポジションにつきますが、このルールでは寝技・マウントでの攻防は無しなっているので審判長によって静止されました(´-∀-`;)
 しかし、ポジションをとってもそういう技があるわけでもないので、どうすればいいのかわかりませんね(笑)

戸惑いすぎて特に打っても意味のない方の手を振り上げる(笑)

 一度仕切り直してから、次は自分の方から攻める為にまず下駘形という拳輪で打つ技を八字歩で相手を抜けるように打つもフェイスガードの面の部分にかすったのみで有効打にならず、、、

下駘形を出すものの面にしか当たらず、、、

 その後、下駘形からの野馬撞槽を出すも相手の左手でブロックされ跳ね返されました(^^;)

二回目の下駘形
しかし丸見えだった為にがっつりブロックされました(;・∀・)

 その次の瞬間に鋭い右ストレートが飛んできてヒヤッとしたものの、奇跡的に間合いが若干遠く、掠った程度でとどまりました、、、、
 そこから間合いが近くなったので投げるために上腕を押さえ両者押し合う形になったものの、相手の体幹が強いことを瞬時に悟り打撃に戦略的変更(笑)

間合いほんの少し遠くギリギリダメージはもらわずに済みました、、、、
組んでわかる相手の体幹の強さ!

 組んだ状態から相手を右上に浮かせ鑽拳からの燕子投井で相手の反応を誘い、もう一度鑽拳で完全に浮かせました。

燕子投井で相手の左腕を上に誘う
その次の瞬間に転換させ鑽拳で浮かす

 勢いそのまま虎撲、そして狸猫上樹で追撃。

虎撲1
虎撲2

 しかし、最後に狸猫上樹で攻めたものの躱され、その勢いを使って場外に投げられそうになり(''◇'')ゞ
 それをギリギリで耐え、その際に相手の片足が出てたことで場外のポイントとなり勝利となりました(^^;)

最後の狸猫上樹を?
躱されて、危うく投げ出されるところでした、、、、

 危ない場面は少なめに抑えてかなり実戦的な形意拳をお見せできたかとは思いますが、少しでも気を抜いたり油断していたら危なかったです、、、、(-_-;) 

試合にあたって

 今回の試合にあたり、実は人と手を合わせること自体が実に一年ぶりくらいで大変緊張しました💦
 試合が決まってからも仕事の関係でスパー会への参加や知人とのスパーリングなどほとんどできず、そんな中でどのようにして戦うかを前大会や前々大会、そしてスパー会での自身の映像を見返し自分自身の研究、形意拳経などを読み解くなどして今回の試合に臨みました。
 結果的に勝利はできたもののまだまだ課題があり、それらを解消できるよう次回の敬天愛人練武大会まで腕を磨くとします(-ω-)


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