写真家になるために向かった、ある撮影場所のはなし
その道のプロになるには、途方もない修練や経験を積み、あらゆる技法に長けていることが必須、そんなイメージを持っていませんか?
ボクは、実はそんなイメージにいささか懐疑的な立ち位置にいます。と言うのも、過去のビジネスの現場で新規事業の立ち上げを数多く手掛けてきた経験から、世間で通用するプロというのは、「既に存在するA(ブランドだったり、会社だったり、サービスだったり)から微妙にズラした立ち位置を求めたビジネス」というのが、最も効率的かつ長期生存率が高い事業であることを知っているからです。
要するに人と同じことをしていたら、周囲から認められない=プロになれないという方程式があるに違いない、と思う次第です。独自の世界観をなるべく早く構築し、それが認められるべく、全力で努力をする。それがプロになる最短の方法かもしれません(なんだか、偉そうですね)。
では、写真家となるためにどのような努力が必要なのかと問われれば、、、
正直なところ今現在は写真を撮って撮って撮りまくり、己のスタイルをいち早く築き上げることしか思い浮かびません。
というわけで、本日は少し前に行ってきた写真撮影の様子です。
場所は、横浜の動物園「ズーラシア」。
そう、園のエントランス風景が微妙にジュラシックパークの入り口ぽくって変なテンションが上がるあの大きな動物園です。虎とかライオンとか、檻がない代わりに、巨大な谷を挟んだ絶望的に遠い場所で寝そべっている奴らを、買ったばかりの望遠レンズで激写してやろうじゃありませんか、おー!
そんな意気込みで迎えた平日薄曇りの動物園。こんな日にお客さんなど誰もいないと思い込んで行ってみたら、そこは幼児とママのワンダーランドでした。純真な幼稚園児が嬌声をあげる象の檻の前で、巨大な望遠レンズを振り回すのは気恥ずかしモノですね。自然と人気のない檻でコソコソ撮影に勤しみます。
しかしながら誰も見にこない猿の檻の前で写真を撮っていると、お互いに世間から見捨てられた者同士が慰めあってるみたいで、なんだか切ないなぁ 笑
そんな折れそうな心を抱えつつも、本日の一番目的である白熊の檻に向かいます。なんといっても、ボクのお気に入りの動物は虎と狼と白熊です(知らんがな)。
ところが!白熊はちょうど餌の時間ということで、ボクと同じ匂いのするどでかいカメラを持った複数の老若男女が重なりあい、わずかな隙間に入り込もうと、ベスポジ争いの真っ最中。後から来たボクはとてもじゃないけど最前線に割り込めず、カメラマンの後頭部が強引にフレームインする中で写真を撮らざるえない状態。
どうしたかって?ええ、撮りましたよ。みんなの後頭部まとめて一緒に。
そんな春うらら、のどかな動物園における激しい撮影争いの結果を少しだけご紹介します。
皆さんも、平日の動物園を楽しんでみてくださいね!
そしてボクの写真を、インスタでも紹介中。
是非そちらも覗いてみてくださいね。
https://www.instagram.com/___hedon___/
次回は、これからの撮影旅行の計画についてお話をしたいと思います。コロナもようやくひと段落し、いよいよ海外撮影も視野に入れて計画中。今年は頑張るぞ!
では、アディオス!
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