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弱くて脆いまま生きる

「弱くて脆い」








自分のことだ。


わたしはものすごく繊細で、メンタルが脆い。
いつもと環境が変わるだけでソワソワするし、
ちょっと悪意がこもった一言を言われただけで、
地面にのめり込むくらい気にしてしまう。

色んなことを広範囲の守備力で心配し、
人が不快な思いをしていないだろうかと
いつも人の機嫌を気にしている。

機嫌の悪い人がいると怖くて、気持ちが暗くなる。
人が怒られていると、心臓がドキドキして、
気持ち悪くなってくる。

嫌なことがあった日には寝込むのがデフォルトで、
夜な夜なスマホで解決策を検索しまくる。


精神的な脆さは「お豆腐メンタル」などと言われるが、
わたしのメンタルは確実に絹豆腐よりも脆い。
強いて言うなら「砂」だ。
重力に逆らって形作るのがやっとで、
風が吹くだけで崩れてしまう。


そんな自分の弱さが嫌で、
これまで色々な努力をしてきた。

まず、本を読みまった。
精神分野の本や自己啓発本など。
”繊細” ”気にしすぎる” ”心を強くする”といった
キーワードが入った本は図書館の片っ端から読みまくった。

「◯◯のように考えましょう」「◯◯をしてみましょう」
書いてあるアドバイスは一通り実践した。
一時的に効果が出たように思うこともあったが、
ほとんどは1週間程度で、元の自分に戻っていた。

その他にも、コーチングやそのような講座を受けてみたり、
どうしたら自分を強くできるのか、ずっと考えてきた。

メンタルの強そうな陽気な集団に交じることもしてみた。
その甲斐虚しく、陽気な集団には馴染める訳もなく、
その経験は自分の心に傷を付けて終わった。



30数年間、そんなことを繰り返してきて、
嫌になるほど自分の弱さと向き合ってきて、
最近、辿り着いた結論がある。


「弱くて脆いまま生きるしかない」
ということだ。

自分の心とは、自分の根本となるもの。
自分の根本は変えられないし、変えてはいけないと感じる。

物事には2面性があって、良い面もあれば、悪い面もある。
弱さや脆さは悪くも捉えられるが、
弱くて脆いからこそ、
同じような人の気持ちは痛いほどわかる。

それを活かして生きていきたいと思う。
そうやって生きていくしかないんだと思う。

人よりも傷付きやすくて、落ち込みやすい。
ダメージを受けたら回復するのに時間はかかるけど、
それも自分として受け入れるしかない。


「弱くて脆いまま生きる」
覚悟をもって生きていく。

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