ランダム/まぐれ/運の世界
運の要素についての書籍3冊。タイトルは「ビジネス書」「自己啓発」の要素が前に出されているが、内容はそこまでではない。
まぐれ
(この本は、そこまで運の要素にフォーカスしているわけではなかった)
▶️ 合理的なモデルが普及するとは限らない
▶️ ビュリダンのロバの話。占いなど、ランダムな結果を使って選択肢から選んでしまうという方法
▶️ 場当たり的に作られた法律
▶️ 日々の値動きにつけられた解説は、ほとんどこじつけ。
▶️ 重要なシグナルは変化率の大きさである。2%の変化は、1%の4〜10倍くらい重要だし、7%の変化なら十億倍くらい。価格変化の重要度は線形ではない。
成功する人は偶然を味方にする
著者が「偶然」の要素に注目したのは、彼が養子であり、30代半ばになって実母と再会したことが関係しているようだ。
偶然の要素については、スポーツ選手に多い誕生日(早生まれ、遅生まれ)のこととか、多くの人が「成功は実力、失敗は運のせい」という楽天的な判断をするという話など。
本の後半は、累進消費税の提案に多くのページが割かれている。
成功はランダムにやってくる
▶️ 10000時間の練習によりプロになれるのは、ルールが一定のジャンル
チェス、テニス、プログラミングなど
▶️ イノベーション的な変革では、ルールそのものが変わる。
▶️ 手書きアニメーターの話。個人的に身につまされた箇所、、
▶️ 勝ち馬が勝ち続ける。スティーブン・キングは有名になったあと別のペンネームでもミステリを書いたが、そちらはあまり売れなかった(そのことを公表してからはよく売れた)
▶️ 軌道に乗るか分からないものは、100%を1種類に賭けるのではなく、10%ずつ10種類の賭けをすること。
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